生命燃ゆ (新潮文庫)

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著者 : 高杉良
  • 新潮社 (1998年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (419ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101303154

生命燃ゆ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 化学合成プラントのエンジニアの3~40代の仕事に燃え、燃え尽きるまでの話。小説のようだけど、明らかにモデルがいるような、少なくとも企業自体が実在なのは、読んでいて明らかだ。

    この手の小説において、最初の取っ掛かりは肝心である。それは、企業の快進撃(または栄枯盛衰)を描いた作品なのか、それともその中の個人を描いたものなのかという点をいつ判断出来るかである。

    この本の場合、まず糖尿病による視力低下という、非常に親切な「人を描きますよ」というシグナルのおかげで、正直なところ、プラントがどうだとか、社会背景がこうだとかいう話はそっちのけにできる。

    少なくとも、この作家はプラントの出来る過程も、主人公の仕事であるはずのコンピューターエンジニアリングも、知識も興味もないのであろう。背景については企業の沿革と契約の話に終止し、あとはひたすら人を描いている。

    ただなんというか、昭和40~50年代の話ともあって、自分の想像可能な時代からちょっとずれているところが辛いし、人間ドラマも言うほど波乱万丈でもないことから、薄く感じてしまった。

    読みやすい企業小説だが、だからといって残るものもない。

  • 一昔前のビジネス戦士のようだ。
    しかし今でも忙しい人はこのように生命を燃やして仕事しているのだろう。
    うらやましい

  • 男の人にはウケる本なのかなぁと思う。女性?家族?の立場からすると、いくら偉大な功績残して、部下、上司、同僚のみんなから尊敬されていても、体壊して、命落とすほど働くことに何の価値があるのかなって思ってしまうんだけど…仕事ももちろん全力で頑張りたいけど、こうはなりたくないかなあ。

  • 実話だって。。。仕事にまっすぐで人に対してもあったかい。こんな上司がいたらいいね。

  • これまた会社の課題図書。
    プラント建設に命を賭けた柿崎さんのお話。
    病魔に襲われるが、仕事に命をかけてました。
    ただ、病名の告知はすべきだと思うんだよね。
    昔だからしなかったのかもしれないけど。
    仕事、家族、両方のために生きようと思ったのでした。

  • 大学時代からの先輩のご推薦。殿堂入りの一冊。

    昭和電工大分石油コンビナート建設にかかわる実話がベース。主人公柿崎仁は昭和30年から50年にかける高度成長期に、正に仕事に命を燃やして45歳という短い生涯を終える。

    仕事に熱くなれるというのは大きな幸せだと思う。すばらしい上司や同僚、後輩、家族に恵まれたのは、時代背景もあったのかも知れないが、何より本人の人徳と努力によるところが多いはず。糖尿病による視力低下に対する妻の支えや、白血病での献血に上司、同僚、後輩、中国からの訪日団まで殺到したのは、何より彼の人徳を物語る。

    仕事人間であったため家族との時間が少なく、家族が犠牲になっているという点もなくはないかも知れないが、しかし妻との絆、娘二人への遺言は家族の大きな財産であるに違いない。糖尿病で視力を失った後も、書類作成やテープの吹き込み等、妻の大きな支えで仕事をこなしている。死に臨んで家族に言った「未練はあるが悔いはない。」「物事に常に一生懸命に取り組んでほしい」という言葉は重い。

    白血病と言う不治の病に倒れ非常に惜しい生涯ではあるが、熱く生き抜き、多くの周りの人々の胸に刻まれた生涯は幸せだと思う。

    僕ももう一度、たとえ一瞬であっても命を燃やして熱く生きたいと思う今日この頃である。

  • 大分の石油コンビナート建設に関わる企業の一サラリーマンを題材にしたストーリー
    会社の責任者としてプロジェクトに関わる男の命を懸けた仕事の生き様、そしてそれを支える家族の温かさ。
    日本にはこういうサラリーマンがいたからこそ強かったのだと思える一冊。
    モーレツサラリーマン。

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