信長燃ゆ〈上〉 (新潮文庫)

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著者 : 安部龍太郎
  • 新潮社 (2004年9月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (481ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101305165

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信長燃ゆ〈上〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • イシュタルの娘にも出てきた近衛信基も登場する本作。
    読んでみると、文章に勢いはあるのだけれど、途中で眠くなってしまった。たわけの清麻呂が語り部だけれど、
    どうもその存在がかすんでしまうし、信長と晴子の仲もなんかなあ・・と。イシュタルでは晴子も堂々たる天皇の母となっているし。

  • 本能寺の変を朝廷の陰謀として描いた歴史小説。語り部は、近衛家の門流ながら信長に小姓として近侍していたたわけの清麿。変から三十五年後、徳川の治世が安定期に入った頃、さるやんごとなきお方からの依頼で執筆を始めたという設定。前編は、天正九年元日から天正十年一月二十九日、暦についての論争が行われた日まで。朝廷の上にたって国を治めようと、あの手この手で朝廷を圧迫する信長に対して、防戦一方の五摂家筆頭、太閤近衛前久。慣習には一切とらわれない、気持ちいい位の合理主義者信長が時おり見せる狂気。東宮夫人の勧修寺晴子と信長の色恋。とても面白い。

  • この作者の本は三冊目だけれど、初めておもしろかった。

    天下人に最も近く、いつも力強く、自分を信じて自信を持って歩み続けたように思える信長を、葛藤を乗り越えて逃げずに踏みとどまった寂しい人物として描きだしているのが印象的。
    真面目で、意外に心遣いを示したエピソードも残した信長が確かに、葛藤しないはずがない。考えればわかるはずなのに、つい見逃しがちなこと。人間は一面だけではない。父のやり方に疑問を感じる信忠が、自分も責任を負った時に、その重責に息苦しく感じているのを見抜いた父信長に慕う気持ちを感じた時に、気付かされた。

    そして、その信長と恋仲になる晴子。この時代に、子供を産み、閨閥を作ることだけを目的とされることに、信長と出会う事で疑問を感じだし、自分らしく生きる道を模索しだす。
    この気持ちもすごく共感できるし、本能寺の変の企てに気付き、信長を救おうと必至になるけなげさも共感できる。私も、晴子と一緒に、信長にときめきました。

    面白いと思ったのは、信長が、公家を集めて所蔵の茶の湯の道具を入札制にするのだけれど、それぞれの公家が勝手に気を使い合って、自分の官位にふさわしいものを要望する様子にがっかりしてしまうシーン。信長が当時、いかにいろいろなしがらみから心が自由であったか、そして公家がいかに縛られている生き物かが顕著に現われている。信長の失望を思うと、一人相撲をとっている様な気持ちがしたであろうし、同情を感じる。

  • 信長と近衛前久ら朝廷との確執を描く。本能寺の変に至るまでの謎は今も不明なことばかり。色々な説があるが、朝廷関与説が個人的には近いかな、と想像しているところ。作家や研究家のさまざまな説と読み比べるのが楽しみでもある。阿弥陀寺をいつか訪れたい。

  • 本能寺の変、その黒幕はいったい誰なのか。
    諸説あるなかでも、著者なりの仮説があり、
    それに則ったうえで、物語が構築されている。

    それにしても、近衛前久、とても格好よい。

  • 朝廷の陰謀を背景に信長の苦悩を描き出す。
    信長に苦悩という言葉は似合わない感じだが、革命者であるゆえその言葉の重みは違うのかもしれない。

  • 2015大河の原作(上)。本能寺の変の謎解きものではあるが、主要人物に近衛前久や勧修寺晴子といった朝廷側の人間が登場し、武家と朝廷の対立とそれぞれの思惑が見てとれて新鮮。

  • 本能寺の変近辺の朝廷との暗闘。
    真剣が故の自己正義、ビジョンの肥大化をする信長。次巻楽しみ。

  • 「神々に告ぐ」「関ヶ原連判状」との戦国三部作の第2作で、織田信長の本能寺の変について書いています。

    この本では、信長の小姓だった「たわけの清麿」が江戸時代になって本能寺の変の謀略について振り返る、という形で本能寺の変の1年前から本能寺の変までを描いています。

    本能寺の変は「朝廷陰謀説」を採用し、というか、もろに陰謀って感じで、ちょっと信長がかわいそうになりました。

    ↓ ブログにも書いています。
    http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_438d.html

  • 信長は天下を取った後、ヨーロッパに匹敵する国を作ろうとしていた。そのために朝廷との関係を変える必要があったとの話しは興味深いし、本当にそうなら相当孤独であったと思う。信長と公家側の近衛前久との駆け引きや信長の三人の息子との関係も面白い。ただ、誠仁親王の東宮夫人である晴子の信長に対する気持ちには無理を感じる。

  • 全2巻。
    本能寺の変の真実を追った物語。

    うーん。
    この著者は高い評価を結構目にするけど、
    個人的にはあんまりだわ。

    著者お得意の、朝廷に踏み込んだ歴史の解釈と、
    最近の研究で明らかになった事実から、
    説得力ある物語が繰り広げられる。

    ものの。
    少しこじつけに聞こえてしまう
    ぐいぐいな論理や解説がうるさく、
    いまいちのめり込めず。

    また、加藤廣著「信長の棺」と同じように
    後世、第三者が当時を記すという形式を取っているものの、
    この設定が後半ほぼ忘れられて機能していない。

    最初こそワクワクしたが、
    著者が物語をわすれ、自説に熱くなっていき、
    自分は置いてかれた感があった。

    でも、
    信長の目指した所には説得力があって
    ほーって感じ。

  • いきなり、信長が死ぬ場面から始まる。この迫力に引き込まれて、車の中で本を読んだら車酔いするタイプなのに、車の中でも必死に読んでしまった。まず、題名がいい!

  • 戦国の日本を統一し、西欧国に対抗するため朝廷を超えた存在たらんとする信長。朝廷を守るため暗躍する策士・近衛前久。本能寺の変の原因を信長と朝廷の争いにあると見る筆者の推理眼が冴え渡る。 上巻では二人の息詰まる謀略が展開される。
    信長は日本を新しく生まれ変わらせようと、激動の半生を歩みその実現にあと一歩まで迫っていたが・・・

  • スーパーマン前久。

  • 安部先生の書く登場人物はどうしてこう、みんな男前でかっこいいのか。信長に対する近衛前久との関係がすごく面白い。朝廷を守る為の孤独な戦いをする前久、神になろうとする信長。どちらも『誰にも理解されなくて上等!』な孤高の生き様がひりひりします。

  • ふとした興味本位のいたずらで出会ってしまった織田信長と東宮夫人・晴子。信長は晴子に母性を求め、晴子は信長に公家にはない人間性を求め、互いに惹かれあってゆく――・・・。
    織田信長に小姓として仕えた「たわけの清麿」が、さるやんごとなきお方からの依頼によって本能寺の変について書き記すという切り口。

  • 2007/3/4購入。買い逃していた
    2010/2/8~2/14

    この信長燃ゆは、安部氏の三部作「関ヶ原連判状」、「神々に告ぐ」の最終作。信長という希代の傑物を相手に守旧派である近衛前久がどのように皇室や既得権益を守ったか、が描かれる。
     何故、信長の野望は本能寺で光秀の謀反によりついえたのか?数々の作品がこのテーマを扱ってきたが、安部氏流の解釈に基づく作品が本作。物語は本能寺の変の35年後、信長に小姓として仕えていたたわけの清麿が本能寺の変について記録を残して欲しいと依頼されるところから始まる。史実をもとに想像の翼をはためかせて、安部氏の想像は、これこそが歴史の真実と思わせるところまで昇華しているのではないか。
     タイムマシンに乗って一回だけ歴史に立ち会えるとしたら、本能寺の変の前後か、坂本龍馬暗殺の前後か悩ましいところではあるが、その真相はいずれにしても日本の歴史を考える上でとても興味深い。

  • 全2巻(上巻\700 下巻\780)

    あたし、 「本能寺の変」が明智光秀個人の “怨恨”から引き起こされた事変だとは
     思っていないの・・・だからこの本とても楽しく読めたの。
     ・・・でも言っていいかしら・・・読み終わって最初に感じたのは、中途半端に途中でほっぽり投げ出された感じだったわ。なんて言うの、投げっ放しジャーマン食らったって感じ・・・現実に食らったことはないんだけどね・・・
    あっ、それは別にタイトルと違って『信長燃えてない』からじゃないわよ。だって、もともとこの本は、<さるやんごとなきお方>から「本能寺の変」を書き残してもらいたいといわれ依頼された<たわけの清麿>が書き残したもの、っていう設定でしょ、龍先生?<さるやんごとなきお方>って誰?「本能寺の変」が近づけば近づくほど<清麿>の存在が消えていき、最後はどこに行ってしまったのかしら・・・ま、まさか<清麿>燃ゆ?!

  • 天下統一を目指し、自らが神になろうとする信長に対し、朝廷の臣として対等に渡り合う関白・近衛前久がかっこよすぎ。

  • オススメです。信長VS公家の視点から描かれているから新鮮で面白い。

  • 信長もそうだけど、仁科盛信に対する細やかで慈愛溢れる描き方に激しく涙した。

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