闇の守り人 (新潮文庫)

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著者 : 上橋菜穂子
  • 新潮社 (2007年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302737

闇の守り人 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 素晴らしい。なぜドラマからこぼれ落ちたんだろう。

  • 闇の深さと静けさ、情景がリアルに浮かんでくる
    守り人シリーズの中では一番好きなお話です

  • 守り人シリーズを自ら読むのは、本作が初めて。
    読み終わったとき感じる充実感が半端ない。

    ドラマは見た。
    映像のスペクタクルに幻惑されて、それ自体はすばらしいことなんだけれども、初めて作品に触れる者にはちょっとストーリーが追いかけきれなかった部分があった。
    特にバルサとジグロの過去が、分かったようですっきり理解できなかった。
    そのフラストレーションは、本作で満たされた。
    ドラマでは扱われていない巻だった。

    それにしても、平易な言葉で、これだけの豊饒な世界を、目に浮かぶように描かれているのがすごい。

  • 最初はなんか地図見てもサッパリわからんし、登場人物も似たような名前のやつ多くてよおわからんし、用語とかナンジャコリャって感じやったけど、、
    あれ、一作目よりおもしろかったぞ。
    あれあれ、ちょっとはまってきたかなこれ。
    カッサが王に手紙渡そうとするとこ、めっちゃドキドキした。

  • ジグロの汚名を雪ぐため、故郷カンバル国へ戻ったバルサの話。
    闇の守り人とは、、

  • 良書。ファンタジーは苦手だけど、情景や人の心模様が丁寧に描かれているので、ぐいぐい読める。十二国記みたいな感じ。

  • 深い話でした。
    自分の過去や痛みに向き合うってつらいけど、今のバルサには、それが必要だったんだな。ジグロにも。
    戸惑ったり悩んだりしつつ、カンバルに戻ってきちんと向き合ったバルサ、それを待っていたかのようなジグロ。どちらも格好いい。
    沁みた。

  • ファンタジー小説。バルサは、自分を守るために過酷な人生を歩んだ養父ジグロの汚名を晴らし、自分自身の中で決着をつけるために訪れたジグロの故郷で、王家の陰謀の真相や洞窟の中の「闇の守り人」の正体を知ることになる。

  • 最後の槍を交えるシーンがとても良かった。やはり色々な想いがあったんだ。

  • 「精霊の守り人」に続く 上橋菜穂子のファンタジー

    面白かった!!
    読み易い文章で、想像力を掻き立てる表現はすぐにバルサのいる世界にいざなってくれる。

    登場人物や種族は想像だけれども、それぞれ存在感があって楽しめる。
    闇の守り人(ヒョウル)の正体が・・・

    解説がアニメ監督をした神山健治さんだったので、アニメは観ていないけど ちょっと興味を持った。

    ビデオショップでも探してみようかな。

  • バルサの過去と向かい合う旅は、周囲の人々をも過去に向かい合わせていく。ジグロに関わる陰謀がドミノ倒しのように次の大きな陰謀へと繋がっていく。そして思いがけない故国の形を目にすることになる。

    ジグロに対する人々の冷たい感情に悲しくなりました。誠実に生きた結果の理不尽さを、バルサが少しでもひっくり返していく様子に救われる想いがします。また、舞の中で伝わるジグロの憎しみや悲しみには胸を突かれます。親と子の間にある様々な感情を思わせる作品でした。

  • 守り人シリーズ第2巻。
    前作の『精霊の守り人』の物語の後、バルサは自分の過去と向き合うため生まれ故郷カンバルに戻る。

    バルサの帰省、幼き自分を知る人々との再会、カンバル王国の民と“闇の底”にいる<山の王>の民の存在、35年ぶりに開催される<ルイシャ贈りの儀式>、養父ジグロの想い…。
    生まれ故郷が舞台ということもあり、バルサの生い立ちに踏み込む描写が多く、彼女の人間味が一層引き立ちます。故郷に、過去に、何度も顔を背けようとしたバルサでしたが否応でもそれらと対峙することに。そして最後改めてカンバルを去るその背中は…やはり様々な想いを抱えつつも、かつてカンバルを去ったものと異なりなんとも晴々としているように映りました。

    バルサが時折幼馴染のタンダを思い出す場面は、その度に幸せな気持ちになります。

  •  私の場合、物語は、ある場面から生まれてきます。
     場面といっても、映画の一コマのような感じではなくて、耳元をなぶる風の音や、その風に乱される髪など、体感を伴ったイメージが、まず、心の中に浮かび上がってきて、そこから、はじまるのです。そういう風に物語が生まれてくるので、「こういうテーマを浮かび上がらせたい」というような理屈は、物語が立ち上がってくる過程で、主人公たちの葛藤とともに、ゆっくりと滲み出てくる感じです。(p.378)(あとがき)

  • おもしろい。読み始めたら一気に読んでしまいました。

  • 「精霊の守り人」から「夢の守り人」までの3部作の中で、一番好きなのはどれかと問われたら、間違いなくこの「闇の守り人」だと、今なら、答える。
    幼少期に偕成社のハードカバーで読んだ時は、違う答えだったと思う。
    バルサが、カンバル王国に与えられた地獄のような日々を、「運命」という言葉でトト長老に語られた時の、あの叫びは、忘れられない。大人になった今やっと、そう思う。
    貧しいけれど、山岳地帯でひっそりと暮らすカンバルの人々が、とても好きになった。

  • 弟が先に読み、私に回って来ました。
    色々と語られ盛大にネタバレされた状態 笑
    内容も展開もほぼ分かっていても、物語に引き込まれるように読みました。
    25年振りに故郷に戻ったバルサが、自らの過去と向き合い過去の因縁と決着を着ける物語。
    前作同様、どの登場人物もキャラが立っているのが良いなと。
    個人的には前作よりも、こちらの方が面白かったです!
    弟が語りたくなる気持ちも分かる 笑
    ファンタジー小説でここまで面白いと思ったのは初めてかもしれない。

  • 再読。過去の清算、卑劣な陰謀、世界の秘密など濃厚な物語を満喫できて満足。

  • 物語の力に圧倒された。比較で感想を語るのは好きでは無いが、本作が「指輪物語」や「ハリー・ポッター」に匹敵するファンタジー小説、と言われても今なら得心。1作目も凄かったが、それ以上に世界を創り、歴史を創り、言語を創り、生態系を創った。

    それだけでも震えるほどだが、物語の展開が平易でありながら奥深い。1作目とはほとんどのキャラが入れ替わっているのに、その魅力は減じるどころか増している。

    どのようにしたらこれだけの壮大な世界と物語を、こんなに分かりやすく紡げるのか。著者の創造力、構成力に憧憬と嫉妬を覚える。

    と、内容に全く触れない感想になってしまったが、これはシンプルに「面白い」。モンゴルを思わせる豊かで厳しい自然の描写は生き生きとし、そこで行われる政治から、住む人の想いから、被差別的な人々の底力から、重なり合う世界の真相から、バランス良く描かれている。

  • 【再読】

    流れるように進む展開の中に、大人たちのドロドロとした願望や過去と向き合う意思が絡み合って、、決して明るい話ではないけど、読み始めたらスッと本の世界に入っていけるような、物語の力を感じた。
    前作から繋がりはあるものの、違った印象を受けたのは、あとがきにもあるように、バルサが軸になっているからだろうか。。一歩一歩、自分の足で、意思で、しっかりと踏みしめながら進んでいるのが強く感じられた。シリーズとしては2作目、でもバルサにとっては大きな山だったんだろうなぁ…。
    重い話が続く中で、いろんな人の思いに触れて、辛くなる時もあったけど、カッサやジナなどの若い世代の青さ、真っ直ぐさに救われた気がする。成長した彼らの姿を読める時はあるのかな?楽しみにしておこう。

  • バルサが過去と向き合うお話。
    槍舞いの部分は、ドキドキ、ハラハラして…
    とても切なくなりました。
    ジクロの魂が、バルサを待っていた。
    とても読みやすく、入り込んでしまいました。

  • 「守り人」シリーズ第2弾は、アラサー用心棒であるバルサの来歴を辿り、彼女の心に向き合う。

     幼少期から長期の逃亡生活を続けてきたという、余りに過酷なバルサの来歴。それは過去と向き合うことでしか癒せないのか。いや前巻で体験したチャグムとの関わりが、バルサをして「親」の意味と養父ジグロの想いを自覚させ、新たな行動を呼び起こさせたはずだ。

     確かに「怒り」持たずに未来へ向き合い、新たなものを紡ぎ出すのは難しい。しかし、怒りだけでもたらされる未来は不毛だ。
     その矛盾を正面からうたう本巻は、疾走感と緊張感ある描写とが相俟って、明快かつ骨太な伝奇ファンタジーに昇華している。逸品である。

  • 2016/11読了。前作より話が分かりやすく、一気に読めた。バルサが自分の過去と向き合う旅。養父ジグロをめぐる陰謀が実はバルサが思っていたより巧妙だったこと、ジグロや王の槍たちの行き場のない怒りと哀しみ。バルサの怒りと哀しみ。それぞれの心情が交差して描かれ、心うたれました。

  • 面白かった。前作よりしっとりしたお話で、切ないです。凄い世界観ですね~。続きも読みます!

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