天国はまだ遠く (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.68
  • (626)
  • (1274)
  • (1356)
  • (149)
  • (17)
本棚登録 : 10993
感想 : 1168
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101297712

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 話は、今の生活に耐えられなくなった女の人が自殺をしに全てを捨てて遠くの田舎町に一人旅に出る。泊まった旅館で夜、致死量の睡眠薬を摂取したのに死ねなくて悩んでいたところをその町の人たちと触れ合っていくことで東京では感じられなかった人の温かい部分に触れて、もう一度生きる勇気を取り戻す話。
    全体的にほんわかした田舎での暮らし、そこで起きることが順々に描かれていて、出てくる人が温かくて優しい話だけど私はあまり面白く感じなかった。
    本の感想がたくさん書いてあるサイトを見たら、人によってすごく響いていたり私のように全く響いてない人もいて、あるコメントには「本当に生きるのが辛いと思った時に、この本に助けられました。」と書いてあって、今の私には向いていなかったかな〜と思った。この本をどうしても読み返したい!と思う日が来ないように居たいと思った。

  • 1.8

  • 仕事も人間関係もうまくいかず、毎日辛くて息が詰まりそうな千鶴23歳。
    会社を辞めて死ぬつもりでたどり着いた山奥の民宿で、睡眠薬を飲むも死にきれず、ぐっすり眠って却って生きる意欲が湧いてくる。
    田舎の民宿で自然と、優しい人々に癒され、自分の居場所について考え、生きる力を取り戻し再生していく千鶴。
    彼女が最後に選んだ道とは…

    生きにくさを感じながら日々を暮らしている人達にエールを贈るような瀬尾さんらしい作品だけど、千鶴は自己弁護と被害者意識満々で共感できないし、近くにいたらむしろイラッとするかも。
    背表紙にあるような「心にしみる清爽な旅立ちの物語」とはおもえなかったなぁ~。

著者プロフィール

1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒業。2001年『卵の緒』で「坊っちゃん文学賞大賞」を受賞。翌年、単行本『卵の緒』で作家デビューする。05年『幸福な食卓』で「吉川英治文学新人賞」、08年『戸村飯店 青春100連発』で「坪田譲治文学賞」、19年『そして、バトンは渡された』で「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』等がある。

瀬尾まいこの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
瀬尾 まいこ
瀬尾まいこ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×