魂萌え!〔上〕 (新潮文庫)

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著者 : 桐野夏生
  • 新潮社 (2006年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101306339

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魂萌え!〔上〕 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 夫が亡くなった後に知る夫の真実…
    今更知ってもどうしようもなきのかも知れないけれど、もし自分ならやはり知っておきたいのかも。
    それよりも子供達のお金(遺産)に対しての執着、母親に対しての配慮の無さに嫌悪感が湧いた。
    下巻ではどうなるのだろう。

  • 家族が亡くなると出てくる問題と、年を取ると出てくる問題は突然我が身にふりかかってくる。逃げ出したいけど逃げられない問題だらけになっていく。解決の糸口はみつかるのか?

  • 夫の急逝により、世間知らずの妻が色んな問題に直面させられる。

    まずは夫に10年来の愛人がいたことが発覚、家を出て以来帰省もせずにいた長男一家が転がり込もうとしたり、それが原因で長女と長男が揉めたり…気持ちの整理もつかぬままに決断を迫られることに。親子でさえ信用ならないとは世知辛い。

    宮里さんがさながら嫌われ松子のようでキャラ立ちしているけど、主人公はどう変わっていくのかな。下巻に期待。

  • 風呂場で倒れ急逝した夫。残された妻の敏子は59歳。
    これからどうやって生きていこうかと考える前に、遺産相続や夫の愛人騒動が出てきて戸惑う敏子。
    今まで専業主婦で世間を知らなすぎる自分に愕然とする。

    2017.9.18

  • 女は既婚か独身かに関わらず幾つになっても恋をすることで身につけるものに気を使うようになり、その結果綺麗になる
    夫の死により 今までに関わらなかったような人達との出会いにやり、2人の間や子供達の間に距離感のようなものがあったことに気づく

  • 「死んだ隆之は、確かにこの家にはいない。墓所にもいない。きっと、いろいろな人の心に帰ったのだ。それが自分の心だけではまいのが寂しいが、仕方ない、」

  • 2016.11.27再読。
    まだ私は敏子の年齢でもないし、旦那も死んでないし、子供たちも成人してないけど、もし数年後に自分も同じ状況になったら……と考えると身につまされる。

  • 59歳の関口敏子(せきぐち・としこ)が、とつぜん夫の隆之(たかゆき)を病で失ってしまうところから、物語は始まります。悲しみに暮れる暇もなく、夫に伊藤昭子(いとう・あきこ)という愛人がおり、しかも夫が愛人の蕎麦屋のために500万円を出していたことが明らかになります。さらにアメリカに渡って実家を顧みなかった息子の彰之(あきゆき)が遺産を当てに家に戻ると言い出します。心をかき乱された敏子は、家を飛び出してカプセル・ホテルで一人宿泊することになります。

    ところが、カプセル・ホテルで知り合った「フロばあさん」というあだ名を持つ宮里という老女に金をたかられたばかりか、風呂場で意識を失ってしまった彼女の第一発見者となり、さらに彼女の甥である野田という男が夜逃げしたために、またしても厄介ごとに巻き込まれることに。その一方で、夫の通っていた蕎麦打ち教室のメンバーの一人である塚本という男と身体を重ねてしまいます。

    著者の本はこれまで何作か読んできましたが、テーマばかりが先走っているような印象で、個人的にはあまり合わないと感じていたのですが、本作は最初から最後までおもしろく読めました。スピード感のある展開に思わず引き込まれてしまいます。

  • 読んでいて心が痛い。痛みからは逃げたい。小説だから逃げられるし逃げたって大丈夫、つって下巻はとりあえず保留。でも老いは誰も避けられないよね…。

  • 夫に死なれた平凡で世間知らずの59歳の主婦が、社会や現実に直面し変わっていく物語。
    ストーリー的にはとても需要がありそうなのだが、内容のほとんどは不幸や不運、騙し騙され、金の問題、健康、負の感情などのオンパレードで、主人公の主婦だけではなくその周りの人達にも、これっぽっちも幸せな出来事が訪れない。世間は厳しい、生きるのは難しいと思わせる内容。確かに人生は簡単なものでは無いけども、それと同じくらいの光や希望があるとわたしは思う。
    特に、主人公の主婦のネガティブ思考には感情移入できないほど不幸体質すぎた。そしてそれをとりまく全ての人達、子供、親戚、友達、知り合い、、偏った思考の人達ばかり。

    下巻でまさかの展開があればいいけど、、後編に期待。

  • 専業主婦、二人の子供を育て上げ、定年退職を迎えた夫と二人、つつましく生活していた主人公敏子が、夫の突然死により、様々な出来事を乗り越えていくストーリー。
    長男は渡米したきり8年間も音沙汰がなかったのに、夫の葬式で突然、嫁と二人のこどもを連れて帰国し、同居と遺産の分け与えを迫る。娘も2年前に実家を出て暮らしていたが、交際中の男性と結婚の予定があり、もらえるお金は欲しい、兄だけがいい思いをするなんて、と敏子を困らせる。
    残された家族がそんな事態になる上、夫が長年不倫をしていたことが発覚してしまい敏子の心境はどんどん荒れていく。何も知らなかった、普通の主婦であった敏子が、色々な経験を積み、乗り越えていく姿を、かげながら見守るように読み進めた。時々、煮え切らない彼女の様子にイライラしてしまうことも。。。ただ、下巻でどのようにラストをむかえるのか、楽しみでもある。

  • ---
    夫が突然、逝ってしまった。残された妻、敏子は59歳。まだおいてはいないと思う。だが、この先、体も精神も衰えていく不安を、いったいどうしたらいい。しかも、まじめだった亡夫に愛人だなんて。成人した息子と娘は遺産相続で勝手を言って相談もできない。「平凡な主婦」が直面せざるを得なくなったリアルな現実。もう「妻」でも「母」でもない彼女に、未知なる第二の人生の幕が開く。

  • 人の思惑が渦巻き、本当に他人を思いやっているのは誰か、悶々とさせたまま下巻へ。桐野夏生らしい、人間の生臭いやりとりが好き。

  • 【本の内容】
    <上巻>
    夫が突然、逝ってしまった。

    残された妻、敏子は59歳。

    まだ老いてはいないと思う。

    だが、この先、身体も精神も衰えていく不安を、いったいどうしたらいい。

    しかも、真面目だった亡夫に愛人だなんて。

    成人した息子と娘は遺産相続で勝手を言って相談もできない。

    「平凡な主婦」が直面せざるを得なくなったリアルな現実。

    もう「妻」でも「母」でもない彼女に、未知なる第二の人生の幕が開く。

    第5回婦人公論文芸賞受賞。

    <下巻>
    夫の愛人と修羅場を演じるなんて、これが自分の人生なのか。

    こんなにも荒々しい女が自分なのか。

    カプセルホテルへのプチ家出も、「あなたをもっと知りたい」と囁く男との逢瀬も、敏子の戸惑いを消しはしない。

    人はいくら歳を重ねても、一人で驚きと悩みに向き合うのだ。

    「老い方」に答えなんて、ない。

    やっぱり、とことん行くしかない!

    定年後世代の男女に訪れる、魂の昂揚を描く。

    第5回婦人公論文芸賞受賞作。

    [ 目次 ]
    <上巻>


    <下巻>


    [ POP ]
    普段はありそうにないようなドラマチックな話ではなく、ごく身近に起こりそうな、それでいて今までありそうでなかった話。

    退職した男性が第二の人生をどんな風に過ごそうと途方にくれる物語や、熟年離婚を決意する妻の話などはどこかで目にした事があるものの、今まで夫をはじめ周囲に頼ってきた専業主婦が突然の夫の死に直面し、一体どうしたらよいのか全くわからなくなってしまうというシチュエーションは、そういうことは十分にあり得るのに想像もしたことがなかったことにハッとしてしまいました。年齢的にもまだ遠い先のこと。

    なんて一言では言い切れない、多分あっという間に来てしまうだろう59歳の出来事。

    増して突然おきた夫の愛人の発覚や、遺産をめぐっての心無い子供達とのやりとりなど、安穏と生きていた人間にとって大きな荒波を乗り越える、という大冒険に違いありません。

    途中挫折して他の人の言葉に負けそうになる主人公に幾度もハラハラしました。それを頼りない足取りで息切れしながらも乗り越えようとしちゃうんだから。

    女は強し!

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • なくしていくこと

  • おもしろい。どうなるのか先が気になる。下巻も楽しみ。

  • 5/28→5/29読了。心情がいちいちリアルでおもしろい。下巻も気になる。

  • ごめんなさい、こう云う人達には付いていけません。読み出したので後半も読むのは読みますが・・・

  • 今後の主人公の人生がどうなるか?
    伴侶に先絶たれ、二人の子にもそれぞれの人生がある。
    私もこんな経験をするんだろうか・・・・?

  • さすが新聞連載作品。非の打ちどころがないおもしろさ。

  • 夫が死んで、遺品を整理していたら、長年浮気をしていたらしい証拠が出てきた。
    実直でいい夫だったのになぜ?
    60歳近くの主婦が、夫の謎を究明しようとする話。

    風吹ジュン主演でドラマ化してたらしい。
    主人公のどんどん変容していくさまは、とても人間らしさが溢れていて面白い。

  • 50代で夫を亡くした未亡人の話。
    まず世間知らずの主人公が終始無鉄砲な行動をとる事に少し驚いた。
    プチ家出、不倫、嫁に100万のお金をポンと渡してしまう・・・。
    周りにそれほど悪人がいなかった為にいつもの桐野夏生とは違った作品になっている。

  • まだまだ、先の人生感なんだけど、何年か先に自分はどんな親子関係でいれるのか、興味津々でしたが、もっと崩れてもよかったかな?

  • 夫に先立たれた中年の主婦が、現実を知り、向き合い、立ち向かい、受け入れる。登場人物や舞台設定は現実感があるけれど、内容は間違いなく、冒険と成長の物語。
    登場人物に滲む勝手さ・いやらしさは、さすが桐野作品、と思わされる。

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