阿修羅のごとく (新潮文庫)

著者 : 向田邦子

• 新潮社 (1985年2月27日発売)

感想・レビュー・書評

[ペケニョさんの感想 · 2012年12月8日]

シナリオ形式で書かれている。
それに慣れてしまえば、もうあとは最後まで目を離せません。
ト書きは、人物の感情とかが一切書かれていないので、逆に脳内で映像化しやすいです。そしてト書きには一見それまでの話と関係ないじゃん、と思うようなことも書いてあるんですが、それを脳内で再現すると、超現実的なことに驚きました。(スミマセン・・・シナリオ初めて読んだので)そして人物の心情が反映されてたり、それを際立たせたり、見事です。
もっと長生きしていたら、日本のテレビの歴史も変わったかもしれませんよね。

[pokopoko0713さんの感想 · 2011年1月20日]

よかった

[じゅ。さんの感想 · 2004年10月4日]

映画もよかったけど、小説もおもしろい。どちらを先にみても楽しめる、かな。

[kasumi-souさんの感想 · 2023年12月31日]

4姉妹、もちろん考え方も性格も何もかも違う。いがみあってあるかと思えば、次の瞬間には笑い合っていたり、結託していたり。
そんな仲をみていると、姉妹っていいな、女っていいなと思えてくる。
私は滝子が一番好きかな。

[8686さんの感想 · 2020年6月15日]

70歳の父親の浮気を知るというスタートは衝撃だが、その後の4姉妹それぞれの男女模様の展開が様々な哀しい事情のオンパレードで、地獄絵図のようだ。シナリオ形式に最初は戸惑ったが、いつの間にかすんなり入っていけた。
悲劇に感じてしまったが、映像で見ると喜劇なのかしら…。近々、映画版でも観たい。

[0107springsteenさんの感想 · 2020年2月23日]

台本はやっぱ読みづらいなぁ、当方の好みかもしれませんが。
八千草さんが亡くなられて追悼でドラマの3話（？）くらいまで再放送していたのを初めて見たんですが、NHKさん、寸止め感満載で、やるなら全部流してほしかったっす。。。

[gori-laさんの感想 · 2017年1月8日]

タイトルに阿修羅、とてつもない憎悪や嫉妬や邪悪なものを覚悟して読み始めたが、四人姉妹とその家族を描いたホームドラマで、ほのぼのしたり笑えたり。中には、生活していく上で起こる残酷な出来事もあり、人生波ありがよく描かれている。
脚本ということで、読みずらいかと思ったがそうでもなかった。

[tom1koさんの感想 · 2016年4月5日]

高校生のときに、シナリオ形式のものを読んだ。
どんどん映像が浮かんできて、あっという間に読み終えた。
これがきっかけなのか、姉妹の関係性を描いた作品に興味を持つようになった。

[morino-yukakoさんの感想 · 2015年9月27日]

脚本です。いやぁ、向田邦子さんの素晴らしさに触れることができました。

[to82さんの感想 · 2015年3月7日]

母に勧められて読んだもの。
母曰く、食べ物の描写が素晴らしいとのことだったけど、本当にぜんぶ美味しそうだった。
残念ながら、ドラマは見たことがないけれどリメイクされた映画では八千草薫が母親役を演じていたところに興奮した。

著者プロフィール

向田邦子（むこうだ・くにこ）
1929年、東京生まれ。脚本家、エッセイスト、小説家。実践女子専門学校国語科卒業後、記者を経て脚本の世界へ。代表作に「七人の孫」「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」。1980年、「花の名前」などで第83回直木賞受賞。おもな著書に『父の詫び状』『思い出トランプ』『あ・うん』。1981年、飛行機事故で急逝。

「2021年 『向田邦子シナリオ集 昭和の人間ドラマ』 で使われていた紹介文から引用しています。」