東京番外地 (新潮文庫)

  • 214人登録
  • 3.41評価
    • (5)
    • (24)
    • (34)
    • (6)
    • (0)
  • 34レビュー
著者 : 森達也
  • 新潮社 (2009年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101300726

東京番外地 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 東京異界めぐりのルポルタージュ。放送禁止歌の著者だと読み始めて知った。
    この人の扱うテーマには惹かれる物がある。主張はちょっと相容れない?かもだけど。面白かったです。東京だけじゃなくて関西とか別の地方のも読みたいな。

  • やっぱり屠場のとこおもしろいなー。
    高島平団地行ってほしかった

  • 【目次】
    目次 [003-005]

    第一弾 要塞へと変貌する「終末の小部屋」――葛飾区小菅一丁目 009
    第二弾 「眠らない街」は時代の波にたゆたう――新宿区歌舞伎町一丁目 031
    第三弾 異国で繰り返される「静謐な祈り」――渋谷区大山町一番地 051
    第四弾 「縁のない骸」が永劫の記憶を発する――台東区浅草二丁目 071
    第五弾 彼らとを隔てる「存在しない一線」――世田谷区上北沢二丁目 091
    第六弾 「微笑む家族」が暮らす一一五万m2の森――千代田区千代田一番地 109
    第七弾 隣人の劣情をも断じる「大真面目な舞台」――千代田区霞が関一丁目 123
    第八弾 「荒くれたち」は明日も路上でまどろむ――台東区清川二丁目 143
    第九弾 「世界一の鉄塔」が威容の元に放つもの――港区芝公園四丁目 161
    第十弾 十万人の呻きは「六十一年目」に何を伝えた――墨田区横網二丁目 179
    第十一弾 桜花舞い「生けるもの」の宴は続く――台東区上野公園九番地 197
    第十二弾 高層ビルに取り囲まれる「広大な市場」――港区港南二丁目 215
    第十三弾 「異邦人たち」は集い関わり散ってゆく――港区港南五丁目 233
    第十四弾 私たちは生きていく、「夥しい死」の先を――府中市多磨町四丁目 255
    番外編 日常から遊離した「夢と理想の国」――千葉県浦安市舞浜二丁目 277

    解説(平成二十一年六月 重松清) [296-305]

  • この人のセレクトや視点っていちいちツボなんですけど。青臭さもね。この感覚さえ合えばハマる。特に山谷と屠場の章のセンチメンタリズム。屠場のこと“もっと知りたい”という欲求が芽生えた。あとね、東京タワーの蝋人形館笑える。なぜフランク・ザッパ~!

  • 濃密な一冊だ。この一冊でかなりお腹いっぱいになれる。
    新潮の「波」に連載されていたルポルタージュをまとめた本作。

    東京番外地。つまり日本の中心地、東京の中にあるエアポケットのように存在する「辺境」を、著者が歩く。その場所は様々で、山谷や東京拘置所や松沢病院といった負のイメージを持つ土地だけでなく、東京タワーや皇居、ディズニーランドまでを含む。

    なぜにその場所がエアポケットのように存在していたり、まるで隠されているようにひっそりと身を潜めているのか、考えながら歩くのだ。その考察は時に鋭い。
    特に心に刺さったのは、「品川と場」や「芝浦と場」と呼ばれる食肉市場を歩いた回だ。食肉の流通問題や携わる人への差別問題を考察する。今まで普通に肉を口にしていたことが後ろめたくなるほどだった。

    決して負を感じさせる場所だけを取り上げているわけでもなく、また取材を申し込まなければ立ち入ることができない場所を訪れているわけでもないので、いつかここで取り上げられた場所を歩いてみたい。

  • この世にあって、存在を許されない場所。

  • 東京のちょっと変わったところに行くルポもの。
    それだけでは退屈だが、森達也の場違い感が魅力。
    オフビートな編集者を連れだってのショートトリップに胸躍る。

  • 森達也著「東京番外地」新潮文庫(2006)
    *人はなぜ宗教必要とするのか。世界中どこに行っても宗教を持たない文化や民族は存在しない。人が宗教を必要とする理由は生き物で唯一、自らがやがて死ぬ事を知ってしまった動物だからだ。宗教の重要な機能は倫理転生や極楽浄土など死後の世界を担保することにある。死後を担保される事で人は与えられたこの生を耶すらかにあるいは前向きに過ごす事ができるようになる。
    *黒は何にもそまらない、公正さを示す。
    *狩猟を生業にしていた縄文時代を引き合いに出すまでもなく、かつて日本人は普通に肉類を食していた。しかし、大陸から天来した仏教の殺生禁断の教えに日本独自の汚れの思想などが融合し、汚れた行為とされた食肉はそれから江戸時代が終わるまで社会的には禁止とされていた。しかし一般的にもこっそりと肉を食べていたらしい。(名残が桜肉や牡丹鍋で桜は馬の肉、牡丹は猪を示す、またウサギを一羽とかぞえるのも鶏肉として流通させたからという説もある)

  • 東京の裏スポットを巡るという本だが、
    著者はルポルタージュ向けではないと思う。

    当日の天気や人間関係の描写から読まされ(他人からすれば面白みのない)、
    結局、他の文献から考察しなおしたものが書かれている印象。
    知識は得られるが、あまり"探訪"していない。

    もっと鋭い感性で飛び込んでいってほしい。
    結果的に偏見になってもいいから、自分の目で見て自分で一から感じ・考えたたことが書かれていたほうが面白い。

    ただオウムの被告人(未決囚)に対する関心がもてたのは大きな収穫。

  • 92番乗り。有隣堂書店にて購入。読了。文体は多少癖があり、好みでない部分もあったが、テーマ選定と分析の眼、構成の力は、エンターテイナーだと思った。あと、解説の重松清さんの文体もめんどくさい類いとして興味が沸いた。(2011/9/21)

全34件中 1 - 10件を表示

東京番外地 (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

東京番外地 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

東京番外地 (新潮文庫)の作品紹介

東京番外地、それは普通の人が何となく忌避してしまうところ、近すぎて焦点距離が合わなくなってしまったすぐそこの異界。皇居、歌舞伎町、東京拘置所、山谷、霞が関-。あらゆる違和にまなざしを向けてきた著者が、無意識の底に沈んだ15の「聖域」を旅する裏東京ルポルタージュ。そして初めて出会う、この街の知られざる素顔とは-新たに「番外編・東京ディズニーランド」を追加収録。

東京番外地 (新潮文庫)の単行本

ツイートする