地獄の季節―「酒鬼薔薇聖斗」がいた場所 (新潮文庫)

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著者 : 高山文彦
  • 新潮社 (2001年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101304311

地獄の季節―「酒鬼薔薇聖斗」がいた場所 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 酒鬼薔薇聖斗を名のる少年Aが、小学3年生のときにかいた作文

    まかいの大ま王
    「お母さんは、やさしいときはあまりないけど、
    しゅくだいをわすれたり、
    ゆうことをきかなかったりすると、
    あたまから2本のつのがはえてきて、
    ふとんたたきをもって、目を光らせて、
    空がくらくなって、かみなりがびびーっとおちる。
    そしてひっさつわざの「百たたき」がでます。
    お母さんは、えんま大王でも手がだせない。
    まかいの大ま王です。」

    <地獄の季節>
    1,少年の生い立ち
    家庭でのシグナル
    学校でのシグナル
    内申書システムによる「いい子」

    2,両親の生い立ち
    父親 沖永良部 南の風習
    中学出身 大手企業のサラリーマン
    母親 厳しいしつけ

    3,神戸大震災;死というものに向かう
    祖母の死

    4,死ーみずからのかかわりから理解始める。猫へ

    5,幼き子への打撃
    バイオモドキ

    6,「聖なる儀式」=身障者を相手にしたこと。
    アルチュールランボウのような生き方でもない。

    7,マスコミの役割
    執拗な追求。
    興味ということ。

    8,未来 同質の問題 「少年殺人」 

  • あの神戸の連続児童殺傷事件のルポルタージュ。被害者、加害者とその関係者の視点から事件を探るのだが、事件の核心が全く見えて来ない。それどころか、精神世界やカルトを引き合いに出し、読者を混乱に導いているだけ。色々と取材していたが、核心には辿り着けなかったという結論か。加害者の両親のルーツと事件が関連してるとは思えない。

    藤沢周の解説も酷い。こんな酷いルポルタージュを褒め、最後は少年Aに絶望を与える文章で結んでいる。

  • 情感たっぷりなサカキバラ本。こういうの嫌いじゃない!

    「真夏の森、崖をくだる一本道に、血飛沫あげて倒れた相手の腹を、殺意をこめてなんども蹴りあげた。おびえが、そうさせた。いかに自分が弱虫かを、はっきりと悟った。凶暴さと弱さは背中合わせだということを知った。こころが灰のようになった。」

    この文章好き

  • 事件の詳細だけでなく、少年Aのルーツまで、かなり広範囲に取材されている。
    事件の背景を後付けする為に風呂敷を拡げ過ぎた感も否めないが、掘り下げて考えるには必要なのだろう。
    とても興味深く読めた。

  • 非常につまらなかったです。
    少年Aの生い立ち、その両親の生い立ちを追って沖縄まで行くんだが、
    その必要性をまったく感じない。感じなくても感じるように書くのがルポライターの腕なのに・・・
    ほとんどの人が細部まで知っている事件なだけに、これを題材に本を書くのは至難のわざと思われる。無理な話かもしれないが、できたら巻末の「懲役13年」などはライターの主観を入れず、そのまま載せてほしかった。

  • 「暗い森」…足元ばかり見ていると迷い込む。

  • かつて自らも地獄の季節を過ごしたひとりの人間として、著書があの事件を克明に追ったレポート。
    ニュータウンという土着性を失った無機的な空間で、少年は実存を支えるためにバモイドオキ神が君臨する世界を自ら作り上げた。その過程がありありと想像できる力作。

  • ちょっと微妙・・。
    途中で読むのやめました。

  • 一番分かりやすかったかも。神戸事件関連の本で。事件について詳しくかいてあるし、ただ場所が少し特定されやすい書き方かも。たとえば簡単な地図が書いてあるし、遺族の家も分かる…星は4つ。

  • 1997年(平成9年)におきた、神戸連続児童殺傷事件についての詳細なルポです。

    はっきりいって、著者の高山文彦氏に影響を受けて、
    ノンフィクション作家という仕事に憧れを持ったと同時に、

    ゼミでノンフィクション作品を30冊読みます!なんて公言することになったといっても、

    過言ではありません。

    この本は、1998年2月に発刊されており、
    事件後約7〜8ヶ月が経った時期です。

    よって、事件の真相がほぼ明らかになっている状況です。

    それなので、事件について一通りが書かれていて、
    この一冊を読めば、ある程度この事件について
    理解することができます。

    と、同時に、この事件に興味が湧いてきます。

    容疑者の少年Aは、私と同じ年です。
    生まれた月も一緒です。
    さらに、高度経済成長後に郊外に造成された、
    労働者が住むための団地に住んでいました。
    それも、ほぼ一緒です。

    当時は、はっきり行って嫌だったのを覚えているし、
    フォーカスされた記事を読んだときも、
    ありえない、ほんとに近づきたくない、
    怖いという感想を覚えたのを記憶しています。

    そして何より、関わりたくなかったのか、
    多くを知ろうという気にも慣れませんでした。

    しかし、この本に出会って、
    少年Aが何を考え、どの様な生活を送ってきたのか。

    その中には、自分ともさほど変わらない部分が、
    偶然の一致点以外にも多くありました。

    きっと、さびしかったんだろうと思います。

    しかし、私は今こうして、自由に生きて、
    彼は、不自由な生活をしている。

    その差は、あまりにも大きい。

    なぜだ?どうしてだ?

    答えは、わからない。
    けれど、この本を読んで、とても他人事とは思えない事件だったんだと、感じました。

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