神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)

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著者 : 上橋菜穂子
  • 新潮社 (2009年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302768

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神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • おもしろーーーい!
    というにはあまりに残酷なお話ですが、それでもやっぱり面白いと私は言いたいです。

    今作はロタ王国のお話で、ロタとヨゴの境界にある草市へ向かったバルサとタンダが、ロタで古くから恐れられている神、タルハマヤを召喚できる少女に出会い、少女を守るために奮闘するのですが、長編なのもあり今まで以上に緻密に練り上げられた感があります。こういうのたまんない。すきすぎる。

    アスラをめぐって、追いつ追われつを繰り返していく前半は読んでるこちらまで胸が苦しくなるし、アスラに宿るタルハマヤの恐ろしさに震えますが、バルサと行動を共にするアスラの心が少しずつ洗われていく姿に僅かながら希望の光が射している気がして...。それにバルサならきっとやってくれるだろうなという期待も当然ありますし。とにかく後半!どうなるんだ~

  • 守り人シリーズ5巻。本作は初めての上下巻です。

    今度はロタ王国が舞台で、前作での明るく陽気な雰囲気からは一転、逃亡と殺戮の日々が続きます。

    本作ではチャグムは登場しませんが、サンガルに行った4巻と時間軸が少し重なっていて、ちょっとうれしくなりました。
    二人が再会する時はあるのかなあ、させてあげたいな。
    なんてバルサは現在、そんなことを言ってる場合ではなかった!

    この5巻は、鬼神であるタルハマヤを呼び寄せる力を持ってしまった少女アスラを追手から守るバルサの物語です。

    「それが正義であれば、殺人は許容すべきか。」
    という重いテーマが描かれていて、やっぱりいろいろ考えさせられました。
    殺さない道を探すべきとも思うし、そもそも殺せば完結するの?とも思う。でも、万人を危険にさらす可能性も確かだし、それを政治的に利用させてしまえば取り返しがつかない・・・
    それぞれの立場での正義があり理屈があるのがわかるだけに、自分の考えがブレまくりです(涙)

    下巻、どうなっちゃうんだろう・・・

  • 身の内に恐ろしい神タルハマヤを宿らせた少女アスラを守る事になったバルサ。
    呪術という特殊な能力を持つだけに、彼女に触れたときただごとではない<死の匂い>にぞっとし、危険を感じたタンダ。バルサにも「関わらないでくれ、バルサを失いたくない」と懇願する。

    そうしながらも、身に危険が差し迫った時にタルハマヤを召還して自身は無意識の内に虐殺してしまうアスラと、恐ろしい神が完全に甦る前にアスラを殺してしまおうとする追手の間で、タンダは彼女がもたらす災厄の恐怖と彼女が普通の少女として生きていける未来の可能性に悩む。

    タンダが出した結論は、アスラがおのれを知り怖ろしい神を招くぐらいなら死をえらぶ可能性を信じる事。アスラを見守り続け、止められない時には殺して責任を取ると。

    「責任をとるというのは、殺す、ということだ。止められぬ時がきたら、殺す、といっているのだ。きっと、バルサも、おなじことをいうだろう。おれは、なにも起こらぬうちに、アスラを殺すのはゆるせない。アスラがまちがったことを、選んだら、そのとき殺す、といっているのだ。おれと、バルサと、ふたりで。」(P213)

    タンダは優しく温かい男だけど、こんな強さも持っているんだなあと見直してしまった。これまでのシリーズにはない暗澹たる雰囲気から始まるお話で、未だにどこに終着するか読めない。ドキドキ感もピカイチ。
    このままハラハラと読み進めてみる。

  • バルサとタンダの信頼関係が好きだ…
    下巻でどのように展開していくかが楽しみ!

  • 2013.10.5読破。とうとう舞台にロタ王国が出てきて大変嬉しい。このシリーズは男性が武器を持ち戦い、女性が治療や呪術で影から支えるというファンタジーの中のジェンダーを思いっきりひっくり返しているのがいい!
    バルサさん本当にかっこいい。
    これは児童書にあたる本だが、主人公が30代の女性で感情移入とかできるのかな?児童書として成り立つのかな?と思っていたがどの巻にも子供は必ず物語の中心に登場するから子供でも感情移入はできるし、むしろ登場人物の年齢層が幅広い作品でもあるから本当に老若男女問わず楽しめる作品なんだろうなと思った。
    さて、続き読も。

  •  ただただ、上橋さんマジゴイスー。用心棒の経験とかあったんですか? と聞きたくなるような緻密なリアリティ。
     今回もやっぱりタンダはかわいそうな目にあわされていました。まあ、そこがいいとも言う。。。

     ハイファンタジーをラノベとそうでないものとに分ける境界線がちらと見えた気がしたよ。うまく言えないけど、存在しなさそうな世界をそれはもう絶対存在しなさそうに書くのがラノベのハイファンタジーで、存在しなさそうな世界を本当に存在しそうに書くのが一般文芸、というか。ラノベを馬鹿にしてるわけじゃない。絶対存在しなさそうな世界にリアリティを与える方法論の違いというか? うーん、まとまらん。この件は保留して、下巻に続く!

  • 責任をとるっていうのは手におえなくなったら殺すということだ。
    ってゆうタンダの台詞がぐっときた。
    後半に続く。

  • 評価は下巻で。
    それにしても高値安定の面白さである。

  • 読み始めたら止まらない。

    ってことで帰りがけに買ってベッドで読み終えました...朝になりそうだから下巻はお預け。

    非常に上橋さんっぽい部分ですが、ひとつの事実を、いろんな民族から見た伝承で表して事実はどれだ!っていう運びが好きです。

  • ロタ王国の牢城で起きた奇怪な事件。
    事情を知らずに、美少女アスラとその兄を助けた女用心棒のバルサ。
    12歳の少女一家にはロタ王国を揺るがす恐ろしい秘密が…
    タンダと共に、なんとか命を助けようとするが。
    畏ろしき神の流れ来る河とは。
    ロタ人の呪術師スファルは、カシャル(猟犬)という一族で、タルの民が禁忌を犯さないように代々見張っていたのだ。
    スファルにさえも見抜けなかったことが…?!

  • 【再読】

    感想は下巻にて。

  • 久しぶりに小説読んだ。
    何か情景が頭に浮かぶ感じでよかった

  • 相変わらずの、安定したおもしろさ!
    下巻へ急ぎます

  • 多数派と少数派民族といったテーマを膨らませていて、下巻が楽しみすぎる。

  • 上巻にはあとがきも解説もないのか・・・当たり前なんだろうけど、がっかり

  • バルサの用心棒回。
    やはり彼女の実力は凄いのだと再認識。
    戦いだけでなく、逃亡スキルなどなるほど、と。

    チャグムの父親、帝はなかなかとっつきにくい人物だけれど
    国を治めるのは難しいのだと領主や南北の差など
    リアリティが凄い。

    この世界の人って、どの位のパーセンテージで異世界を感じることができるのだろう。。
    呪術師をインチキだと言う人もあまりいないし。

    登場人物も多いが、全然苦にならないのも凄い。

  • このシリーズは、どの巻も、本当に外れがない。
    この巻も、存分に楽しんだ。

    テレビで放映された実写ドラマは、かなり、この巻と次巻の内容が元になっていたようだ。
    ドラマのイメージの喚起力に富んだ表現も素晴らしかったのだけれど、しかしやはり強烈なイメージに目を奪われ、どうしても話の展開についていけなくなったところがあった。
    (そして、そんなコメントばかりしてる気がする。)
    サーダ・タルハマヤーの伝説と、カシャル、そして王家の結びつきなどは、やはり本で読んだほうがよく呑み込める。

    十五歳で、妹の禍々しい力を目の当たりにしたチキサの心の痛みや、大量殺戮に向かうかもしれないアスラを、今殺すべきか、そうならない未来の可能性に賭けるべきか、その決断の結果を自らの責任として引き受けようとするタンダの姿が胸に迫る。

  • NHKの精霊の守り人 シーズン2
    「悲しき破壊人」を観て 興味を持ち守り人シリーズに手を出した。
    TVは終わってしまったけど、11月の最終章までに 追いつかねば。

    私的には「闇の守り人」がワクワクしたが、順を追って読むことで、バルサを含む周りの人々が成長し、状況が変わっているのが分かってくる。

    バルサとアスラが罠であろう呼び出しに応じたところで今回は終了。
    次が楽しみだ。

    しかし・・・・小説には関係ないが、NHKの配役はおおむね納得いくのだが、
    シハナ役の真木よう子
    ビジュアルはとっても芯が強くて、謎めいていていいけど、あの話し方は何なんだろう????

    謎だ。

  • 今後この話がチャグム達の話と繋がっていくのかと思うと、ワクワク。続きのシリーズが気になる。

  • 以前に読んでいたが、NHKのドラマの第2部の予告を見て、かなり忘れていると思い、再読。
    (2017.1〜2 神の守り人上下、天と地の守り人1〜3)
    思い出しながらも、結局、一気に上、下を読んだ。
    途中でドラマを見ているので、印象が混ざってしまったが…。
    バルサの顔が綾瀬さんのイメージで浮かんで来たり、声が聞こえたり。
    余計に感情移入して読めた。

    アスラの母の願いを叶えたいという思いと、人を殺したくないという心の底にある気持ちの葛藤。
    アスラを見守る優しい人達。
    戦いの場面もあるが、読後は優しい気持ちになれる。

  • 精霊の守り人、闇の守り人、夢の守り人、虚空の旅人2014年まで読んだがNHKTVドラマ化を昨年、今年と見だしてからまた続きが読みたくなった

    恐ろしい力を持つアスラとの出会いでバルサがその罠の中に嵌る結末を読んでみたいと思った

  • 守り人シリーズ第5巻・上。バルサはある時、人買いに連れられた兄妹を助けてしまう。二人の背景には国をまたいだ陰謀が隠されており、妹アスラにはロタ王国の未来を揺るがす秘密の力が宿っていた。

    国のため、未来のため、自分自身のため。それぞれの立場があるからこそ想いは複雑に絡み合い、一筋縄にはいきません。下巻も楽しみ。

  • 夢の守人を読んでから随分と経ってしまいましたが、たまたまNHKでやっていたドラマのワンシーンを見て「続きを読もう」と思いました。感想としては、「どうしてもっと早くに読まなかったの!!」です(苦笑)。正直夢の守人あたりから、だんだんと面白味が下降気味と感じていたため、上下巻に手を出すのは少々気後れしていました。ですがそんなことをすっ飛ばすくらい、面白く一気に読めてしまいました。バルサの強さと弱さを兼ねそろえた姿が凛々しくて、最後までノンストップで読み切ってしまいました。闇の守人とどちらがお気に入りかと聞かれると…。うーん、悩みます(笑)

  • いいところで終わってて続きが気になる!バルサの相変わらずの格好良さと優しさ、痺れる。アスラの今後はどうなるのかな?

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神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)の作品紹介

女用心棒バルサは逡巡の末、人買いの手から幼い兄妹を助けてしまう。ふたりには恐ろしい秘密が隠されていた。ロタ王国を揺るがす力を秘めた少女アスラを巡り、"猟犬"と呼ばれる呪術師たちが動き出す。タンダの身を案じながらも、アスラを守って逃げるバルサ。追いすがる"猟犬"たち。バルサは幼い頃から培った逃亡の技と経験を頼りに、陰謀と裏切りの闇の中をひたすら駆け抜ける。

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