- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101303710
感想・レビュー・書評
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癌センターで働く精神科医の純一が、「手紙屋」という新しい試みをする。
「手紙屋」は源三じいさんが考えたもの。
病院内にヨットを設置をし、そのヨットで手紙屋の仕事は行われる。
ヨット設置、手紙屋開業・・・源三じいさんの行動力は半端ない。
無理に押し進めるようなワンマンでもなく、純一の上司や周りの職員への気遣いだったり、純一以外のスタッフの人事だったり・・・かっこよすぎる。とにかく器のでかい男、源三じいさん。
私も、源三じいさんみたいな上司の元で働きたい・・・。
いえ、それはさておき。作者の飯島夏樹さんも末期ガンだったようです。亡くなる前に(亡くなってからも)感動をくれました。
私も幸せを見つけながら、周りの人に少しでもhappyをプレゼントしながら生きていきたいものです。
原作はマンガだった本なのでしょうか。映画化もされたようですが、私は何も知らず古本屋さんで購入(笑)掘り出し物でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画化された1冊。実話だと思っていたけどフィクションだった。
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ガンに直面してからこそ初めて知り得る、「優しさ」と「心の温かさ」。
「生と死」という重いテーマを主題にしてるのにもかかわらず、語り口調も軽くて柔らかくて、サラっと読めます。
ストーリーが著者の実体験が元になっているためか、小説としては、ちょっとモノ足りない気もしますが。 -
がん患者の想いを、誰かに宛てた手紙として代筆する精神科医、純一。
純一のもとに、がんセンターのいろいろな患者さんが訪れます。
内面を吐露していくそんな患者さんたちや、純一自身のお話。
人生のエピローグを垣間見ている人やその周りの人たちの、
愛や赦しやほかの気持ちを読むのですが、
その気持ちが、すごく大きくて寛大(?)だな
自分も、いつもそういう心持ちでいられたら、
なんて思います。
と、重くなりがちな内容ではありますが、
笑っちゃうようなところもあったりして、
読みやすくって面白い。
この本のあとがきは、筆者の妻のひろこさんがかかれているのですが、
そのあとがきもまたよいです★
それから、
同名の映画は、飯島夏樹さんの記録的内容ですが、
この本は、新しい(?)「小説」になってます。
でも、映画とかぶる箇所もいくつかあります。
たとえば、ある患者さんが、最期を家族のいるハワイで迎えようとし、そしてそこで、ガン末期にもかかわらず、海に出るシーンとか。
家族に何か残そうと考える部分とか。
そういう点でも、映画を気に入った人は楽しめそうだなっと思いますー。 -
一気に読み終えてしまいました。
人間の死というものを考えてしまいました。 -
国立がんセンターで患者の気持ち代筆をする仕事の純一、検査入院したシュージは妻リサに手紙を書く…
こんな仕事があってもいいかなーと思いました。 -
オアフ島、ハワイなどを舞台とした作品です。
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@yonda4
映画化にもなった本書は末期ガンになった著者の想いが詰まっている。
主人公はガン患者の大切な人へ手紙を代筆する手紙屋「Heaven」を営む。
日頃は伝えられなかったことを手紙に託す。
著者がガンと対峙して生まれた感情が第四章のリサからの手紙に記されている。
それは人生に大切なことなんだと思う。 -
これはマンガを読んで、原作が読みたくなったので買いました。
マンガは作者が主人公の話でしたが。
手紙で思いを伝える手助けで、入院患者と関わるという話が、とても暖かなものでした。
いろんな人がいることを実感しました。 -
映画と連動し、凄くリアルに頭の中に描くことができ印象に残っています。
感動したとか簡単な言葉じゃ表してはいけないと思う。