- Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101302829
感想・レビュー・書評
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ついに完結。素晴らしい終結でした。帝を誤解してました。彼は誰よりも新ヨゴの帝として役目を果たして来たのですね。父子の別れは潔かった。そしてバルサとタンダも…良かった…。本当に良かった…。興奮と感動をありがとうございました。
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物語の終わり。
チャグムは、兵を率いて故国へ。
バルサは、タンダを探して戦場へ。
それぞれが大事な人のために、命をかけて動く。
タンダとバルサの関係が、思ってた以上に大人でちょっと驚きました。でも、タンダは<嫁>だなww
そして、チャグムは父と相対する。
どこまでも、相容れることができない親子。でも、それを受け入れることができるだけチャグムは大人になったってことなんだろう。が、それはそれでなんかさびしい。
物語は終わったけれど、チャグムがつくる国や、バルサとタンダ、その後の二人の姿を読んでみたいと思うけれど、多分ここで終わることが一番美しいんだろう。
そうこれは、美しい人たちの美しい物語だった。 -
バラバラだったパズルが綺麗に完成した感じのまとまり方でした。
相容れない親子、悲しい運命は精霊の守り人から連綿と続いてきたのだと思うと少し悲しくもあり。 -
こちらのほうにレビューが書かれています
http://booklog.jp/users/ohsui/archives/4101302820 -
戦のシーンのあまりの凄惨さに、こんな描写をするのかとすこし意外に感じました。そして、タンダについても。あとがきにもありましたが、バルサとタンダは本当に地の守り人。天の守り人であるチャグムと好対照をなしていて、作品に深みを生み出しているなぁと思います。バルサとチャグムの活躍は今巻はもちろん、前巻までも目白押しですが、この最終巻ではむしろチャグムの父の帝と、トロガイ師を個人的に推します。帝の最後の選択は、そのキャラクターを損なわないものだったし、トロガイ師は鼎談にもあったように一種のブレの無さというか、どうあったって矍鑠としている雰囲気があって、鼎談の言葉には深く頷けました。堂々の完結、素晴らしい作品だと思います。正直、児童文学という括りがうっとうしく感じます。子どものときに読んだ感想と、大人になってから読んだときの感想はきっと異なるものとなる作品だと思います。むしろ、大人になってから読みなおさないと、この作品の深さはわからないと思う。個人的にはこのシリーズでは『蒼路の旅人』が一番好きです。転換点となるこの巻は、ある意味ではこのシリーズの最高のクライマックスだと思うので。