天国からのラブレター (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2006年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101305516

天国からのラブレター (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  •  
    ── 本村 洋&弥生・共著《天国からのラブレター 200004‥ 200612‥ 新潮文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/410130551X
     
    ── 藤井 誠二《殺された側の論理:犯罪被害者遺族が望む「罰」と「権利」20070227 講談社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4062138611
     
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/19990411
     刑事処分相当 ~ 光市母娘殺害事件 ~
     
    (20161203)
     

  • (2015.05.31読了)(2010.10.23購入)
    1999年4月14日、山口県光市の社宅で、23歳の母親と11ヶ月の乳児が、18歳の男によって惨殺された。
    この本は、本村洋さんと本村弥生さんの生きた証としての、手紙、日記などで、二人の出会いから、遠距離恋愛、子どもができたための学生結婚、出産、子育てとたどります。
    本村洋さんのコメントが付いていますので、手紙だけでは、分からない面が補われています。
    島本理生の小説を読んでいるのと同じ感じで、現代の若者たちの恋愛状況がわかります。
    自分の子供二人も結婚して、子どもがいますが、結婚式をあげさせるのが大変でした。
    二人とも、結婚したい人がいるから、相手の人に会ってくれ、というような話ではなく、好きな人ができたから一緒に住んでもいいか、という話でした。
    姉の方は、ちゃんと結婚式をしてから一緒に住みなさいと説得して、納得してもらいました。弟の方は、結婚式はあとでもいいから、一緒に住むのは、入籍してからにしなさいと説得して、納得してもらいました。
    世の中は、だんだん、入籍も結婚式もなしで、好きになったら一緒に暮らす、ということになっているのかもしれません。
    この本を読むと、その辺の感じがよくわかります。

    【目次】
    はじめに
    第1章 パパとママの交換日記
    第2章 出会い
    第3章 遠距離恋愛
    第4章 弥生は〝くっつき虫〟
    第5章 学生結婚・就職・夕夏の誕生
    あとがき
    文庫版あとがき

    ●語源(30頁)
    マッキントッシュの語源知ってる? 人々に親しまれるように、アメリカで最も多いリンゴの種類であるマッキントッシュとつけたらしい。
    アデランスの語源知ってる? フランス語で「アデラーンス」(くっついている、粘着の意味)を変形させたものらしい。
    モスバーガーの語源知ってる? MはマウンテンのM、OはオーシャンのO、SはサンのS、なんだって。
    ククレカレーの語源知ってる? クックレスカレーを縮めたんだって。調理しなくても食べられるという意味。
    ●後悔(93頁)
    私はすぐに、その場の雰囲気で、「もういい」とか「もう行かん」とか「もう別れる」とか言ったりして、喧嘩腰になったりするけど、いつも後で後悔する。今日も「やっぱり行く」って言うために、Telする時、10分くらい電話の前で考えた。
    ●洋はイエスマン(239頁)
    たまに会って買い物などに行けば、その時の私は荷物持ちとイエスマンに徹することになっています。「この服、似合うかな?」「この靴、可愛くないね?」などと売り場で質問されると、私はただ、「そうだね」と条件反射的に答えるしかないイエスマンでした。
    一緒に買い物に行くようになった当初は、弥生に質問されたり、意見を求められれば、私だって真剣に考えて自分なりの答えを出し、アドバイスめいたことも言っていたのですが……その意見が一度として通ったことがありません。

    ☆関連図書(既読)
    「淳」土師守著、新潮文庫、2002.06.01
    「犯罪被害者の声が聞こえますか」東大作著、新潮文庫、2008.04.01
    「なぜ君は絶望と闘えたのか」門田隆将著、新潮文庫、2010.09.01
    (2015年6月3日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    1999年4月14日、山口県光市の社宅で、23歳の母親と11ヶ月の乳児が、18歳の男によって惨殺された。醜い利己的な快楽のために、尊いふたりの命が絶たれた―。独り残された洋さんが、弥生さん・夕夏ちゃんの二人がこの世に生きた証として、書簡、育児日記を編集した。できちゃった結婚で、学生結婚で、別居結婚だった二人が、一家三人で暮らせた期間はわずか7ヶ月半であった。

  • 1999年4月14日、山口県光市の社宅で23歳の母親と11カ月の乳児が18歳の男のよって惨殺された。
    一人残された夫・洋さんが亡くなったお二人がこの世に生きた証として書簡、育児日記を編集した1冊。
    同じ山口県に住んでたあの頃、このニュースを見て何を思ってただろうと考えた。
    この本を読んでて本当に家族3人の溢れんばかりの愛情に微笑ましさを感じたと同時に突然の不幸と呼ぶには軽すぎるくらいの衝撃の出来事に怖くなりました。
    洋さんの「家族の温かさ」「命の大切さ」「犯罪の愚かさ」を社会へ強く伝えようとする気持ちが悲しいほど理解できました。
    最後の亡くなった奥様とお子様に心よりお悔み申し上げます。

  • 若い二人のラブレター。読んでて気恥ずかしくなったり、私信にしておけばよかったのに、と思う気持ちもなくはない。でもわかったのは、冷静で感情だけで話さない本村さんは、最初からああではなく、状況が、彼をそうさせていったのだということ。弥生さんは本村さんにとって、青春そのものであり、生きる証であったということ。これからの裁判も見守ることしか出来ないけれど、かげながら応援し続けたい。

  • 山口県光市母子殺人事件で奥さんと娘さんを失ってしまった
    本村洋さんの本です。
    ニュースで本村さんを見てあの強さがどうしても
    気になってこの本を読んでみました。
    洋さんと弥生さんの交換日記とラブレターで構成された一冊です。

    この本自体がいいかどうかはわかりません。
    だけど存在することに意味がある本なんだなと思いました。

  • 2010.2.8読了。

  • あまりにも有名な事件の被害者遺族である本村さんによる、奥様との交換日記や手紙などが載せられた本。

    他の方のレビューをみると色々な意見があるけれど、奥さま娘さんの「生きた証」として一冊の本に…言う気持、私は理解できると思う。

    「可哀想」とか「犯人が憎い」とかそういう気持は別の本やTVに託すとして、弥生さんと夕夏ちゃんのリアルが伝わってきて素敵な家族だったんだなぁと思った。

    本村さんが心を穏やかに過ごせる日がいつか訪れればいいなぁと思う。

  • この当時加害者は少年ですが、実際に裁判員になったらこのような事件も裁くことになるのです・・・

  • 光市の事件については学生時代授業で少し触れ、判決に関しても気になっていた。
    テレビで見る本村さんを見て凄い人だなぁ、って思ってた。
    なかなかあんな風に発言できないよ。
    だけど人は色んな顔を持っていてテレビはその一部。
    本で見るお二人は本当にどこにでもいるカップル。
    事件があったのは今の私と同じ年齢のとき。
    人の悪口や体についてまでそのまま本にしちゃったのには抵抗があったけど、女の子ならあーゆーことも思ったり、言ったりするよね。

    大切な人を失って地獄にいる中、弥生さんからの手紙がほろっと出てきたら弥生さんが天国から…って思っちゃうかもしれない。
    だから天国からのラブレターなのかな??

    感動や涙はなかったけど、それなりに味わえた本だったかも。

  • あの、光市母子殺害事件の被害者、本村夫妻のラブレター集。

    と思いながら手に取って、すっごく悲しくて切ない本なのかなって思ってた。

    弥生さんの育児日誌と、実際に弥生さんと洋さんが18歳くらいのときから、妊娠するまでずーっとやり取りしていた手紙をそのまま載せたものです。
    育児日記に「だんご三兄弟」がでてきたり、ちょこちょこ出てくる時代背景が自分の記憶とかぶるから、当たり前なんだけどすごくリアルで。
    その後の洋さんのメッセージは、やっぱり泣きながら読んだ。

    弥生さんの生きたあかし、ってことで、ラブレターが全文掲載されている。
    ほんとにほんとに女の子が書いた手紙だから、人の手紙を盗み読みしているような複雑な気分。
    すっごく興味があるし、面白いけど、読んじゃって弥生さんに悪いような気持ち。。。
    実際に本音が書いてある手紙、ほとんど手を加えてないみたいだから、迷惑をかけられた友達とかもいたらしい。
    手紙はときにロマンチックで、ときに切なくて、たまにクスッと笑っちゃったり、弥生さんの強きなんだけどたまに弱みをみせるところもすっごく共感できて、これが小説(フィクション)だったら大好きな作品なのに。ってすごく思った。

    死刑判決がどうの〜とかはもう全然考えたくなくて、子供を産んで結婚するまでの弥生さんみたいな幸せをつかみたいなぁとか、そんなことばっかり考えちゃって。
    最後はあまりにも信じられない悲しすぎる事件が起きてしまったけれど、弥生さんはすっごく洋さんに愛されて、ほんとに幸せな人生を送った人だと思った。
    苦労ばかりの人生だった・・・っていうのだったら救いがなさすぎると言ったら失礼かもしれないけど、ちょっとだけ救われる気がしてしまう。

    『なぜ君は絶望と闘えたのか』を読もうと思っていたときに手に取った作品。
    こっちはまだ読んでいない。
    弥生さんの本当に幸せそうな憧れるような手紙を読んでしまったあとに、事件について詳しく知ることは重すぎる。
    だけど、そこまで向き合わなければならないと思う。
    洋さんのメッセージに耳を傾けたいと思う。

    弥生さん、読み進めているときの、幸せな気持ちをありがとうございました。
    手紙を勝手に読んでしまってごめんなさい。


    付け足し
     アマゾンのレビューは評価がずいぶん分かれています。
     やはりプライベートの文章を本人の合意なしに世に出すのはどうなのか、未成年飲酒などのよくない点が描かれているが、等、問題点は多々あります。
     私も気になるところはたくさんありました。
     しかし、もう世の中に出てしまったものなのだから…気になる点は目をつぶり、私の心に触れた部分を吸収してくような読書の仕方をしていきたいと私は思います。

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