シロクマのことだけは考えるな!―人生が急にオモシロくなる心理術 (新潮文庫)
- 新潮社 (2011年6月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101299921
作品紹介・あらすじ
「シロクマのことだけは考えるな」、この心理学の著名な実験があなたの悩みを解決してくれるかもしれません。いますぐ忘れたい辛い恋、成果のない合コン、ギクシャクする上司との関係、どんなに頑張っても幸福感のない日常-あらゆるシチュエーションで私たちがぶつかる問題を気鋭の心理学者が分析、ベストの対処法を教えます。
感想・レビュー・書評
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R3.7.15 読了。
心理学って面白そうと思える1冊。
①元気になる心理術
②頭がよくなる心理術
③人をコントロールする心理術
④人をトリコにする心理術
何かに悩んだり落ち込んだりした時に読み返してみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ホンマでっかTVに出演している、植木先生の本です。
表紙のイメージとたがわず、とっても読みやすいです。
例えば、「忘れたいこと」は、脳のメーターが振り切れるまで考え、「飽きた」という自然な現象を目指す方が、忘れられるとか。
とにかくさまざまな心理現象を身近な例でレクチャーしてくれるのが、この本のいいところです。
心理学の「○○効果」って言葉で聞くとわかるけど、
「じゃあ実際どういったケースで起こるの?どう使えばいいの?」の部分がわかりづらくて、結局、アウトプットしづらいという壁を上手く取り払ってくれているような一冊でした。
楽しく心理学を学びたい人はぜひ。
人間関係の結果には科学的根拠がある。スティンザー効果、自己知覚理論は実践してみたい。 -
シロクマにいったいどんな秘密が・・・!?と思ったら、シロクマはあまり関係なかったようで。。
「○○のことは考えるな。忘れろ。」と言われたら、却って○○のことを忘れられなくなるのが脳の仕組み。
イヤなことほど、「塩ぬり療法」で自虐的にアウトプットするべきなのだそうです。毎日毎日、嫌気がさすまで考える。そうすると、カタルシス(自浄効果)で「飽きて」早く忘れられる。
落ち込んでいるときは無理に明るい曲を聴くより、悲しい曲を。
アガったりパニックになったときは、ひとり実況中継を。
合コンのあとの反省会はひとりで。
ケンカしたときは、グッとこらえて「言葉にしないで」一晩寝かせる。
まずはデキる人からマネぶ。
集団で行う会議は進行役など役割分担をする。
「アメとムチ」ではなく「アメと無視」。
さらに間欠強化でときどきアメ抜きで。
話し合いをするなら、座席の位置に気を遣う。
人は他人だけが知っている自己を指摘されたがる。
好きだから貢ぐのではなく、貢ぐから好きになる。
などなど、、、わかりやすく、処世術を教えてくれる心理学入門的な一冊。
「貢がせる」ってマイナスイメージしかなかったけど、そこまでいかなくとも「奢る」「奢ってもらう」でも同じことが言えるのかもなぁ。そもそも動物なんて、餌を受け取ってもらえないと交尾にいたれないわけだし。 -
タイトルだけ見ると、なんのことやら?だが、へぇー!と納得、目からウロコの内容だった。人間関係で悩んでる人、親子関係がうまくいかない人。具体的な例をつかって、解説も分かりやすいし、身近な心理学と言う感じで、実践するにもやりやすいと思う。
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さら〜っとサクッと楽しめる。知ってることも多かったけど、小難しい専門書的な物で眠くなるものと比べ読みやすく良かった。
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おかしな題名に興味をそそられ、ついパラパラと。
「シロクマ」とは、心の傷のことだそうで、それと早くサヨナラする裏技は、詳細に日記につけたり、人に自虐的に話すべきだと。
心理学の立場から、「頭がよくなる」「人をコントロールする」「人をトリコにする」、それぞれの心理術が述べられている。 -
心理学をわかりやすく噛み砕いて書いてあるので、サクサク読めました。
でも、一度では頭に入らなさそうです、、。
生活の中でプラスになるような情報が書いてあるので面白かったし、機会があれば意識的に使ってみたいです! -
周りにいるデキた人は、無意識にこうした心理術を使っているのでしょうね。仕事でもプライベートでも、役立つ心理術❗これから社会人になる人たちに、ぜひ読んでもらいたい一冊です。
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ブクログの他人様(ひとさま)のレビューを拝見して、なんとなく読んでみたくなった本。
たぶん心理学の本を読むのは初めてだと思う。
著者があとがきで、この1冊を最後まで読んだことで「実はあなたは、心理学専攻の大学生程度の知識を、知らず知らずの間に頭に叩き込んだことにもなります。」(176ページ)と書いてあるので、それであれば本書は初心者にもかなりわかりやすく書かれているのではないかと思う。
さわりだけには触れられた気がする。
個人的には心理学を齧るのはこれで充分であり、掘り下げてもっと知ろうという気にはならないが…。
33ページと81ページでは、「言語化すること」の是非について、なんだか書かれていることに矛盾を感じたりもするのだが、よくわからない。