ドナウの旅人〈下〉 (新潮文庫)

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著者 : 宮本輝
  • 新潮社 (1988年6月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101307046

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ドナウの旅人〈下〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • キャラ設定があるのに 人間さががっつり
    コロコロ意見変えたり 根本は変わらなかったり
    ふくざつに増えていく登場人物

  • ドナウの旅は長かった・・・。
    ストーリーが途中冗長になって、読み続けるのが苦しくなるところもあったが、東ヨーロッパを横断する大河ドナウが終わるところには何があるのか・・・それが気になって根気強くページをめくった。
    最後の最後で衝撃的な結末となったが、それ以降の登場人物たちがしっかりと自分の人生を歩んで行くさまが想像できるようだ。
    途中の町や村の描写は、単に紀行文としても楽しめる。
    2017/01

  • 前から気になっていたこの本をついに読み終わりました。
    冷戦終結前の時代に、ドナウの源流から終わりまでの長大な旅。現代とは比べものにならないくらい大変な旅だと思います。
    物語の最初のうちは、これはマサコの物語なのかなと思ったけれど、意外とすぐにシギィとの再会と婚約があり、そして長瀬目線の語りが入ってきたときにこの長大なお話が本当に始まったように思いました。
    それぞれの国の様子、そこで出会う人々、それぞれが魅力をもっていて、そして4人の旅に大きな影響を与えます。
    ドナウ好き、そして、宮本さんファンの自分としては本当に読み終わるのが惜しい物語でした。
    またいつか再読したい一冊です。

  • 本当に長い旅でした。ドナウの暗い雰囲気が終盤には流れて、ストーリーとマッチして、登場人物と融合したような終わり方でした。

  • 先生よりの紹介。
    結末がちょっとズルい。

  • この本を知ったのは、ごく最近で、ある雑誌で紹介されていたから。旅好きな私は題名に惹かれて読むことを決めた。もちろん、宮本輝さんの作品もはじめて。
    情景や心理描写が細やかすぎて、主に通勤時間に読書するため、疲れている日には読み進める気になれず、読むのにひと月もかかった、なかなかヘビーな作品。
    それでも、旅の中で出会う魅力的な人々とのやりとり、そして何よりも旅の最後に待ち受けるもの、そして主人公達の決断が気になり最後まで読み切った。
    そして読み終わった今、納得いかないような、清々しいような相反する気持ちを抱えている。
    この作品は、女性のリアルな狡い感情や思いを綴っているのに、最後は死というあまりにも綺麗すぎる、あっさりした終わり方をする。そのことに非常に違和感を覚えつつ、なんとなく人間のドロドロとした一生の中にも、尊いもの、美しいものがあることを示唆しているのかなと色々と考えてしまう。
    終わり方はともかく、主人公達が出会う人々が言う台詞には名言が多々あり、そして国と国の関係、共産主義、様々なことを学んだ気がした。世界の歴史について、もっと勉強しないといけないなと刺激を受けた。
    更にこれまでの旅の記憶がよみがえり、また旅に出たいと強く思った。
    ドナウ河を見に行きたい!

  • 再生の物語。「悪いことが起こって当たり前。いいことがあったら不思議だと思って、大喜びするのだ」時代や風土や民族が違っても人間はみんな同じ。願わくは幸せになりたいという点において。見栄や自尊心にだまされずに、他人を愛する。長い長い旅の先に何が待ってるのか知りたくて夢中で読んだ。

  • ドナウの如く、読み応えのある小説でした。異国でも、とりわけ共産圏を主な舞台としているため下巻はその社会性に圧倒されながらのめり込むように読んでしまいました。

  • ドラマ観てから読んだので、ひたすら佐久間良子の呪縛から抜けられず。しかも高校生ぐらいだったから、正直良くわからなかった。面白かったのは覚えてるけど。要再読。

  • ドナウ河に沿って長い旅をしている過程で、様々な人と出会い経験を積むことによって成長し、変化していく様子が自然で引き込まれた。
    登場人物たちも個性溢れているし、ヨーロッパの情景が思い浮かぶような文章に浸れました。
    この作品や『深夜特急』のような作品を読むと、自分も長い旅をしたくなってくる。
    とても無理だけど……。
    この作品の頃と、現在では東欧の政治情勢も代わり、ブタペストなんて今では人気の観光地になっているけど、現在に置き換えると少し味気なくなりそう。
    当時の共産圏だからこその味わいもあると思う。

  • ななめ読みでした。

  • 麻沙子が、イケメンで男っぽいシギィと、見た目はともかくも穏やかで問題解決能力の高いペーターとのあいだで、内心揺れてしまう気持ちはよくわかる。

    どちらを選択しても、後悔する人は、無い物ねだりをして後悔するでしょう。

    でも、どちらを選択したとしても、幸せにはなれる気がする。

    読中、海外の作家の翻訳本を読んでいるかのような、不思議な錯覚を覚えて面白く感じた。

  • ドナウ川に沿って旅をする話。とてもおもしろかった。

  • これ最高やわ

  • 昔の本っていうだけでなんか読みにくいんじゃないかという抵抗感が読む前に少しあったけど、読み始めたらそんなこと全然なかった。

    ドナウ川を主人公の女性と婚約者、主人公の母とその愛人が共に旅行をするお話。

    読んでいる間、私もんなんだか旅行に行ったかのような錯覚をしたし、沢山のドラマがあって、本当に楽しかった。

  • ドイツ滞在時、ミュンヘンからニュルンベルクへの旅の道すがら読んでいました。
    ドナウ川を目にしながら。

  • 若い男と出奔した母親を追いかけて、ドナウへ向かった娘とその恋人4人の旅を追ったお話し。色々な出会いを経て、ドナウの果てへとたどりつく。人物描写がとてもよくて、母親の絹子の変化が特に興味深かった。娘の麻沙子は若干こんな人いるかしら?な日本語を話してたけど、知的な美人ぷりを発揮していて、私も真似して思わず声に出してせりふを読んでみた・・・。
    話の筋はわりと予想ができる感じだった。ドナウ川ってなんでか常に死のイメージがつきまとっている気がする。日本人はドナウを舞台にした小説が好きなのは気のせいかな。そんなこと言ってる私も一度は行ってみたい気がする。

  • 一言でいうと、長かったぁ・・・。
    物語の本筋以外の、旅の情景描写が作者本位というか、細かすぎてかえって想像しにくくてきちんと読み込もうとするタイプの私にはたびたび苦痛に思えてしまった。
    とても美しい表現なのだけど、それがじゃまでいまいち物語に入り込めないというか・・・。

    ストーリーの運びは、時々ミステリーの要素が入っていて、予想外にドキドキさせられたりして面白みがあったけど、このミステリーじたての部分の結末も、この物語自体の結末も、なんとも言い難い・・・これでよかったのかな?という感じ。

    小説全てに、主題があるとは思っていないけれど、こういう結末は好きではないなぁと思ったり。

    名作としての評判は古くから耳にしていた分、期待が大きすぎたのか、残念な感じに終わった。
    何せ読み終わったときにまず思ったことが「あぁやっと終わった~、次にいける~」だったから。

  • ドナウ河を、逃避行する絹子と長瀬、
    それを追いかけ、一緒に行動する麻沙子とシギイ。
    麻沙子に好意を抱くペーター。
    長瀬を追う 謎の男 尾田。

    複雑に絡み合いながら、ドナウ河の下流 黒海に注ぐ
    街 スリナまでの旅の過程を描きながら
    人間模様とその国の模様が 鋭く描かれる。
    共産主義の国というものの国の成り立ちを、
    建前と本音がよく描かれていた。

    絹子が 他人に転化して、自分のせいじゃないと言う。
    そういう性格から、長瀬の秘密を知り、自分が何ができるのか?
    を考えることで、大きな変化をもたらしていく。
    長瀬の再生のチャンスを 絹子が持っていた。

    長い長い物語 だった。
    人を愛すること、老いること、生きながらえること、
    病気になること、失望すること、忘れ物をすること、
    人は 実にいろんなことを経験して、一人の大人になっていく。

  • 旅人とは寄る辺なき自由な時間を生きる人の事だと思います。
    旅先がどんなに楽しかろうと、長い期間旅をしていようと、そこに居を構えてない人は全て旅人。
    その人たちは旅先で何かを得、または何かを失い、やがて自分の居るべき場所へ帰っていく-。
    そんな事をふと思いました。
    この下巻に出てくる、街角で立ったままパンを食べる少年を見て。
    その少年はただそれだけの登場なのに、その様子が自然に街に溶け込んでいて、それと比べて、この物語の主要人物4人が旅人なのだという印象を強くさせていると思いました。

    このお話にはこの少年のような人たちがたくさん出てきます。
    そして豊かな情景描写とその国の風習、そして民族性。
    それらが丁寧に描かれていて、自分もまだ行ったこともない異国の街を旅しているような気になります。
    ただその記載があまりに多すぎると私は思いました。
    そして登場人物があまりに色んな事を複雑に考えすぎる。
    彼らと一緒に色んな事を考えていると頭が重たくなってしまいました。
    さらに言うと、この物語の結末があまりに出来すぎているような気がして・・・。
    こんなにうまく収束してしまうなんて・・・という気もしました。
    多分、この本を読んでそんなひねくれた事を思う人は珍しいだろうなと思います。

    旅というのは、短いなら短いなりに、長いなら長いなりに、自分がいるべき場所について考えられる行動でないかと思います。
    このお話の登場人物たちも思わぬ長い旅路の果てに自分のいるべき場所、帰る所が見えてきたようです。
    自ら行動を起こすことが何かを変えることにつながるのだとこれを見て思いました。
    もし、長瀬が麻沙子の母親に出会い、一所に旅に出なかったら-。
    母親が家庭を捨て、長瀬と旅に出なかったら-。
    麻沙子が母親を探しにドイツに来なかったら-。
    何も変わらなかった。
    そして、人が成長するのは時間の長さだけではないのだと思いました。

  • 長い旅だった。
    2組の男女が旅の中でぶつかり、寄り添い、葛藤しながら気づいていく様々なことが楽しく読めた。

    ドナウ河に沿って旅をするという設定も浪漫があって好きだ。

  • 長い長い旅で、
    全員が 成長しました。

    この先どうなるんだろうと気にはなりますが、
    読後感は スッキリかな。

  • 絹子は娘・麻沙子の説得にも応じず、ドナウの終点、黒海まで行くと言い張る。絹子の若い愛人・長瀬の旅の目的に不安を感じた麻沙子とシギィは、二人に同行することにした。東西3000キロ、7か国にまたがるドナウの流れに沿って二組の旅は続く。様々な人たちとの出逢い、そして別れ―。母と娘のそれぞれの、年齢を超えた愛と、国籍を超えた愛を、繊細な筆致で描き上げた人生のロマン。

  • 高校生のとき、友達に借りてすごく夢中で呼んだ記憶がある。異国の町を旅してる気分になれたような・・・。内容覚えてないから、また読みたい

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