神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)

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著者 : 上橋菜穂子
  • 新潮社 (2009年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302768

神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • おもしろーーーい!
    というにはあまりに残酷なお話ですが、それでもやっぱり面白いと私は言いたいです。

    今作はロタ王国のお話で、ロタとヨゴの境界にある草市へ向かったバルサとタンダが、ロタで古くから恐れられている神、タルハマヤを召喚できる少女に出会い、少女を守るために奮闘するのですが、長編なのもあり今まで以上に緻密に練り上げられた感があります。こういうのたまんない。すきすぎる。

    アスラをめぐって、追いつ追われつを繰り返していく前半は読んでるこちらまで胸が苦しくなるし、アスラに宿るタルハマヤの恐ろしさに震えますが、バルサと行動を共にするアスラの心が少しずつ洗われていく姿に僅かながら希望の光が射している気がして...。それにバルサならきっとやってくれるだろうなという期待も当然ありますし。とにかく後半!どうなるんだ~

  • 20111029
    1日

  • "猟犬"に追われているチキサとアスラをかばって、2人の生き残れる道を考えるバルサとタンダの優しさに、胸がぎゅっとなる。
    危険な道と知りながら、その道をどう切り抜けようかと共に考える2人は、ベストパートナーだと思う。

    バルサとアスラが逃げ込んだヨゴの街の面々(マーサやタチヤ)たちの優しさと、臨機応変な対応に救われる。
    チキサとアスラが笑って暮らせるような未来が来るといいなあ。

  • 守り人シリーズ5巻。本作は初めての上下巻です。

    今度はロタ王国が舞台で、前作での明るく陽気な雰囲気からは一転、逃亡と殺戮の日々が続きます。

    本作ではチャグムは登場しませんが、サンガルに行った4巻と時間軸が少し重なっていて、ちょっとうれしくなりました。
    二人が再会する時はあるのかなあ、させてあげたいな。
    なんてバルサは現在、そんなことを言ってる場合ではなかった!

    この5巻は、鬼神であるタルハマヤを呼び寄せる力を持ってしまった少女アスラを追手から守るバルサの物語です。

    「それが正義であれば、殺人は許容すべきか。」
    という重いテーマが描かれていて、やっぱりいろいろ考えさせられました。
    殺さない道を探すべきとも思うし、そもそも殺せば完結するの?とも思う。でも、万人を危険にさらす可能性も確かだし、それを政治的に利用させてしまえば取り返しがつかない・・・
    それぞれの立場での正義があり理屈があるのがわかるだけに、自分の考えがブレまくりです(涙)

    下巻、どうなっちゃうんだろう・・・

  • 身の内に恐ろしい神タルハマヤを宿らせた少女アスラを守る事になったバルサ。
    呪術という特殊な能力を持つだけに、彼女に触れたときただごとではない<死の匂い>にぞっとし、危険を感じたタンダ。バルサにも「関わらないでくれ、バルサを失いたくない」と懇願する。

    そうしながらも、身に危険が差し迫った時にタルハマヤを召還して自身は無意識の内に虐殺してしまうアスラと、恐ろしい神が完全に甦る前にアスラを殺してしまおうとする追手の間で、タンダは彼女がもたらす災厄の恐怖と彼女が普通の少女として生きていける未来の可能性に悩む。

    タンダが出した結論は、アスラがおのれを知り怖ろしい神を招くぐらいなら死をえらぶ可能性を信じる事。アスラを見守り続け、止められない時には殺して責任を取ると。

    「責任をとるというのは、殺す、ということだ。止められぬ時がきたら、殺す、といっているのだ。きっと、バルサも、おなじことをいうだろう。おれは、なにも起こらぬうちに、アスラを殺すのはゆるせない。アスラがまちがったことを、選んだら、そのとき殺す、といっているのだ。おれと、バルサと、ふたりで。」(P213)

    タンダは優しく温かい男だけど、こんな強さも持っているんだなあと見直してしまった。これまでのシリーズにはない暗澹たる雰囲気から始まるお話で、未だにどこに終着するか読めない。ドキドキ感もピカイチ。
    このままハラハラと読み進めてみる。

  • バルサとタンダの信頼関係が好きだ…
    下巻でどのように展開していくかが楽しみ!

  • 2013.10.5読破。とうとう舞台にロタ王国が出てきて大変嬉しい。このシリーズは男性が武器を持ち戦い、女性が治療や呪術で影から支えるというファンタジーの中のジェンダーを思いっきりひっくり返しているのがいい!
    バルサさん本当にかっこいい。
    これは児童書にあたる本だが、主人公が30代の女性で感情移入とかできるのかな?児童書として成り立つのかな?と思っていたがどの巻にも子供は必ず物語の中心に登場するから子供でも感情移入はできるし、むしろ登場人物の年齢層が幅広い作品でもあるから本当に老若男女問わず楽しめる作品なんだろうなと思った。
    さて、続き読も。

  •  ただただ、上橋さんマジゴイスー。用心棒の経験とかあったんですか? と聞きたくなるような緻密なリアリティ。
     今回もやっぱりタンダはかわいそうな目にあわされていました。まあ、そこがいいとも言う。。。

     ハイファンタジーをラノベとそうでないものとに分ける境界線がちらと見えた気がしたよ。うまく言えないけど、存在しなさそうな世界をそれはもう絶対存在しなさそうに書くのがラノベのハイファンタジーで、存在しなさそうな世界を本当に存在しそうに書くのが一般文芸、というか。ラノベを馬鹿にしてるわけじゃない。絶対存在しなさそうな世界にリアリティを与える方法論の違いというか? うーん、まとまらん。この件は保留して、下巻に続く!

  • 責任をとるっていうのは手におえなくなったら殺すということだ。
    ってゆうタンダの台詞がぐっときた。
    後半に続く。

  • 評価は下巻で。
    それにしても高値安定の面白さである。

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神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)の作品紹介

女用心棒バルサは逡巡の末、人買いの手から幼い兄妹を助けてしまう。ふたりには恐ろしい秘密が隠されていた。ロタ王国を揺るがす力を秘めた少女アスラを巡り、"猟犬"と呼ばれる呪術師たちが動き出す。タンダの身を案じながらも、アスラを守って逃げるバルサ。追いすがる"猟犬"たち。バルサは幼い頃から培った逃亡の技と経験を頼りに、陰謀と裏切りの闇の中をひたすら駆け抜ける。

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