左腕の誇り―江夏豊自伝 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101300412

作品紹介・あらすじ

「江夏の21球」「オールスター9連続奪三振」「年間401奪三振」。球史に輝く数々の伝説と記録を打ちたて、引退してなお人々に鮮烈な印象を残す、天才左腕・江夏豊。関西に生まれたガキ大将は、いかにして20世紀最高の投手に成り得たのか。栄光と挫折に満ちた波乱万丈の野球人生を語り尽くす。王、長嶋、野村、田淵、衣笠ら名選手との秘話も満載。すべての元野球少年に贈る、決定版自伝。

感想・レビュー・書評

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  • とても近所の地名が出てきた。知らなかった。監督との関わり方こそ江夏豊の江夏豊たる所以なのか。江夏vs王の真剣勝負。

  • ドラマチックな野球人生。投手ならではの性格。思いのほか若くしてトレードとなったが、やはり江夏と言えば、タイガースのイメージが強い。著作の構成も良く、読んで価値があった。2015.1.23

  • 僕が、プロ野球をよく見てた1982年、1983年よりちょっと前の話でおもしろかった。いきなり2年目で401奪三振を記録したり、そのあともオールスター9者連続三振(これは通算すると15者連続で、16人目の野村克也がバットを短く持って、なんとかセカンドゴロにして記録を阻止した。それを江夏はせこいおっさんだと思ってたみたいだ。)などを記録して阪神時代はすごい輝いてたみたいだ。そのあと肩を壊したりして、技巧派に転身してみたいだ。その時は野村克也と組んで、ストッパーのはしりになったみたい。そしてストッパーでは、広島での「江夏の21球」や、日本ハムで優勝など、3年連続優勝したみたいだ。あと私生活では、奥さんの旅館をつぐ話なんかもあったみたいだけど、結局つがなかったみたいだ。それが原因で離婚したみたい。母子家庭だし、家庭にはあまり恵まれない人だったんだなぁと思った。野球人生では、いろんな所で活躍しててすごいなと思った。

  • 伝説の左腕投手・江夏豊の自伝。
    オールスター9連続奪三振、年間401奪三振、「野球は一人でも勝てる」、王との死闘など数々の伝説があるが、私にとっては小学生の時の「江夏の21球」が最も印象深い。
    野球とは、打って投げて走るだけでなく、頭脳と人間関係が勝負を左右することをこの時知った。
    いまだに、あの心臓のバクバク感と手に汗握る瞬間を忘れることができない。

  • 伝説の江夏の物語を読みたくて読書。
    もう少しゲームや球場の臨場感を期待してたのだが…

  • プロ野球を見始めた頃、江夏豊はすでに阪神タイガースの大エースと呼ばれる存在でした。まだ後年ほど腹も出てゐなくて、凄味を感じたものです。「不世出の大投手」といはれることも多いですが、沢村栄治もスタルヒンも金田正一も稲尾和久も江川卓もさう呼ばれたことがあります。それが全て事実なら逆に不世出ではないといふ矛盾したことになります。どうでもいいけど。

    思へばその頃、セントラル・リーグには各球団を代表する大エースがゐたものです。即ち大洋の平松・讀賣の堀内・中日の星野仙一強気の勝負・ヤクルトの松岡・広島東洋の外木場・そして阪神の江夏豊。
    無論パシフィック・リーグにも阪急(現オリックス)の山田久志や太平洋クラブ(現西武)の東尾修など、球史に残る怪物投手がゐた訳ですが、当時は完全にセリーグ(といふか讀賣)中心の報道体制だつたので、子供だつたわたくしには印象が薄かつたのであります。

    この『左腕の誇り』は、江夏豊自伝といふサブタイトルが付いてゐますが、波多野勝氏によるインタビューを構成した聞き書きの形になつとります。
    以前から江夏豊といふ人物は、そのイメエヂとは違ひ、チームの事情を優先し、謙虚に人の話を聞く耳を持ち、自分を殺すことのできる忍耐強い野球人だと思つてゐましたが、本書を読むとさらにその意を強くするのであります。さうでなければ、阪神タイガースで彼の野球人生は終つてゐたのではないでせうか。
    それにしても五体満足で投げられたシーズンがプロ入り1年目と2年目だけだとは。今のプロ野球のやうに間隔を十分空けて登板してゐれば...とも思ひますがこればかりは仕方が無い。

    といふ訳でまことに読み応へのある一冊でございます。個人的には、江夏豊が大信田礼子さんとお付き合ひしてゐたことがある、といふ情報は知らなかつたので驚きました。本筋には関係ないけれど。

    http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-283.html

  • 20世紀ベストナインに選ばれた天才左腕が語る栄光と挫折と復活の野球人生。トレードの真相など、「一匹狼」江夏のイメージを一新する数々の秘話が明かされる。真実の回想記。

    昭和43年、阪神入団2年目の江夏は全盛期のONに自慢の快速球で真っ向勝負を挑み、その年25勝を挙げた。江夏本人は1つ年上の鈴木啓示をNO1と言うが、私は江夏こそ昭和左腕NO1だと思う。覚醒剤で服役後、テレビ大阪の解説者として再起しているが、一度その解説を聞いたみたいものだ。
    (B)

  • 単行本で既読。

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著者プロフィール

元プロ野球投手、野球評論家
1948年奈良県生まれ。大阪学院大学高校卒業後、66年阪神にドラフト1位で入団し、左腕のエースとして活躍。その後、南海、広島、日本ハム、西武を経て84年に現役引退。プロ通算18年で829試合に登板、206勝158敗193セーブ、奪三振2987、防御率2.49。数々のタイトルに輝き、1シーズン401奪三振は世界記録。

「2018年 『燃えよ左腕 江夏豊という人生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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