オンリーワン―ずっと宇宙に行きたかった (新潮文庫)

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著者 : 野口聡一
  • 新潮社 (2010年2月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302218

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オンリーワン―ずっと宇宙に行きたかった (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 日本人として、毛利衛さん、向井千秋さん、土井隆雄さん、若田光一さんに次ぐ5人目の宇宙飛行士となった野口聡一さんが、子供の頃から2005年のスペースシャトルでの15日間のミッションから帰還するまでの半生を綴ったもの。2006年に発刊、2010年文庫化された。
    野口さんは、「この実感を、体験を伝えたい。その思いは、今後なにがあっても揺らぐことがないと思う。だから、持ち得る限りの言葉で、宇宙で見たことや感じたことをこの本を通して伝えてみよう」といい、自身の体験とそのときの自身の思いを、飾ることなく綴っている。
    特に、2001年4月に2002年7月予定のフライトのメンバーに選ばれてから、予定は度々延期されてはいたものの、2003年3月のフライトに向けて残り1ヶ月を切った2月に、コロンビア号が帰還の途中、大気圏への再突入時に空中分解事故を起こしたときには、次のフライトはいつになるかわからず、メンバーの変更もあり得るとの思いから、相当な無力感に襲われ、「どん底のどん底」だったという。しかし、そこで支えとなったのは、首尾一貫して「このメンバーでやる」と断言していたアイリーン船長であり、仲間であり、家族であったという。
    そして、無事ミッションを果たして帰還した野口さんは、「宇宙に出て、外から地球を見るという体験は、その人を変えずにはおかない。宇宙体験によって、作家はすばらしい小説を書くかもしれないし、科学者は歴史を変える成果をあげるかもしれない。画家は宇宙の美しさを描ききるだろうし、新しいアニメの世界だって広がっていくだろう。宇宙という存在は、単に星が光っているだけじゃない。人類の新しい可能性を開く扉なのだ。イマジネーションの海なのだ」と語る。
    「夢の実現は夢じゃない。それを知ってもらいたい。ぼくは普通の人だけれど、だからこそ言える。ぼくの経験は、どんな人にも起こりうることなのだ」と語る野口さんから、勇気と元気がもらえる。
    (2010年7月了)

  • 資料ID:C0030863
    配架場所:本館2F文庫書架

  • 【本の内容】
    宇宙に行くんだ!―初のスペースシャトル打上げ映像の衝撃で、将来の目標は決まった。

    元来機械好きの少年はエンジン研究の道に進み、社会人となって5年、ついに宇宙飛行士選抜試験に合格。

    2005年の初飛行で15日間宇宙滞在、困難な船外活動も完遂する。

    「夢を実現するチャンスは誰にもある。その日のために、自分にしかできない役割を見つけよう」。

    勇気が湧いてくる傑作宇宙体験記。

    [ 目次 ]
    第1章 宇宙をめぐる冒険
    第2章 宇宙からの合格通知
    第3章 長距離ランナーの孤独
    第4章 遠ざかる宇宙
    第5章 復活の季節
    第6章 二〇〇五年、宇宙の旅
    第7章 未知との遭遇
    第8章 地球への帰還
    第9章 「野口聡一」が宇宙へ行った意味
    第10章 宇宙へ、ふたたび―文庫版あとがきにかえて

    [ POP ]
    2005年に宇宙飛行を経験し、昨年末から宇宙滞在中の著者が、幼少から夢の実現までの道のりを振り返る。

    身体の変化や食事、実験など宇宙滞在の醍醐味と苦労を伝えるユーモアあふれる語り口に引き込まれる。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 野口聡一さんをすごく尊敬している。この本を読み、ますます好きになった。飾らずまっすぐな人柄、知的なユーモアが感じられた。同僚の事故や過酷な訓練など苦しいことが多いと思うが、そういった大変さを前面に出すことなく夢を追う姿勢を見せてくれる。
    子供にもぜひ読ませたい。

  • 宇宙飛行士の名前を全員言えなくなるほど多くなったな。
    野口さんは「普通の人が宇宙に行った。その体験を知ってほしい。」と言う。なるほど,宇宙飛行士は特別な存在だけれど,その特別になるために普通の人が積み重ねた過程がある。その過程を少年時代から執筆当時までまとめている。

    宇宙に行く。これが普通になる時代がくるのかな。

    今,保育学会で東京池袋に来ている。テレビではUFO特集をアンビリバボーでやっている。なんと胡散臭い。けど,ついつい見てしまう。

    今月の21日は東京・鹿児島を中心に金環日食だ。楽しみだな。

  • 宇宙飛行士の野口聡一さんのエッセイです。



    自分は普通の人間。普通の人間だからこそ、選ばれた。


    野口さんは決して自分が特別な人間ではないと述べています。そして、自分に起こった奇跡は、みんなにも起こりうることなんだともおっしゃっています。


    本当にステキな考えをもっている方だなぁと尊敬してしまいました!


    進路を考える時期に読んだので、この本に出会えて良かったと思っています。



    また、巻頭に宇宙の写真が何枚かあってすごい綺麗です♪

    やっぱり宇宙は人間のロマンだなぁ☆

  • 野口さんが東大、IHIの技術者を経て宇宙に至までを追った本。宇宙空間では能の動きが参考になるとはおもしろい。

  • 【出会い】
    近所のブックオフ。某漫画により宇宙かぶれなので。

    【概要】
    野口飛行士が宇宙を目指し、アクシデントなどを乗り越え第1回目のフライトを果たした後の文章(スピーチから起こした?)。

    【感想】
    出張の飛行機の中でさっと通読。
    「宇宙兄弟」の元ネタかな、と思われるエピソードがちらほら。
    その予備知識もあってか、平易な口語調のせいか、だいぶ身近な感じをもって読むことができた。
    ミッションはチーム作業であり、チームとしてまたプロフェッショナルなメンバーとしてのマネジメントの点には関心。
    タイトルはあの曲の影響。

  • 宇宙飛行士:野口聡一という一人の人間が語る宇宙の素晴らしさ。
    自分のオンリーワンってなんやろとちょっと考えさせられる本だった。

  • 「宇宙においでよ」を大人向けにもっと詳しくした感じ。野口さんが歩んできた道、宇宙飛行士のこと、宇宙での活動のこと、野口さんが宇宙で感じたことがよくわかる。

  • 未知こそ、神秘。ロマン溢れるコスモス。おかげでJAXA取材が実現。感謝です。

  • 野口氏の半生を綴った自伝。
    非常に読みやすく、本のなかに引き込まれるようだった。おそらく、著者の文章力のお陰で、状況を把握し、イメージを描くのが用意だったからではないかと思う。そのとき何を考え、行動したか、周りの状況はどうであったかがわかる。
    また、所々に読み手を熱くさせてくれる文や、夕日が沈んでいくように寂しさを味合わせてくれる表現があり、著者のスマートさに感銘を受けた。P65-66の『日本の代表として…』、P99-100の『彼女も…』、P129の『型通りに…』、P194-の大気圏再突入、P202-の自分のエクスプローラー、P225-のおわりに等が印象的だった。
    時が経ったらまた読んでみたいと思わせてくれた一冊。

  • 宇宙への憧れ、信念、諦めない気持ちが夢に繋がっていく。
    感動と勇気をもらえた。

  • 日本人で五番目の宇宙飛行士・野口聡一さんのエッセイ。

    高校時代に宇宙飛行士になることを夢として心にもち、自己実現に至るまでの一連を綴っている。

    夢を心に秘めながらも、必ずしもまっすぐにすすみ成功できたわけではなく、頓挫しかけたりしながら、そのなかで心を強くし、一歩ずつ進んでいった。

    国や世界の期待を背負いながら、プロフェッショナルとしての心構えをつくり、積み重ねに対する自信をもち、宇宙に臨んだ。

    野口さんの常に、情熱と冷静さを保つよう心がける姿は生きるうえで参考になる。

    また、完全に理系畑の出身でありながら、日本の伝統文化の一つである能などにも深い理解を示している一面なども垣間見え、人としての幅広さがうかがえたりもする。

  • 物語としては小説のように起伏はない。
    しかしリアルでドッシリと野口さんが歩んできたこれまでが書いてあり読み応えがあった。
    コロンビアの事故あたりでの、宇宙開発に対する停滞しそうな空気の中での野口さんの心情は読んでて面白かった。本書中で野口さんは自分を普通とか言ってた気がするが、やはり宇宙飛行士になる人ってこういうデキる人たちだと読んでて感じる。

  • 宇宙飛行士の野口さん著。2006年。氏の生い立ちから宇宙飛行士になりミッションを遂行するまでを書いている。全体的にポジティブな語り口で、読んでいて非常に気持ちが良い。宇宙に行く人は賢いだけでなく人間的にも素晴らしいことが条件なのだろう。野口さんの小さな頃は機械好きで地域の活動にも積極的に参加されていたアクティブな子供時代だったようにうかがえる。高校生のときに、立花隆氏の「宇宙からの帰還」を読んで宇宙飛行士を目指すようになったとのこと。本書には宇宙に行くことで悪影響もあったというネガティブな点も多く記述されているようだが、野口さんは職業のひとつとして宇宙飛行士をとらえており、悪い側面はそれほど気にならなかったらしい。実際に宇宙飛行士になるための訓練として、自分で飛行機を運転するといった内容等、あまり知られていないいつくものトレーニング項目が紹介されており面白い。日本人で宇宙に行った人はそれほど多いわけではなく、ミッションで得られた経験は非常に貴重なものである。後世に伝えるような活動をしたいという野口さんのマインドに尊敬しつつ、今後のさらなる活躍を期待。

  • 宇宙飛行士野口聡一さんの半自伝的な著書。
    生まれてから、はじめての宇宙までがその範囲。
    印象的なのは船外活動時に地球を見ての一節である。
    読んでいると自分も宇宙という空間が自分にどういうインパクトを与えてくれるのか、それがとても気になってくる。
    願わくばそういう機会が是非とも欲しい。

    同時に、著者自身のメンタリティ、目標へ向かうときの強い意志というのは個人的大変学ぶ点が多いように思える。

    全体的に偉ぶらず、等身大の人物としての著者が身近に感じられる、同時にとても宇宙という空間への興味を誘う。
    若い人に読んでもらえるときっといいはず。

  • 地球の美しさに感動する野口さんの感情が、強く伝わってきます。
    勇気の出る1冊。

  • 世阿弥の「花鏡」の離見の見の話でテンションが上がる。世阿弥の諸作は読んでみたいと思っていたのです。そう言えば、岩波文庫の春のリクエスト復刊で「能作書 覚習条条 至花道書」が出てますので、タイミングばっちりとまたテンションが上がる。

  • 帯に「夢の実現は夢じゃない」とか、裏表紙に「自分にしか出来ない役割を見つけよう」と書いてあるけれど、そこだけ引用すると少し違ったイメージにとる人もいるかな。
    夢を実現させるまでに乗り越えた困難や忍耐、訪れたどん底が書かれている。夢の実現て誰にとっても当然簡単じゃない。
    だから夢なのよね。

    立ちはだかった最大の困難はコロンビア号の事故だった。
    彼はコロンビア号の直後のシャトルに乗る予定だったのだ!
    悲しみのNASAが事故原因の究明と解決を目指しながら、月日は流れて誰もが消耗していった。
    その中でも諦めないで踏みとどまり、やるべきことをやり続ける野口宇宙飛行士の強さに胸を打たれます。

    そして遂に実現した宇宙の旅。
    そこでの体験や風景の記述はいかなるSF映画よりも美しく鮮烈!
    読みながら涙が出ます。
    宇宙船の外に出て真っ暗な死の宇宙を背に、生と死を感じ、地球と向かい合うことになります。
    砂漠を旅していて巡り会う美味しい井戸みたいに、ごくごくと読むと体がとっても潤って喜んでいました。

    わかりやすく読みやすい文章。子供達に伝えたいことだものね。
    でも大人も読むべきだと思うな。しゃきっとして頭が冴える。

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オンリーワン―ずっと宇宙に行きたかった (新潮文庫)の作品紹介

宇宙に行くんだ!-初のスペースシャトル打上げ映像の衝撃で、将来の目標は決まった。元来機械好きの少年はエンジン研究の道に進み、社会人となって5年、ついに宇宙飛行士選抜試験に合格。2005年の初飛行で15日間宇宙滞在、困難な船外活動も完遂する。「夢を実現するチャンスは誰にもある。その日のために、自分にしかできない役割を見つけよう」。勇気が湧いてくる傑作宇宙体験記。

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