白川静さんに学ぶ漢字は楽しい (新潮文庫)

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著者 : 小山鉄郎
制作 : 白川 静 
  • 新潮社 (2009年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101298917

白川静さんに学ぶ漢字は楽しい (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 漢字の成り立ちが祭祀に基づくと言うのは一々納得した。繋がりを憶えれば暗記せずとも漢字はわかる。と言うほど簡単では無さそう(^_^;)

  • 漢字のなりたちについてわかる非常に面白い本。子供の時、けっこう漢字好きだったのだが、こういう本があるのを読んでいたらさらに好きになっただろうなあと思う。

    呪術や祭司の形が源になっているものが多いのがとても興味深かった。内田樹さんが白川先生の著作を好んで読んでいる文章などを読むとさらに興味をひかれる。

    「字統」とか欲しいなあ。。

  • 本当に自分も学生時代にこのように漢字の成り立ちから教えてもらうことができればもっと漢字に興味が持てたし、書き取りを間違うこともなかっただろうと思わされる。思わぬところにつながりがあって、言われてみれば確かに、と思わされること多し。自分の子供にも教えてあげよう。どういう反応を示すだろうか。漢字を習う頃が楽しみだ。

  • 単行本で持っていたけれど、文庫に買い替え。
    小学生でも読める、白川漢字学の入門書、というのは言い過ぎ?
    でも、私も、最初にこの本を読めばよかった、と思う。

    手、足、人などなど、基本的な漢字に関わる字を集め、そのつながりを解説する構成の本。

    白川さんの功績の顕著なものとして、「口」が何度も言及されていた。
    古代文字で「口」は、顔にあるあの口を指すことはない、ということらしい。
    では何かというと、祝詞を入れる祭具(サイ)の形なのだとか。

    『字統』や『文字講話』もいつか読んでみたい。

  • 白川静さんが研究した漢字の成り立ちについて教えてくれる本。

    みんなが学校で習った感じの覚え方は、実は本来の成り立ちとは違うかもしれませんよ。

  • 白川漢字学の入門書。このレベルの浅さではあとがきに伝えられる面白さの1/10も伝えられていないのではないかと思うが、それでも十分に興味をひかれる内容だ。

    確か実家に「字統」が置いてあったと思うのだが、まともに目を通したことがない。今度帰ったときに、パラパラと読んでみよう。

  • 「愛」は真ん中に心があるから真心「恋」は下に心があるから下心、「命」は人は一度は叩かれると書く、などのちまたにあふれるおもしろ話ではない。これは漢字のルーツの真実に迫る本。漢字研究の第一人者、白川静さんから教えを受けた小山鉄郎さんがわかりやすく一字一字取り上げながら漢字学を丁寧に教えてくれる。基本的に漢字はすべて象形文字。例えば「親」という字は、木の上に立って見守るとよく言われるが(白川静さんは「これ一応、理屈におうとる」と笑っておられたそう)、実際は「辛」と「木」と「見」でできた字で、投げ針「辛」で新しく選ばれた「木」でできた位牌を見て拝む字形であったりする。
    目次を見ればわかるのだが
    【手】をめぐる漢字
    【足】をめぐる漢字
    【人】をめぐる漢字
    【示】をめぐる漢字
    など、21項目に分かれていて、漢字というものがいかに体系的につくられているかがわかる。ルーツは神にまつわるものが非常に多く、儀式的なもの、呪術的なもの、霊的なものなどがある。あとは戦や死にまつわるものも多い。読んだことはないが、日本書紀や古事記の世界に触れたような気になった。自分の名前や家族の名前が出てきたときはドキッとした。白川静さんのほんの入門書なのだろうが、この一冊でも充分お腹いっぱいになる。『字統』『字訓』『字通』の三部作はそれぞれ2万円以上する大作らしいが、まだ到底手が出ない。この文庫一冊でも沢山の情報量があり、発見や納得も多いのだが、人にトリビアとして話すのには何度か読み返す必要がある。何千年も前の人々の思いが今もシンボルとして息づいていることがわかり、少し怖い感覚もしたが、最後に俵万智さんが解説していて安心した。
    最近漢字検定3級の勉強をなんとなくはじめた母に渡した。2016.1月。

  • 小学生の頃に買ってもらった字典にあった山や川の漢字の基となった象形文字やイラストを思い出す。甲骨文字から進化した漢字を研究し体系化した白川氏は偉大だ。本書は大人から子どもまで楽しめる漢字のルーツを知る本だ。死や呪術に関する漢字が多く解説され、それらの多くに使われている□が、口(くち)ではなく祝詞を入れる入れ物(さい)に由来するというのは新鮮な説明だった。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    私たち日本人の生活になくてはならない漢字。毎日使っていながら、どうしてその形・意味になったのかは、なかなか知られていません。複雑で難しそうに見える世界には、一体何が隠されているのでしょうか?この本は、漢字学の第一人者白川静さんの文字学体系を基に、古代文字やイラストを使い、成り立ちをわかりやすく紹介します。学校とは全く違う楽しい漢字の授業の始まりです。

    【キーワード】
    文庫・国語・漢字・成り立ち

  • いろいろうわさだけは聞いていた。白川静さんの本はいつか読みたいと思っていた。ほとんど予備知識のないまま、書店でたまたま本書を見つけて読み始めた。文句なしにおもしろい。いろいろな感じに使われる「ロ」。これは口の意味ではなく、祝詞(のりと)を入れるための器のことだという。それを「サイ」というのだそうだ。「兄」という字はこのサイを頭の上にのせた神を祭る人を指す。「器」の四つの「ロ」もサイを意味しており、真ん中に入っている「大」はもとは「犬」で、これは清めのためのいけにえなのだそうだ。「戻」という字の中にある「大」もやはりもとは「犬」で、入り口の戸の前にいけにえの犬を埋め、悪霊を追い払うという意味があるのだとか。「然」という字は、犬の肉(月)を火で焼いて神に捧げるところから来ている。「燃」は燃やすという意味を強めるために「火」が付けられた。「取」の「ヌ」は手のことで、漢字そのままで耳を手で切り取るのだそうだ。戦争で討ち取った相手の耳を切り取って持ち帰ったことから来ている。書き出すときりがないけれど、次は「真」。旧字は「眞」と書き、「ヒ」は死んで倒れている人を指す。漢字の下の部分は「県」と同じで、この字、実は切り取られた首が木の枝にぶら下げられている様子を指す。下の三本線が垂れ下がった髪の毛を示している。本書のイラストを見ると一目瞭然なのだけれど。それで「眞」という字は、不慮の事故などで亡くなった人を指し、もう変化しない、永遠のもの、これぞ真実の「まこと」という意味なのだとか。とにかく、おどろおどろしい話が多い。「犬」や「羊」は神聖な生き物として神に捧げられた。人間との付き合いが長かったという証拠だろう。鳥は占いに使われた。漢字の中では「ふるとり」として現れる。「進」は鳥占いで軍隊の進む方向を決めたということからきている。こうして学べば漢字はおもしろいし、学ぶことが楽しくなる。「賢」という字の「臣」は大きい瞳を表し、「ヌ」つまり手で目を突いて(この「大」も本当は「犬」)わざと失明させたのだとか。そうして神に仕える賢者になったのだそうです。漢字は三千年の歴史そのもの。

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