神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302768

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  • 身の内に恐ろしい神タルハマヤを宿らせた少女アスラを守る事になったバルサ。
    呪術という特殊な能力を持つだけに、彼女に触れたときただごとではない<死の匂い>にぞっとし、危険を感じたタンダ。バルサにも「関わらないでくれ、バルサを失いたくない」と懇願する。

    そうしながらも、身に危険が差し迫った時にタルハマヤを召還して自身は無意識の内に虐殺してしまうアスラと、恐ろしい神が完全に甦る前にアスラを殺してしまおうとする追手の間で、タンダは彼女がもたらす災厄の恐怖と彼女が普通の少女として生きていける未来の可能性に悩む。

    タンダが出した結論は、アスラがおのれを知り怖ろしい神を招くぐらいなら死をえらぶ可能性を信じる事。アスラを見守り続け、止められない時には殺して責任を取ると。

    「責任をとるというのは、殺す、ということだ。止められぬ時がきたら、殺す、といっているのだ。きっと、バルサも、おなじことをいうだろう。おれは、なにも起こらぬうちに、アスラを殺すのはゆるせない。アスラがまちがったことを、選んだら、そのとき殺す、といっているのだ。おれと、バルサと、ふたりで。」(P213)

    タンダは優しく温かい男だけど、こんな強さも持っているんだなあと見直してしまった。これまでのシリーズにはない暗澹たる雰囲気から始まるお話で、未だにどこに終着するか読めない。ドキドキ感もピカイチ。
    このままハラハラと読み進めてみる。

  • バルサとタンダの信頼関係が好きだ…
    下巻でどのように展開していくかが楽しみ!

  • 守り人シリーズ5作目。

    女用心棒バルサが相変わらずカッコよすぎる。

    帰還編へ。

  • 後半まではぐいぐいと引き込まれたけど、ちょっと失速した気がしないでもない。
    けど変わらぬ面白さ。下巻に期待。

  •  ただただ、上橋さんマジゴイスー。用心棒の経験とかあったんですか? と聞きたくなるような緻密なリアリティ。
     今回もやっぱりタンダはかわいそうな目にあわされていました。まあ、そこがいいとも言う。。。

     ハイファンタジーをラノベとそうでないものとに分ける境界線がちらと見えた気がしたよ。うまく言えないけど、存在しなさそうな世界をそれはもう絶対存在しなさそうに書くのがラノベのハイファンタジーで、存在しなさそうな世界を本当に存在しそうに書くのが一般文芸、というか。ラノベを馬鹿にしてるわけじゃない。絶対存在しなさそうな世界にリアリティを与える方法論の違いというか? うーん、まとまらん。この件は保留して、下巻に続く!

  • 責任をとるっていうのは手におえなくなったら殺すということだ。
    ってゆうタンダの台詞がぐっときた。
    後半に続く。

  • 評価は下巻で。
    それにしても高値安定の面白さである。

  • 読み始めたら止まらない。

    ってことで帰りがけに買ってベッドで読み終えました...朝になりそうだから下巻はお預け。

    非常に上橋さんっぽい部分ですが、ひとつの事実を、いろんな民族から見た伝承で表して事実はどれだ!っていう運びが好きです。

  • 毎度ながらバルサは格好良いなぁ 
    幼馴染以上恋人一歩手前だけどその一歩を踏み出さずにン年 
    な、バルサとタンダに萌えた(←え 
    チキサ・アスラ兄弟も好きだ 
    そしてシハナ怖

  • またバルサ大変なことに首突っ込んで。
    アスラの鬼神タルハマヤは作中最強クラスじゃない?(アニメで見てみたい)
    最後目覚ましてなかったけど、今後に繋がるのかな?
    ロタ王国も、北と南とタルの民問題抱えてどーなるのか……。

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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