天涯の船〈下〉 (新潮文庫)

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著者 : 玉岡かおる
  • 新潮社 (2005年12月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101296166

天涯の船〈下〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 女性は、内に秘められた思いや決意をかかえて、長年生きていけるものなんだと強く感じられる作品。
    あとがき児玉清さんなのも感慨深い。

  • 激動の人生を綴った前編から、後編はメロドラマっぽい感じになりました。
    「縁」というよりは、ご都合主義的な感じを受ける場面が多々あった。
    そもそも、前編で光次郎さんが男気を発揮していたら、このすれ違い状態にならなかったんじゃないかと思うとすっきりしない。
    光次郎さんは、それができる立場だった筈なので、余計にそう思う。
    お互いに精神的には長年パートナーを裏切っていたわけで、個人的には奥様の矩子さんが気の毒だなと思ってしまうので、良かったねーと素直に思えない。
    以前読んだ『クォーター・ムーン』もすっきりしない後味で、この作者さんとは感性が合わないのかなあ……。

  • 今のように渡航が一般市民には到底考えられなかった時代。これは、まさに大海を挟んだ大恋愛小説。そのスケール感も壮大。

  • 出来すぎた切ないロマン❤️

  • 7年ぶりに読みました。
    やっぱり、面白くてページをめくる手がとまりません。前は前半の方が面白いかとおもったけど、今回は7年という月日を経たのもあって、下巻で、二人が年を重ねてからの恋愛がうらやましいとさえ思ってしまった。
    光次郎~、ナイスです。

  •  下巻。
     一転してなんというか……うん、恋愛ってすごいですね。
     そして、今もなお、お勝さんが一番強そうっていう不思議さ。お勝さん魅力的だわー。というわけで私は上巻の方が好きなのでした。

  • 上下巻。数十年に及ぶ明治から昭和にかけてのラブロマンス物。

    のっけから、海外留学よりも恋を選んだお姫様の身代わりとして船に乗せられる、というのもすごく劇場型な展開なのですが、それでも
    「続きはどうなるの???」
    とページをめくる手が止まらない展開。

    アメリカで勉学に励み、美しく知性的な女性に成長したミサオは、周囲の男性を魅了します。ミサオ、モテすぎじゃないかー、とは思ったのですが(笑)、この時代にこれだけの気概を持って学問を修め、努力し続けた姿は、やはり人の心を掴まずにはいられなかったのでしょう。

    ハンサムなオーストリィの子爵の求婚を受け結婚し、1児の母となったミサオですが、生涯を愛した人はカワウソに似た朴訥で不器用な日本人男性でした。
    しかも、子爵の死後、なかなか二人は結ばれそうで結ばれない。
    やっと結ばれたのは、二人が老齢にさしかかってから。
    という、なんだかジレジレするような展開も、大河ロマンスならではかな、と思いました。

    やっと結ばれた桜賀には日本に妻子がいるので、いわゆる不倫関係なのではありますが、少女時代からの二人の経緯をずーっと読んでいるので、不快感はなく、こちらも「おお、やっと…」という気持ちになりました(笑)

    久々にすごく読み応えのあるラブロマンスを読んだような気がします。あんまりこの手の話は読まないので新鮮でした。
    マンガ化とかドラマ化とかしたら面白そうですね。

  • 面白かった~。夢中で読みました。ある女性の一代史。大正ロマン、時代を背負った船会社社長との運命の出会いと一生をかけた恋!面白すぎて、紹介分が実にありきたりになりましが、お勧めです~

  • 壮大な大河恋愛小説だ。文庫本上下巻の長編で最初は少々躊躇をしていたが、読み始めると、その面白さに長さも時間も忘れてしまうほどだ。明治時代に生まれた少女が思わぬ運命のいたずらで、オーストリーの子爵夫人になるというだけでも1つの小説ができるであろうが、それでは単なる少女好みの恋愛小説になってしまう。そこに実在の人物「松方幸次郎」を配し、又実在の政治家等も登場させ、まるでノンフィクションのような錯覚さえしてしまうリアリティのある大河小説にしている。
    女性の立場から当時の日本の対外政策や松方をモデルとしている桜賀光次郎の人生を描いている。このことで単に桜賀を主人公にした固いイメージの伝記ではなく、エンターテイメントとしての面白さが倍増している。国立西洋美術館に収蔵されている「松方コレクション」の由来も知ることができ、また当時の美術、絵画の制作や取引等のことも知ることができ、とても興味深く読むことができた。

  • 日本とヨーロッパ、激動する時代の流れに翻弄されながらも強く生き抜くミサオと光次郎。
    下巻は、何度も別れ、何度も再会する二人の苦しくてせつない恋が描かれている。なんと数十年越し…。生涯の大半をその人を想いながら、遠く離れて暮らし、背負っているものの大きさに、なにもかも捨てて結ばれることのかなわない恋人たち。流星の下での二人のダンスのシーンは、とても美しかった。楽しいから一緒にいたい、ではなくて、相手が苦しい時に寄り添っていたい、二人には、「好き」という言葉より「相手を想う」という言葉が似合っている。
    恋だけでなく、その時代の背景を上手に絡めて描かれていておもしろかった。大河ドラマの名にふさわしい作品。児玉清さんのお墨付き!

  • 「下」はいささかスピードが落ちる。
    幾分現実感が薄れる。

    しかし、自分には関係のない「おはなし」として、充分楽しめる。

  • その時代を生きたわけではもちろんないのだけれども、ノスタルジーを感じる作品。

    もどかしいほどの主人公二人のやり取りも、時代背景をうまく取り込んでいるから、不自然ではない。設定がうまいのは、半ばノンフィクションだから?

    華麗なる一族と同じ「匂い」がする。

  • 下巻はもう少し歳をとってから読みたいかな。2011.07

  • 上巻に比べると、展開が少し遅い印象です。それでも波乱に満ちた生涯でした。
    終わりはあまりスッキリとはしませんが、ある人の人生を描いたものにスッキリも何もないでしょうか。
    登場人物のモデルとなった方々についても興味がわきました。

  • 上下巻合わせると1000ページ近い大作です。
    明治17年から昭和8年ころの米国、日本、欧羅巴を舞台に時代の波に翻弄される二人の互いに対する想いが胸に迫ります。特にやっと二人がお互いの思いについて素直になったときは、ほっとしました。出会ってから40年後くらいでしたが・・

    物語は、ミサオの養子で、姪の子でもある綾子が、ミサオが持っていたブローチを手に入れ、そのいわれを知りたいと、綾子を捜し出した木村万里子に対して、語り始めるという形で始まりますが、その内容はミサオが綾子に語ったと思われる語り口である関西弁で綴られています。

    桜賀光次郎のモデルは松方コレクションで有名な実業家松方幸次郎氏だそうです。
    今度、彼について書かれた本を読んでみようかと思います。
    ミサオのモデルは、オーストリアの貴族に嫁いだというのは、クーデンホフ・ミツコ氏のようですが、決まったモデルはいないようです。

  • 大河ドラマ完結。好みの最後ではありませんでしたが…

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