天と地の守り人〈第2部〉カンバル王国編 (新潮文庫)

著者 : 上橋菜穂子

• 新潮社 (2011年5月28日発売)

感想・レビュー・書評

[ちもこさんの感想 · 2023年10月13日]

タイトル＊天と地の守り人〈第2部〉カンバル王国編
作者＊上橋 菜穂子
出版社＊新潮社

[AIさんの感想 · 2023年9月30日]

タルシュ帝国侵攻がじわじわ迫りつつある中、北大陸の要所の1つであるカンバル王国国王の説得を試みるチャグムと、その実現に向けて自身の伝手を以て一緒に歩みを進めるバルサ。本作では2人のやり取りが多く描かれていて、言動の中でチャグムの成長やバルサの死生観などが垣間見えるのが面白かった。次作にかけてチャグムには大きな決断が待ち受けているが、どのように対処するのか非常に気になる。

[mashiaki1975さんの感想 · 2023年9月23日]

精霊の守り人以来、久々のバルサ＆チャグムで旅をすることなり、シリーズ最初から読んでいる身としては非常に感慨深い巻。同じように二人で旅をするにしても、前回は全面的にバルサに守られるばかりだったチャグムがたくましくなって、バルサの意図を把握して先回りした行動ができるようになっていて、感激しました。次巻もすぐに読まないと！と思う内容でした。いよいよ物語がクライマックスにつながっていく感じがすごいです。

[WOOOさんの感想 · 2022年10月15日]

前回までが暗い暗い焦燥感に包まれた話だったのが、以前のファンタジーもやっと顔を出してきて、次の巻への期待値が高まった。チャグムやバルサの思い、それぞれの思いがどう最終着地点に向かうのか楽しみだ。

[pbh23864さんの感想 · 2022年9月9日]

チャグムとバルサの、あまりにも長く、険しい旅は続く。国を思うが故の過ちや、襲撃が彼らの旅に彩りを添えている。

[たぬきつねさんの感想 · 2022年7月14日]

面白くてページを捲る手が止まらず、一気に読んでしまいました。

[まみおすさんの感想 · 2022年3月21日]

走り出したら止まれない。（と言いつつ闇の守り人で休憩を入れたけれど…）時にバルサに自分を重ねつつ、時にチャグムの成長に息子を重ねつつ、息の詰まる胸をつく長い物語の旅が終わりに近づいてる。十二国記と同じくロスが心配。息子よ、素敵な本をすすめてくれてありがとう。

[bwv232さんの感想 · 2022年3月2日]

ほとんど、バルサとチャグム。
次巻で最後だけど、どんな着地になるのか楽しみ。

[TAKUさんの感想 · 2022年2月20日]

闇の守人も大好きな話だったので話が繋がり、また深く物語に浸れた。
胸がドキドキもするし、苦しくもなるし、今いる自分の世界がサグだとしたら守り人シリーズば自分にとってのナユグなんだと思う。

[四季さんの感想 · 2021年9月8日]

守り人シリーズ第八弾(2)

バルサとチャグムが無事出会い、共に新ヨゴ皇国の民を救うために奔走する第二部。

やっと見えた希望が打ち砕かれる瞬間と言うのは、絶望よりもっと深いところに落ちてしまう気がして心が痛かったです。
それでも諦めず動き続けるチャグムは誰よりも国の事を、民の事を考えられる優しい青年になっていて、精霊から比べると大きく成長したなぁと嬉しい気持ちになりました。

まだまだ苦難の中にいて、先の展開が全く読めないけれど、どうか皆が幸せになれる道を見いだせますよう祈りつつ、最終巻へ

著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王　４』 で使われていた紹介文から引用しています。」