- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101299518
作品紹介・あらすじ
世界は脳、脳と騒がしいけれど、ではいったい脳のなにが話題なのか?謎なのか?気鋭のサイエンス・ライターと脳科学者がタッグを組んで、脳の構造に始まりゲーム脳からワーキングメモリ、視覚モジュールにホムンクルス、脳内化学物質やニューラルネット、ついにはクオリアやペンローズの量子脳理論に到る研究の最先端までを、これ以上ないほどやさしく解説する脳の「超」入門書。
感想・レビュー・書評
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先日実家に帰った時に、偶然15年前に買ってしまい込んでいた、この本を発見した。
読んでびっくり。2003年ですでにホモデウスを予見していたなんて…すごい‼︎詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ようやく積読状態解消。脳の時代と呼ばれた1990年代,その後はある種の脳科学ブームだった。7日間で脳について入門的な知識を紹介する本。脳出しの方法やロボトミー手術の方法を想像するとちょっと寒気がする。このイメージによる寒気がなぜ起きる,どうやって意識化される,そもそも神経細胞の塊からどうやって意識がうまれるのか,と解剖学的な話からクオリアの話まで一通り触れられている。新たなクオリアを求めるという表現がいい。つまり,好奇心だな。一つが明確なクオリアになると,また次を求める。うーん,良い感じだ。
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#2411-172
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この本は元々2003年に執筆されたものなので、脳科学の最新情報は含まれていないようだが、ベーシックな知識がやさしく解説されていて分かりやすかった。
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普通の科学系の本なら数ページでリタイアしてしまう私でもなんとかついていける易しい文章で、楽しく読むことができました。
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科学が、脳に関してどこまでわかっているのかをここまで簡単に理解できるっていうのは、いいなぁ。嬉しいです。それにしても、脳には神経細胞があってそこに電気信号が走っていることはわかっているけど、その電気信号がどこから出ているかは、まだわからないのか。それがおそらく意識の謎とつながっている気もする。
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同じ本を何度も読む
すると、前回は気づかなかった文言にヒットする
それは以前と今の自分が違うからなのだと思うが
いつもながらに そのありように驚く。
今回の再読も かなり意味あるものになっている。 -
サイエンスライター竹内薫が書いた脳科学の入門書。
最も興味深かったのは、「神の存在が科学の領域に入りつつある」という件。
もっともこの「神」は、宇宙全体に遍在する「意識」という意味であるが、その結論に至る理由は以下のようになる。
人間の意識というのは、脳内の神経ネットワークを信号が走ることで生まれる。ネットワークを信号が走ることで意識が生まれるならば、地球と太陽の間にも意識が生まれるのではないか。なぜなら、地球と太陽は引力によって結ばれていて、相互に力を与え合っているからだ。
こう考えると、宇宙全体に「うっすらとした意識」が存在することになる。
この「宇宙の意識」は、地球そのものが一つの生命体であるという、ジム・ラブロックの「ガイア仮説」に通じる。また、仏教思想にも通じる。
仏教では、人は死んだ後、宇宙生命と一体となると説く。人間は、生きている間は明確な意識を持っているが、死んだ後はうっすらとした意識を持つ宇宙生命と一体となり、また何かの縁に触れて、肉体を宿す。 -
入門書としては、楽しく読めた。
少し、分かりにくいところもあったが、脳科学に興味がわいた。