天と地の守り人〈第3部〉新ヨゴ皇国編 (新潮文庫)

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著者 : 上橋菜穂子
  • 新潮社 (2011年5月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101302829

天と地の守り人〈第3部〉新ヨゴ皇国編 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 犠牲者は多かれど、最終的には希望の見えるラストで良かった。このシリーズを通してのチャグムの成長ぶりとバルサの安定した強さ優しさ。話の内容は勿論、キャラクター全てに魅力があって、本当に素敵な物語でした。またこういう読書体験が出来たらいいな。

  • ついに完結。良かったと思いつつ寂しい。
    天も地も人も色々な思いを背負って生きてる。

  • 2017/03読了。二度読みしました。話が複雑になり、本当に読み応えありました。で、最後はさらりと軽やかに完結。

    精霊の守り人から始まって、新ヨゴ、カンバル、サンガル、ロタ、そしてナユグと、すべてが見事に絡みあっていました。

    以下、思ったことをいくつか。

    いつの間にか結ばれていた2人。鈍感なので、違和感を感じながら気付いていませんでした…。

    サグ、ナユグ、2つの世界が絡みあって、ただ存在しているという世界観に惹かれます。人間の思惑にかかわらず、ただ存在する。

    チャグムの成長ぶりが素晴らしすぎる。若いのにあまりに過酷な経験、だけど支える人たちの存在が彼を守り、育てたのですね…

    しかし、ファンタジー大作は、必ず大規模な戦いがあるような気がします。戦いってファンタジーの世界でさえ避けられないものなのでしょうか。

    またゆっくり読み直してみたいです。

  • 守り人シリーズ最終章三部作第3巻完結。
    シリーズ作品に登場した今までの人物たちが登場し、まさに集大成とも言える最終巻でした。

    牽引する者、影で支える者、統治のなかで生きる者、統治のそとで生きる者、人ではない者、見えている世界<サグ>、見えない世界<ナユグ>。シリーズを通して読んでいる最中に感じていたのは「多様性」。そして読み終わった今感じているのは「共生」です。
    この作品には様々な立場で、様々な考えを持つ人々がそれぞれの生活を営みながら、悩み、苦しみ、考え、ふとした瞬間に幸せを見出しながら生きています。その中で人と人との縁が随所に感じられ、その縁は何歳であろうと人を飛躍的に成長させます。さらに彼らすべての受け皿となっている自然――恵みにも脅威にもなり得る自然の壮大さ荘厳さは神秘的で、その描写は常に敬意を払っているように感じます。
    ジャンルとしては児童書かつファンタジーになるのでしょうか、人の関わりが絡む場面はとても現実的ですし、ハッピーエンドの一言では終わらせないシビアな面も多く残します。生きていれば経験する悲喜交々、一方向からだけでは判断できない人の心情、振り返れば心に留めておきたい場面や考え方に多く出会えたように思います。

    作品としては一旦完結しますが、この先もそれぞれの地で、バルサの、タンダの、チャグムの、それ以外の全ての人々の物語は続いている。その緩やかな日常が垣間見えるような心地良い読後でした。

  • 伏線読み落としているかもしれないので、次の連休は精霊の守人から読み直そうと思います。
    登場人物がどんどん増えていったし、各国の特徴や、出てくる食べ物をもう一度おさらいしたいです。

    チャグムがすっかりお兄さんになって、感慨深い。

  • チャグムと帝の対面の場面、グッと来た。
    良かった、ほんとに良かった。絶望的な場面もたくさんあったし、犠牲もたくさんあったけど、最後の場面にほっとした。
    この完結篇を読めて良かった!

  • あっという間に読み切ってしまった、こちらの3冊。久しぶりに良い話に出会えたなぁという感想。1部・2部・3部と舞台となる国が違い、そこをギリギリの希望を目指して絶望の中をもがくチャグム。このお話のすごいところは、奇をてらった演出があるわけでも、大どんでん返しがあるわけでもないものの、各キャラクターの心理描写が際立っているため、とても真に迫るというか、感情移入がしやすいところではないだろうか。最後まで一気に読み切って、すごく満足感のある読了でした。

  • 守り人シリーズ最終巻。

    トールキンの中つ国並み、とまでは言わないけれど、細かい設定の上に丁寧に描かれた世界。チャグムとバルサ二人の主役とそれを取り巻く脇役が個性豊かに描かれている。

    長編ものは終わらせ方が難しく、終盤ややもするとグダグダになる作品も多いものだが、この作品はこれまでのシリーズ作品で登場した新ヨゴ皇国、カンバル、ロタ、サンガル、そしてタルシュまで大きくストーリーを拡げたあと、最後は急速に収束させることで、読者の心には広い世界が拡がったままでありながらも達成感のある読後感を与える見事な終わり方をしている。

  • いやー、国の争いの方はまあ、想定内な感じだったけど、帝どうするのかなあ?と思ったらなんか納得な展開だった。切ないけどね、なんかこれだよな、と。ラウル王の葛藤とかも良かったし、またしてもヒュウゴがかっこよすぎた。

  • 読み終わってしまった…
    バルサがタンダの腕を切り落とすと決めて、タンダに話したときのタンダがバルサを抱きしめる腕。
    泣けました。

    ドラマもはじまり、まだまだ余韻に浸っています。

  • 幼少期に偕成社のハードカバーで夢中になって読みましたが、思っていた以上に内容を忘れているところが多かったことに気づきました。
    また、シリーズ全体を通して、以前読んだ時と感じ方が大きく変わりました。
    作者が丁寧に織り成した世界観や、あらゆる人に対する愛情、自然への畏敬の念を感じ、大きなものを包み込む物語だと感じました。
    バルサとタンダの関係、チャグムと帝の関係は、特に心にしみるものがありました。また、バルサはじめ、登場人物たちの抱える闇の部分を、幼少期はほとんど理解していなかったからこそ、物語の読み方が異なっていたかもしれません。
    再読して本当によかったです。
    二木真希子さんの挿絵が大好きだったのでお亡くなりになったと知り、とてもショックです。ご冥福をお祈りいたします。

  • ジンがチャグムを想って泣くシーンで、私も一緒に泣いた(;_;)

  • タンダの腕がぁー!もうタンダもバルサも・・・。お人好したちはしょうがないな。ハッピーエンドで良かった。
    トロガイもかっこいい!酒ひと壺、どうやったらお届けできるかな?末代までトロガイさまの偉業を称えるよ!
    もちろん、チャグムもかっこいい!!トゥグムが大きくなったら位を譲るのかな?帝であっても、薄布ごしではなく、天子ではなく、一人の人間として矢面に立てる存在であればいいと思うけどな。いつかタンダの家で、タンダ・バルサ・チャグム・シュガ、みんなで山菜鍋でも食べられたらいいね♪

    シリーズを通して、主人公はバルサ、もしくはチャグムなのかもしれないけど、ラウル王子やヒュウゴの視点からも描かれていて、読んでいてすごく面白かった。強いて言うならば、カッサやタルサンの出番が少なかったのが残念。

  •  チャグム皇太子編最終章の最終第4弾。

     戦いを厭いつつ、その必要性とかような選択の愚昧さとに心揺らされるチャグム。彼が、戦いを忌避し続けた父の限界を超克するために必要だったのは、辛い経験と経験に裏打ちされる心の強さ、そして父の誤謬を正し得る理念だったのか。

     最終幕、一度は平穏を回復した新ヨゴ皇国だが、自国の復興と周囲の強国とに挟まれた状況は予断を許さないだろう。
     そんな中、民を想い、幼い妹弟を想い、近隣に強国控えるチャグムの歩む道は孤独かつ茨のそれである。そこで為政者となったチャグムが気付くのは父先帝の孤独なのではないか。
     父帝もまた、心を開き相談できたのは先代聖道師に対してだけ。それ以外の人々に心を打ち明けられなかった姿が垣間見える。そんな中、政治の決定行為をたったひとりでに担ってきた先帝の偉大さではなかろうか。

     まぁ、チャグムも、ヒルデガルド・マリーンドルフの如き、聡明な妃を得られれば変わるかもしれないが…。


     さて、物語としてのバルサは、「闇の守り人」で終焉しており、本作全体を大きく動かして来たのは、やはりチャグムである。
     未完成ながら、状況に真摯に向き合う彼の姿は心を打つものがあった。

     続きが見たいな、と思わせる小説はやはり素晴らしい。楽しい読書空間を齎してくれた著者に感謝を…。

  • ◆ついにカンバル王の説得に成功し、ロタ王国との同盟を成立させたチャグム。しかし、新ヨゴ皇国ではタルシュ帝国との緒戦が始まり、大敗を喫していた。
     ロタとカンバルの混成軍を率いたチャグムは急ぎ祖国へもどり、自ら先陣を切ってタルシュ帝国軍を打ち破る。
     都に着いたチャグムは、さらなるタルシュ軍の侵攻と天変地異の予兆を訴えるが、帝は己の信ずる国の在り方をまっとうすると告げ、父と子は決別する。困難な状況に立ちむかおうとするチャグムだったが、その帰還を望まない一派は暗殺をもくろんでいた。
     一方、チャグムを送りだしたバルサは戦場で行方知れずとなったタンダを探しだす。重傷を負ったタンダの命を救うため、バルサは辛い決断をすることになる。
     長い旅の終わりに、登場人物それぞれがどのような場所にもどり、いかに生きていくのか。歴史の流れ、異界の変化、そして懸命に生きる人々が絡まりあい、たどりついた「守り人シリーズ」最終章、第十巻。


    (^^)<Comment

  • 守り人シリーズ⑨ 最終巻です。

    半年以上かけて勿体ぶって大事に読んできたのに、とうとう最後の一冊になってしまいました(涙)。

    でもさすが上橋さん、最後まで大満足のフィナーレです。
    それまでの戦の殺伐としたシーンから一転、トロガイが放ったコン・アラミ(金の蜘蛛)の糸の神々しさと浮遊感がすごくって、頭から離れません!
    そして、登場人物それぞれが自分の居場所に帰り着いた、そんな印象を与えるあたたかいラストシーンがとてもよかったです。

    チャグムやバルサはもちろん他のみんなも、それぞれの正義に向かって頑張っている姿に感動して胸がいっぱいになってしまうんですよね。
    本巻には出てこなかったけどシハナだって、チャグムの父でさえみーんなそれぞれの事情を抱えながら、他の誰かのために自分の信念を進むのです。
    単純な善悪ではなく、その事情を丁寧に描いている、それがこの物語の魅力ではないでしょうか。

    新ヨゴ皇国の再生はもちろんなんですけど、ラウル王子を導きながら骨太な国を目指すであろうタルシュの国づくりも見守っていきたかったです~
    全く触れられてないけど、アイオルが今のアイオルになるまでの苦労や葛藤が透けて見え、ヒュウゴの今後を追っていきたくなりました。
    敵でさえこんな気持ちにさせられてしまう、恐るべし上橋作品。。

  • 本編終了(^^)それぞれが試練を乗り越え、それぞれがあるべき場所に収まった(^o^)と言ってしまうと、単純に思えるけれど、もぉ~ハラハラドキドキで衝撃的なシーンの連続(´□`;)それだけに最後のシーンは本当にほっこり(*´ω`*)日本にもナユグの春が来てるんじゃないか?と考えてしまう今日この頃(゜_゜;)

  • これはもうおとぎ話ではない。チャグムの辛い決断や、タンダとバルサの絆、トロガイの技…

    読み応えが凄すぎて、読み終えてしばらく放心していた…。

  • おわったー!やっと解放されたー\(^o^)/

    最後はもう絶対にチャグムとバルサを信じてるから、心から物語を楽しんで一気に読めました!

    四路街の商人たちを守るために、街をすて、ロタへた国境越えさせるシーンが印象的でした。避難する途中のあのシーンは希望に満ちて素敵だった!

    素敵なシュガ様もやっと報われるし、帝とチャグムの関係も美しかった。

    それからバルサがやっとタンダに会えたシーン、淡々と手当をするバルサ。。

    どれをとっても期待通りで、納得の物語でした。
    闇の守り人を読んだ後、まさか最後まで読みきるとは思ってもいなかったけど、チャグムの成長を、バルサと共に母のような気持ちで読み進められたかなと思います。
    存分に味わいました。後は新年のドラマを楽しみにしよう。

    ここまでの長編は始めてだったので、この読書経験を通して、やっと私もゲド戦記や指輪物語を読む勇気が湧いてきましたwwありがとう、バルサヾ(*´∀`*)ノ

  • 最終章、読み終わりました。バルサとチャグムの長い物語、おもしろかったです。文庫版のあとがきに書かれていたこの部分が印象的でした。「絶対的な視点がない物語が書きたかった。それぞれが、それぞれの価値観をもってうごいている。この世がなぜこう在り、自分はなぜこう生きるのかを問いながら、うごめき、生きていく姿...」

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