不撓不屈〈上〉 (新潮文庫)

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著者 : 高杉良
  • 新潮社 (2006年1月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101303222

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不撓不屈〈上〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 会計士/税理士である飯塚の正義と国家権力との闘いを描いた作品。
    実在の人物をモチーフにしており、非常に共感できる部分がある。

    権力との戦いという観点でいうと、以前読んだ「沈まぬ太陽」と相通ずる部分が多いと感じた。(沈まぬ太陽は社内権力との戦いがテーマ)

  • 税理士でTKC創立者の飯塚毅について、国税当局からの弾圧に対して、如何に立ち向かっていったかを実名小説で描く。上巻は、事務所職員が逮捕されるまで。

  • ビジネス雑誌で推薦されいたので、「経済小説」に初めて挑戦した。
    実名&引用が多く小説である必要があるのか、こんなに完全無欠の高潔な人がいるのか、と違和感を覚えた。感情移入できない。読んでいて疑問に感じた点
    ・「別段賞与」は違法では無いものの胸を張ってやれるものだったのか?脱税になりやすことは認識があったはず。
    ・国会で「飯塚事件」を追求したのは社会党議員だったのに、いつのまにか地元栃木の自民党新人議員(ミッチー)に変わった。 なぜ? お互いにもちつもたれつだったのでは?
    ・完全無欠の高潔な人が、政治力確保に熱心。自民党議員を巻き込む政治力には、書かれていない背景があるのでは?
    ・検事に対し、事務所職員に「別段賞与」を自分が「直接指導」したことはないと証言。責任放棄?4人の被告の切り捨て?
    ・TKCを利用するには契約ではなく「入会」?普通の商取引だったのか?
    ・裁判勝訴後、宿敵だったはずの国税庁長官と雑誌対談でお互いによいしょ。 等々
    ということで、飯塚毅をネットで調べただけでいろいろ出てくる。
    http://www.zsk.ne.jp/zeikei536/ronbun.html
    TKC会員は自民党議員の選挙応援を強要されていた?
    内容のバランスに欠け一方的。ノンフィクションではなく、小説なので許される?

  • 飯塚の生真面目さには頭が下がります。

  • 一気に読了!傑作!

  • 「飯塚事件」を題材にした、実名経済小説です。
    国家権力と戦った飯塚毅税理士の熱い思いが伝わってくる作品だと思います。

    中盤で飯塚氏の若き日の回想が挿入されてましたが、語学もほぼ独学で習得したらしく、元々優秀な方だったのだなという印象を受けました。

    引き続き、下巻を読んでいきます。

  • 小説風ドキュメントです。3回目の再読です。何度読んでもむかつく小説です。もちろん国税局や税務署に対してです。安岡氏とか金子氏って実名なのかなぁ?次は「広報室沈黙す」に安岡氏が出てるんだって。

  • 飯塚会計士と国税庁との闘いの日々を描いたノンフィクション。上巻なので、事件はまだまだこれからだが、それにしても権力を持つものが感情的になっているのが恐ろしい。一方で主人公である飯塚会計士の信念に基づく行動には目を見張るものがある。こんな人が本当に存在したのか!フィクションの世界で描かれるキャラクターも太刀打ちできない程の正義感に脱帽。取引先(お客様)のためにどうするか?など、普通のビジネス書としても考えさせられる。下巻が楽しみ。

  • 胸が熱くなる。あと疾走感。

  • 専門用語が多く少し難しい。それにしても10歳くらいから人生設計をし、それに向かって努力をするとは。

  • なんで世の中のおじさん達は愛読するのだろうと
    高杉良の小説を購入。

    結構おもしろい!!。
    この本は、中小企業の賞与に関する取り扱いに
    関して国税庁等と戦った実在する公認会計士「飯塚毅」
    に関する小説です。(飯塚毅はTKCの創設者です。)

    小説を読むと分かりますが、人間としてしっかりした
    人は仕事上でもしっかりしてるんですね。

  • いやあ、重苦しい。実名出してこの後結構えらくなった人を痛烈に批判してるけど大丈夫なんだろうか?

  • 一税理士と税務当局との闘いを描いた実名小説。
    TKC創設者のことが、あまりにも完璧でカッコよく描かれ過ぎてる気がしないでもないが、TKC創業にもつながる飯塚氏の理想は興味深く読める。
    飯塚氏のような高いレベルではなくとも、理想や理念を持って行動できる人間に近づきたいものである。

  • ノンフィクションです。
    「マジで!?」と随所に突っ込みを入れたくなる、
    潔癖で非凡な男の物語です。


    こんな人に特にオススメ

    ・困難と立ち向かう勇気が欲しい人


    満足度について
    ★★★★= 100~120点= 期待通り


    以下、本の内容に触れます(ネタバレあり注意!)。


    あらすじ

    TKC創業者、公認会計士・税理士の飯塚毅の清廉で壮絶な生涯。
    上巻は、生い立ちから飯塚事件の勃発までを描きます。


    感想

    ノンフィクションであるということは、
    多少の脚色があるとしても、実際にあった話なわけですが、
    飯塚さんが凄過ぎて、あんまりリアリティーは感じられません。
    例えていうと、戦国時代や幕末の偉人伝を読んでいる様でした。

    飯塚さんは、不用意に敵を作ってしまったことで、
    大変な目に遭うわけですが、
    そこから私が学んだことは、
    例えそれが正しいことでも、つつがなく推し進めるためには、
    それなりに段取りがいるってことです。

    気を付けないと。。。

  • 自分の無知をさらけ出しますが、下巻でこれは実話であのTKCの話なんだと知りました。
    TKCの名前は聞いたことがありますが、その創設者の話だったとは・・。
    内容は本当に感動し、かなり感化されました。
    故飯塚毅と言う人間の存在を初めて知り、その高潔で自利利他と言う思い。
    それが現TKCでも変わらず経営理念として掲げられている。
    TKCと言う会社の素晴らしさも感じ、本当に自分の無知が恥ずかしいです。
    何気なく買った本でしたが、読み終えて故飯塚毅と言う人間が作った世界に僅かながら入り、感動しました。

  • DATEVの創業者、ハインツ・セビガーは遠来の異邦人にさしたる関心をしめさず、儀礼的な訪問ぐらいに受け止めていたが、、、
    物語は飯塚がDATEVとの竣工式典でのスピーチの際に飯塚事件が出来した往時を思い出すところから始まる。

    学んだこと・気に入ったセリフ★

    ・税理士第一条の「税理士は中立な立場において」が「独立した公正な立場において」に修正されたのは飯塚の高い見識、高い志に裏打ちされた提言がなくしてはあり得なかった。

    ・飯塚は那須の名刹、雲巌寺の植木義雄に師事していた

    ・別段賞与は大企業に比べて経営基盤の脆弱な中小企業の経営者及び従業員を救うためにつくられた

    ・飯塚の理想主義的厳格さは企業風土からずれている面は否めないし、
    水になじまない面もないではなかった

    ・刑法に犯罪意識なきものはこれを罰せず、との有名な規定がある。
    犯罪意識がなければたとえ殺人の事実があっても無実になる。だが犯罪意識の有無は客観的に決定される

    ・飯塚が某税理士の審議をして反感を買ったことが飯塚を兵糧攻めにするアクセルを踏む動機づけとなった

    ・泣く子を地頭には勝てないと相場が決まっているもの

    ・飯塚が家族、関与先のことを思い断腸の思いで妥協して詫び状や嘆願書を認めるが当局は矛を納めない。しかも嘆願書の修正を強要され死刑執行の認諾書めいたものを書けるわけがない

    ・同一の経済取引が国税局によってまったく逆の判断になるのは課税体系の混乱、自家撞着も極まれり。 抗議文を送ったが梨の礫

    ・中小企業が年末に控えて業務多忙の時に国税局に弾圧的かつ拷問的な税務調査をされる→飯塚はやめろと訴える→不正行為を認めろと脅す

    ・税務調査中止の見返りとして飯塚会計事務所の関与先の一挙大量解約を計画中ということで波木が親切ごかしに電話をしてきたが、信憑性もさることながら飯塚サイドなのか敵サイドなのか分からない
    疲労困憊の極に達している

    ・飯塚は和尚さんの教えに従い三十杯の水をかぶることを日課としていた
    ・自分に累が及ぶと考えるのは当然
    ・歯むかう学生を当局が不問に付すはずがない

    ・飯塚さんには地方労働委員会の中立委員を委嘱したいのですが

    ・粒々築いてきた社会的信用が一朝にしてゼロになった
    ・暗に求めたつもりだがこれは黙殺された
    ・いまさら哀訴嘆願でもないと思う

    ・最終的に飯塚事務書から四人の逮捕者が出る
     関与先に波紋が広がり顧問契約が相次いだ

    ・事実に反する供述書に署名捺印を強要され、後難を恐れて応じてしまった・・等、税務当局挙げての弾圧は凄まじい勢いで拡大した

    ・飯塚事件の弁護活動に心血を注がせる動機づけになったと思える

  • 経済小説。ノンフィクションならではの緊張感。かっこよすぎる。

  • BS映画で放送されていて、なんとなく見ていたら、すごく細かいところが気になって、
    図書館にあったので借りて読みました
    私らしくないジャンルで時々睡魔に襲われながら、
    しかし冤罪というか、ありえないほど真面目に仕事している一税理士に降りかかった災い
    個人的な恨みを買ったようなことで、読みながらハラハラせずにはいられない
    どこから見ても羨ましいような人にもいろんなことがあるんだろうと思わせられた、
    考えさせられる作品です

  • …権力はいつでも横暴である。

    “気に食わない”という 標語の元、
    一介の税理士・飯塚毅(TKC創業者)をなぶりになぶる。

    国税庁はそのメンツの保持のためだけに権力をふるい、
    執拗な嫌がらせ税務調査を繰り返す。

    ついには検察も同調し、逮捕者四人を出すに至る。



    心身ともに疲労の極み…これほどまでに高圧的な
    そして卑劣な権力の行使があるであろうか。

    が、真実は一つ、男は戦い続けた…不撓不屈の精神で…



    会計、税務が分からないと読んでもチンプンカンプン。
    国会答弁、法廷論争などなど…およそ退屈な小説である。

    が、しかし…確実に勇気をもらえる実名小説だ。

    (下巻書評に続く)

  • あの会社は戦ってきたのか。
    ただCMで見てただけの会社が今日の会計基準を創り上げてきたと思うと見方が変わる。

  • 国家権力による凄まじいまでの暴挙には戦慄を禁じえない。不撓不屈の魂を持つ税理士の戦いの結末は。08.6.8読む。

  • 上下セットでの感想。

    飯塚さんのような税理士さんばかりなら理想的なのですけどね。
    現実はそう甘くはないだろうな。
    主人公に非がなさ過ぎて、逆に面白みがなかった。

    でも、その家族が強いなぁと思った。
    奥さんも息子さんも、誰も「もうやめなよ」なんて言わない。
    家族の信頼ってすごいね。

    終始、これ、ノンフィクションなんだよなぁ・・・って思いながら読んでました。

  • 権力は、抗う者には容赦なく牙を剥く―。税理士・飯塚毅は、中小企業のためにとった税務手法を否定され、当局を相手に訴訟を起こした。だが、横暴な大蔵キャリア官僚は、それを許しはしない。メンツのためだけに、飯塚の顧客へ理不尽な税務調査が行われ、さらに彼の事務所には検察の捜査までもが及んだ。それでも男は権力と闘いつづけるのか。生きる勇気を与える、実名経済小説。

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不撓不屈〈上〉 (新潮文庫)の作品紹介

権力は、抗う者には容赦なく牙を剥く-。税理士・飯塚毅は、中小企業のためにとった税務手法を否定され、当局を相手に訴訟を起こした。だが、横暴な大蔵キャリア官僚は、それを許しはしない。メンツのためだけに、飯塚の顧客へ理不尽な税務調査が行われ、さらに彼の事務所には検察の捜査までもが及んだ。それでも男は権力と闘いつづけるのか。生きる勇気を与える、実名経済小説。

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