負けんとき 下: ヴォーリズ満喜子の種まく日々 (新潮文庫)

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著者 : 玉岡かおる
  • 新潮社 (2014年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (455ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101296227

負けんとき 下: ヴォーリズ満喜子の種まく日々 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 2016,5読了
    どんなに尽くしても土地の人々の理解が得られず、でも負けないで生きて行く姿・・夫のメレルと、お互いを敬い思いやる姿には感動します。

  • 素晴らしかった。介護まで槍ながら、晩年も駆け抜けられた様子に感銘を受けた。

  • 苦難に次ぐ苦難の日々。
    彼らの人生にどんな幕切れがまちうけるのかハラハラし通しだった。
    一柳満喜子、ヴォーリズ、メレルどの名前も聞いいたことがなかったけれど
    関学のチャペルは知ってる!?
    彼女のように、強く信念を持って生きれたならいいのだけれど、きっと私は長い方に巻かれつづける人生だろう・・・
    でもせめて、負けんとき!の言葉は胸に秘めよう!

  • 単なる有名な米国人建築家と、華族のお嬢様の国際結婚のお話と思うなかれ。長年日本に暮らし、日本や日本人の精神を熟知したアメリカ人として、終戦後、マッカーサー副官のバーレット少佐に、「天皇陛下は国民の象徴である」と進言したのが、メレル・ヴォーリズその人である。その後、日本は天皇陛下を現人神ではなく象徴として、奇跡の復興を遂げ、先進国へと躍進する。昔からよく使っていたメンソレータムや出身校のカレッジソングにメレル・ヴォーリズが関わっていたと知り、とても身近な人物に感じたが、小説後半でこのヴォーリズ・ファイルと呼ばれる会談のことを知り、日本に多大な貢献をした人物だと驚きと感銘を受けた。
    メレルのパートナーである満喜子も、華族のお嬢様として生まれながらも、新たな時代を切り拓くさまざまな挑戦をし続ける。その満喜子を、満喜子の兄の義母にあたる廣岡浅子が、良き理解者として支える。廣岡浅子が満喜子に伝える言葉もとても印象的である。
    メレルも満喜子もすごい。そして、浅子も。
    私は浅子のように若い人を励ますことができる人になりたい。

  • おマキさまは本当にこれで幸せだったんだ…というのが率直な感想。私は佑之進の胸の内がせつなくて、佑之進への気持ちを超えるメレルへのおマキさまの思いがつかみかねた。絹代さえ気づいていた思いに、当の本人が気づかないはずはないのでは…?それを押し殺してもなお余りある幸せをメレルは与えたというのか?国籍を奪われ、日本人でありながらメレルの妻となれたにもかかわらず近江八幡の民に受け入れられず、最後は兄弟と信じた者たちからも追放され、逃れた軽井沢で結局病を得たメレルの看病に明け暮れた…苦難に向かえば向かうほど、負けんときと自分を奮い立たせて自分の気持ちで乗り越えていきながら、これが望んだ幸せだと言う。共感できない…それが心残り。。。

    それと、絶対避けられない『戦争』の悲惨さ。なんで日本はあんな戦争をしたんだと、しかも戦前にヴォーリズ夫妻はそれを阻止するために渡米して講演して回っていたなんて…知らなかった。悲しすぎる。

  • メレルも素敵だが、祐之進の愛の大きさに泣ける!

  • 上巻に比べてスピード感にやや欠けるのは仕方ないが、それでも読み始めるとぐいぐい引き込まれて読了。とくに友人の津田余那子じゃないほうで、佑ノ進と結婚した人が関東大震災で亡くなっていたのに、佑ノ進が彼女に成り代わって手紙を書いて文通していた事実を知った時は文通の最初に戻って読み返してしまった。雨の橋の上での3人の出会いの場面も印象的。

  • 毎日少しずつ、でも確実に読みすすめてやっと終わりました。
    ヴォーリスさん、そんなにも有名な建築家だったんですね。自分の無知が恥ずかしい。
    信念を持って最後まで教育に捧げたおマキさまの生き方は素晴らしい。
    大切なことを、大切にし続けることは、想像以上に難しいはず。

  • お話が進むにつれ、満喜子は、どんどん強くなっていきます。愚痴や弱音もあるけれど、それでも歩き続ける強さを感じます。
    出自に悩み、進むべき道に悩み、恋に悩み、していた上巻の彼女では、もう、ないかのようです。
    年を重ねるごとに・・・、女性とは、そういうものかも知れませんし、目指すものを持った人とは、そういうものかも知れません。

    余談ですが、途中まで、あの豊郷小学校がヴォーリズさんの手によるものと気付きませんでした。
    大丸の本店も、改めて、見に行ってみたいです。

    彼女がまいた種は、大きく実り、知らないうちに私も、その実りを享受しているのでしょうね。

  • 再読。上巻で迷いに迷っていた満喜子がついに動き出す。それは様々なものとの戦いの連続。上巻では自分自身の内部と戦う苦しさで胸をつかまれたが、下巻では周囲との戦いで、苦しさも感じられるが同時に、感謝や憧れがこみ上げてくる。裾野の教育というゆるぎない途を前の世代から受け継ぎ、次の世代へ渡していく。その先に今の私たちの恵まれた環境があるのだとしみじみ。佑之進のくれた独楽のお菓子は泣けます。

  • メレル・ヴォーリスも満喜子さんも、凄すぎます。偉人の一言ですまされないほど、偉大な人たちでした。

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負けんとき 下: ヴォーリズ満喜子の種まく日々 (新潮文庫)の作品紹介

キリスト教伝道のため来日し、近江兄弟社を設立したW・メレル・ヴォーリーズは、関西学院、軽井沢ユニオン教会などを手掛けた建築家としても知られる。留学から帰国した満喜子は、メレルと出会い、周囲の猛反対を押し切って、結婚する。近江八幡に居を構え、幼児教育に邁進する彼女と日本に帰化した夫の前に、様々な逆境が襲い掛かる――。二人の愛に満ちた生涯を描く感動の長編。

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