知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.11
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本棚登録 : 552
感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101300535

作品紹介・あらすじ

知的ストレッチ-それは、毎日のストレッチ体操で、筋肉をしなやかに強化するように、小さな習慣を重ねて、知力を劇的に向上させる方法です。戦うための書斎づくりから、使える文房具の選び方、プレッシャーに負けない決断術まで。プロの執筆現場から体験的に編み出した方法で、大人のアタマを刺激的に鍛え直す、新時代の"知的生産の技術"。書下ろしiPhone/Twitter論を増補。

感想・レビュー・書評

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  • 随分昔に読んだのを再読。
    当時はアウトプットをろくにせず、ひたすらインプットに勤しんでいた。
    SNSが発達して、その気になれば誰でも表現できるようになったことが大きい。

    とはいえ、アウトプットを前提にしたインプットをしているわけではないから、まだまだ趣味の領域である。
    まあ文章で稼ぐ才もないから、「完」をつけられる成果を積んで、経験知を増やし、効率的な知的生産ができるようになるときっと楽しかろう。

  • 題名からもっとHow-To(アンチョコという意味ではない)色の強いものを期待していたが当てが外れた。

    コンセプト的説明多く、絵で説明してくれれば簡単に分かると思う鞄の説明すら難しく結局よく分からないし、表紙の写真についても十分に活かされていない。

    著者の文章家としての仕事観・人生観についての書として読むには良いのかもしれないが、題名とのミスマッチについてはいかがなものかと思わざるを得ない。

  • 余計な著者の自慢が多いかつ個人的な偏見による判断が多い。
    そのわりには説いているこうやると良いという方法は的を外している。
    残念ながら自分には役に立つところはなかった。

  • エディターシップは重要とか、アウトプットできるものをインプットせよとか、まだマニュアル化されていないものをマニュアル化し、マニュアル化できないものを仕事にしろとか、納得。iphoneやtwitterに関する話は同感できない。

  • 2010/06/26

  • 知的生産の本。「アウトプットに繋がらないインプットは無駄」というのは耳が痛い。巻末にて、梅棹忠夫氏の「知的生産の技術」、渡部昇一氏の「知的生活の方法」、立花隆の「知のソフトウェア」等の知的生産術の先駆者達について言及しているが、それら先駆者と比べると、やや物足りない。

    9月5日読書開始、9月8日読了。


    はじめに 1
    序章 知的ストレッチとは 11
    第1章 読むーストレッチ読書術 25
    第2章 構えるーストレッチ書斎術 51
    第3章 考えるーストレッチ検証術 85
    第4章 創るーストレッチ仕事術 111
    第5章 書くーストレッチ文章術 141
    第6章 疑うーストレッチ回避術 169
    第7章 決めるーストレッチ決断術 197
    おわりに 219

    <メモ>
    p17 知的ストレッチの基本3原則
    1.インプットは必ずアウトプットを前提とする
    2.うまくいった諸先輩の方法をどんどん取り入れる
    3.おのれを知る
    p18 アウトプットにまったく繋がらないインプットは無駄だと肝に銘じてください。
    p20 方法や技術は、自分で一から生み出すのではなく、盗んだほうが早い。試行錯誤は無駄。

    p43 ポストイット 25ミリx7.5ミリ

    p88 「使えるレファー本150戦」
    p97 旅行などの特別な期間には、たくさんの「思いつくこと」や「考える機会」が出現するものです。そこで、出費メモと行動記録を機械的につけておけば、記憶力が悪い私のような者でも相当に細かく20年前の風景や会話でもはっきりと思い出すことができます。沢木耕太郎さんは、出費メモと行動記録と恋人に送り続けた手紙だけを頼りに「深夜特急」全巻を書いたのだそうです。
    p100-101 「ヲタ」な資料こそ役に立つ
    誰も読まないような資料というのに注目する意味があるのです。

    p112 仕事と趣味は何が違うかと言えば、依頼と締め切りがあるかどうかでしょう。
    p130 自分にできたことを他社に教えて誰もができるようにする後者が、いわゆる「仕事ができる人」の正体ではないでしょうか。
    p131 実力を高めてゆくためには「フィニッシュの回数を多くする」以外に方法がない。
    p144 日記大好き民族の逆襲ー日本兵の多くが日記を携帯していた。
    p159 (ブログについて)ストリートミュージシャン達が情熱に支えられて個性を発揮して思い思いの演奏をしている状態

    p186 日本の宅配新聞に見られる異常さ
    1.新聞社が購読者の名簿を保持していないこと
    2.この巨大な宅配網を新しいビジネスモデルとして活用することができていない点。
    3.新聞社は直接読者から集金や課金さえできない。
    p190 なぜ新聞のコメントを断るのか
    全体像を把握したうえでの、時間経過に耐えうる手短なコメントが重労働であることを、記者側が認識していない場合にコメントはしたくない。
    p190 新聞にコメントする、ということは、ただの莫迦に見える、ということを現代では意味するようになってしまった。

    p202 全員が即決できる必要はありません。圧倒的多数がそうでないからこそ、即決の価値は高まるのです。

  • 古本屋へ

  • 新たに2つの章が追加された文庫版。
    単行本を読んだのが2006年なので、その時とは自分もだいぶ変わっていることが感じられて面白い。

    どんな質問に対してでも「打ち返す」ことは意識したい。

    (目次)
    序章 知的ストレッチとは
    第1章 読む―ストレッチ読書術
    第2章 構える―ストレッチ書斎術
    第3章 考える―ストレッチ検証術
    第4章 創る―ストレッチ仕事術
    第5章 書く―ストレッチ文章術
    第6章 疑う―ストレッチ回避術
    第7章 出逢う―ストレッチ互助術
    第8章 変わる―ストレッチ改造術
    第9章 決める―ストレッチ決断術

  • 副題は「すいすい読める 書ける アイデアが出る」

    しかしながら、「知的生産の技術」とはほど遠い印象を受ける。確かに技術的な側面に触れている部分もあるが、どちらかというと「思考法」という側面の方が強い。

    それはそれとして、読んでいて楽しかった本ではある。特に私のような読書好きで、「毒」が結構好きな人には好まれる一冊ではないかと思う。

    面白かったのは7章以降である。それ以前の章(特に1章〜3章)は、書いている内容と著者の文体に微妙な違和感が合ったのだが、4章あたりから文体と内容がフィットしてくる。単に私が読み進めていく内に慣れた、と言うだけかも知れないが・・・。

    全体としては面白い本で、知的好奇心をくすぐられるが「新・知的生産の技術」と言えるかどうかまでは微妙な所。

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著者プロフィール

1958年、長野県に生まれる。東北大学法学部卒業後、販売、配送、書籍の編集、コピーライターを経て87年より作家・ジャーナリスト。著書には、『そして殺人者は野に放たれる』(新潮文庫、新潮ドキュメント賞受賞)、『世間のウソ』(新潮新書)、『ラクをしないと成果は出ない』(だいわ文庫)、『情報への作法』(講談社+α文庫)など多数。

「2011年 『つながる読書術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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