蒼路の旅人 (新潮文庫)

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著者 : 上橋菜穂子
  • 新潮社 (2010年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302799

蒼路の旅人 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 守り人シリーズ 6作目
    TVの「精霊の守り人 悲しき破壊神」では
    アスラの話しと同時進行していた。

    チャグム皇太子が帝に疎まれ 罠と知りながらタルシュ帝国に捕らわれ 決断を迫られる。

    新ヨゴ国の外から見た立ち位置がチャグムの肩にのしかかる。
    15歳の身で 本当にいろいろありすぎだろう。

    バルサは出てこないが、ヒュウゴやジン、世話係のルィンなど チャグムの魅力を引き立てている。

    逞しくなっていくチャグムの行方を早く読みたい。

  • 今度はチャグムの苦渋に満ちた旅路と、その中での成長を描いている。
    タルシュ帝国の、周辺国を属国(枝国)にしながら併呑する、巧妙な手法が明らかになる。
    圧倒的な力の差を見せつけられ、一時は絶望しながらも、一縷の希望を見つけ、前を向いて進み続けるチャグム。
    ため息が出るほど、魅力的な主人公になってきた。
    さて、残りはあと三冊。
    次はバルサやタンダも出てくるのだろう。
    どうなっていくのか、とても楽しみだ。

    大勢の大人に守られて生かされてきたのに、自分は何もできていない、と考えられる人がいるとしたら、すごいことだと思う。
    このシリーズを読んできて感じてきたのは、恩送りの思想というべきものが、一連の物語の底に流れているのでは、ということだ。
    人を通して、もっと大きなものを描こうとしているのかなあ、と思う。

  • バルサ自体は大好きなんだけれども、チャグムの話の方が壮大さがあって面白い。この後どうなってしまうのか。早く読み進めたい!

  • たまたま旅人2作を連続して読んだのだけど、大正解。チャグムの成長、葛藤、良さが非常によく伝わってきた。
    それにしても彼は本当に過酷な人生を歩んでいるけれど、たまには逃げたくもなってるけど、どんどん周りを巻き込んで味方を増やして理想に向かって突き進んでいく。その姿がとにかく格好いい!
    素敵な読後感。

  • 守り人シリーズ第6巻。成長したチャグムは陰謀に巻き込まれるかたちで祖父が率いる軍へ同行する。期せずして単身タルシュ帝国と対峙することとなったチャグムは、その強大な国力と、枝国となった多くの敗戦国の現状を目の当たりにする。

    頭が良く、清廉で、真っ直ぐで、バルサのように熱い心を秘めた青年となったチャグム。バルサ達と旅をしたあの自由な日々に時折想いを馳せつつも、チャグムの意思とは関係なく“皇太子”としての運命が舞い込んできます。父である帝が君臨する自国・新ヨゴ皇国と、それを狙う大国タルシュ帝国。その狭間で否応でも成長せざるを得ないチャグムの複雑な思いが、苦しくもあり眩しくもあります。
    最終章への大きな布石となる本作。このままシリーズを突き進みます。

  • チャグムが主人公となり、国、住民を守るために奮闘していく。度重なる難題に降りかかるも、芯を貫き、住民を守りたい思いを第一に問題解決していく姿は心打たれるものである。同様に、チャグムの成長も感じられて良い。幾多の試練を乗り越え、その先に見える光、住民の思いを信じ、挫折してしまいそうになっても一生懸命頑張る姿が目に焼き付く。仲間を信じ、仲間もチャグムの負担を減らせるよう、互いに国や民を守るために邁進して欲しいと感じる。あとがきでファンタジーと時代物に通じる部分があるがそれを体感するようだった。

  • ずっと前にこれの前まで読んでたのを復活。解説にもあったけどこれ以前の”個”に焦点を置いた物語から”国”の物語にシフトしつつ、もちろんチャグムの成長譚でもあって、より獣の奏者や鹿の王に近い形で好み。

  • 守り人シリーズで最も好きな作品のひとつ。
    『精霊の守り人』で背負われていたチャグムが、自身の足で歩きはじめる姿にわくわくが止まりません。

    他の守り人シリーズ作品は"おしまい"で終わっていましたが、蒼路は次が気になって仕方なくなる作品です。シリーズ通しての分岐点と言えるのではないでしょうか。

  • 2017/01読了。成長したチャグムの物語。皇太子として強国と対峙し、過酷な決断を強いられるチャグムに共感したり、ハラハラしたり。ファンタジーというより歴史小説のような読み応え。脇を固める登場人物も魅力的で、正義や大義、善悪などの規範は必ずしも絶対的でなく、それよりも今の状況の中でどう最善を尽くすかが重要なのだと思った。シリーズの過去作品もうまくリンクして、続きが楽しみ。

  • チャグムを思うみんなの気持ち、みんなを思うチャグムの気持ち。
    チャグムの周りにいる仲間が、彼を支えてくれていると思った。

  •  本巻で描かれる状況は、確かに、嵐の前触れ、あるいは物語の序というべき立ち位置だが、チャグムが王となる上では避けて通れない試練である。
     バルサらとの生活と体験が生み出したチャグムの人柄は、周囲に暖かなものを生み出すが、それだけで為政者が務まるわけではない。試練の中において、この厳然たる事実に立ちすくみながらも、チャグムは理想の実現と、民の未来とを賭けて挑戦の決断を下す。弱国が強国に強かに対抗する道を辿らんがために…。
     そしてジンのいぶし銀が光る本巻は、紛うことなき面白い小説だと、一言で言い表せよう。

  • 次作の天と地の守り人への序章。

  • 次の『天と地の守り人』へのプロローグ的な巻だった。
    最後のシーンは、「え!?これで終わるの!?」という思いと同時に、チャグムの意志の強さが現れたかっこいい場面だった。また、情景の美しさにも感動させられた。
    今作は海ばかり。水の精霊の守り人は、ついに大海原を泳いでるよ!

  • 久しぶりに手に取りました。昔よりも引き込まれたかもしれません。

  • ◆十五歳となり、生気溢れる若者に成長したチャグム皇太子は、新ヨゴ皇国内の改革派の期待を一身に集めながらも、帝派からは疎んじられていた。そこへ、タルシャ帝国と交戦中だというサンガル王国からの援軍の要請がくる。周辺国との同盟を提案し帝の怒りを買ったチャグムは、罠と知りながら、罠と知りつつ大海原に飛びだし、祖父トーサ海軍大提督とともにサンガル王国へむかうこととなる。
     トーサを失い、虜囚となったチャグムは、逃亡をはかるもタルシュの密偵ヒュウゴに捕まってしまう。ヒュウゴに連行された先には、タルシュ帝国の第二王子ラウルが待ちかまえていた。兄である第一王子と帝位をめぐって争うラウルは、チャグムを利用して戦をせずに新ヨゴ皇国を掌中にしようと画策していた。
     圧倒的な力の差に愕然としつつも、チャグムは故国と民を救うため、単身危険な賭けにでる。──幼い日、バルサに救われた命を賭け、己の身ひとつで大国に対峙し、運命を切り拓こうとするチャグムが選んだ道とは?
     国々の動きと人々の思惑がせめぎあい、うねりとなって『天と地の守り人』へつながっていくシリーズ第七巻。


    (^^)<Comment

  • 蒼路というタイトルどおり、海上で話が進む。しかも楽しい船旅ではなく、辛く苦しい旅(゜゜;)宮の中の生活しか知らないより、チャグムのように諸国を渡り歩き、下々の生活をして、他人の気持ちが解る人が帝になれば最高の国になるのに!(>_<)と思う今日この頃(^^;)でもバルサとの別れのシーンを思い出すと、最後にチャグムがとった行動は応援したい‼p(^-^)q

  • 面白い! 皆が一気読みしてしまうのがわかります。大国の大きな流れがいよいよ大きな波としてやって来る。小国の中の権力争いと違う世界の様々な国々の歴史と大きな流れを肌で感じながら悩み巻き込まれていく。頑張れチャグム!!

  • 用心棒バルサの守人シリーズ6。皇太子チャグムの物語。
    あらすじ
    隣国サンガル王国から手紙が来た。大国タルシュ帝国に攻められたため、チャグムたち新ヨゴ皇国へ助けを求めるものだった。罠だと指摘するチャグムを疎んじて、父である帝は、わざとチャグムに援軍として航海を命じる。しかし、向かった先で、チャグムはもっと多くの思わくが渦巻いていていることを知り、国を助けるために大きな行動に出る…

    チャグムは成長したなー。でもまだ若いから、潔癖だし、行動が性急だ。その中で、どうしたらベストを尽くせるのかを考えての行動。うまく行きますように。

  • 虚空の旅人が本当に素晴らしかったので、本書でもチャグムの成長ぶりにまた感動するのだろうと期待に胸を膨らませ読み始めるが、これがなかなかのプロローグ!しかしながら、これを読まなければ、チャグムの真の旅が始まらない訳で、やはりかけがえのない物語なのだ。

    第二皇子か産まれ、帝派との対立にまた苦しめられる日々、サンガル王より野蛮なあの南の大国タルシュ帝国からの侵略への援軍を求める手紙が届く、サンガル王家とは親しいチャグム、カリーナ王女からの意味ありげな密書を得、チャグムは自らタルシュ帝国の捕虜となるべく、南への長い航海の旅に出る…

    この航海の間にチャグムを取り巻く人々、帝の盾で、かつてはチャグムを暗殺しようともした、しかし命を救ってくれたジン、サンガルの海賊船頭のセナ、ヨゴ王国を追われ、タルシュの鷹となったヒュウゴ、このヒュウゴとのやりとりが、チャグムをさらに強い皇子へと成長させてくれる。

    この後に続く、天と地の守り人3部作への大事なプロローグに過ぎない巻だけれど、海洋を挟んだ南北の国々のそこに暮らす、暮らした人びとの暮らしを垣間見られる、粛々とした、けれど重要な物語だった。

    とにかくこの後の3部作が楽しみだし、また長い長い物語への熱を上げさせてくれた。次早く読みたーい(・∀・)

  • 守り人シリーズ7巻です。
    また一歩チャグムが成長し、頼もしいと思うと同時に、ほとんど無邪気な子供時代を過ごせなかった彼の過酷な運命をおもい、あらためて涙しました。
    本作は皇太子という立場の葛藤、父子の確執、国どおしの争い駆け引き・・・などなど問題山積みですが、今までよりは分かりやすい義が正しい形でしっかりあるので、(私の)気持ちが揺れ動かない分読みやすかったです。

    また、ラストシーン、まさしく蒼路へと旅立つ場面は鳥肌が立ちました。
    圧倒的不利な状況下でチャグムはどこまでやれるのか。今後バルサとの接触はあるのか。
    ドキドキです。

    そうそう、ラウム王子との駆け引きは意外とあっさり終わってしまい、そこだけが心残りでした。
    チャグムの真摯さも、ラウムの頭のキレのよさも使い切れてなーい!

  • 2016年3月28日購入。
    2016年8月10日読了。

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