心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告 (新潮文庫)

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著者 : 岩波明
  • 新潮社 (2011年3月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101305738

心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 現場と常識の狭間でどう丁寧に見ていくか、ひとつひとつを丁寧に見ていて、そういう丁寧さ、慎重さの上にこれからどうするかがあるんじゃないかなと思った。こういう事態に陥った人たちは、どういう経緯や原因があるのか、わかりやすく書かれていて、難しさや課題などもあるのだなと改めて。

  • ただ、ひたすら怖い。なんだかんだ言って精神疾患の原因は未だに判明しておらず、患者のためによくないなどと巷では言われている薬漬けも仕方がないというか他に方法がないというのが現状としか言いようがない。それにしても日々生きていられてちょっとした楽しみがあれば幸せ、という国民性のアメリカ人に圧倒的にうつ病が少ないという事実がものすごく興味深い。やはり病は気から?

  • 「正常な精神と狂気には、厳然とした境界線があるように考えられている。しかし実際のところその境い目は、ごく淡いものであるように思われる」筆者の言葉。

    裁判員裁判しかり、必読の一つと思われる。

  • 心の狂いは、ほんのわずかな日常のきっかけで起こりうる。あらためてうつ病が身近に起こってることからも感じられる。本書は、精神疾患についての正しい理解への啓蒙と、日本の司法、行政の遅れへの警鐘である。14.4.19

  •  失業率から見ると日本はアメリカの半分なのだとか、それに比べて自殺率は1.5倍~2倍なのだ。自殺の原因として、うつ症状から自殺まで発展する人がかなりの人数に上るらしい。うつ症状を発症しやすい日本社会の構造が注目される。

     一度レールから外れると復活がむずかしいのが日本社会である。会社員はレールからはずれないためにストレスを抱え込んでしまう。そして軽度のうつ症状が悪化すると自殺まで追い込まれることになると著者はいう。アメリカは成果主義の国であっても根底にはキリスト教の精神で助け合いが行われている。宗教を持たない日本が成果主義を導入することで更にストレスが社員に重くのしかかるのだ。

  • いろいろなパターンの事例

  • 精神疾患や司法精神医学的問題に対してノンフィクションでありながらただ悲惨な事実を悲劇的に描くのでなく、淡々と且つ人間の生きていこうとする力の存在を裏に小話などはさみつつ途中で読むのを躊躇うこと無く読めるよい本であった

  • 主要な精神疾患の症例の紹介と解説。

    岩波氏の本がより多く読まれれば精神病患者について過剰な恐怖も不当な差別も減ってゆくと思う。

    他の本でも指摘されているが、日本で司法精神医学の専門家がいないのは大きい問題。

  • 2011.8.12.

  • 岩波明の心に狂いが生じるときを読みました。精神科医の症例報告という副題のついた、精神疾患の症例の解説でした。依存症、統合失調症、摂食障害、精神病質(サイコパス)、アルツハイマー病、うつ病、強迫神経症、といった各種の精神疾患の症例が解説されています。また、裁判員制度が導入された時に話題となった精神鑑定の質の問題、司法と精神鑑定の関連についても解説されています。このレポートを読んで、konnokが一番気になったのは、うつ病とそれに起因する自殺が最近増加の傾向にあるという指摘でした。日本の社会は異端となることを許容しない社会である。取り残され、落ちこぼれていく人々に対して日本の社会はなかなか救いの手をさしのべない。終身雇用制が崩壊して雇用の安定性が失われた上、成果主義の名の下に過重な労働を強いられる状況になっている。このことが過重なストレスからくるうつ病を増加させている、という主張は考えさせられました。

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心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告 (新潮文庫)の作品紹介

最初は心の小さな狂いでも、それをきっかけに、普通の人間が精神全体を蝕まれてしまうことがあり、ときには取り返しのつかない行動をとることがある。しかし、正常な精神と狂気の境目はごく淡く、我々の社会はアルコール依存、統合失調症、人格障害、うつ病など様々な精神疾患とともにある。人は、いつ、いかにして心を病むのか。現役の臨床医師が、虚説を排して実態を報告する。

心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告 (新潮文庫)はこんな本です

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