流転の海 第1部 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101307503

感想・レビュー・書評

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  • ずっと前から 気になっていた「大河小説」
    さすがに いろんなところで いろんな人から
    「これは いい!」と賞賛される作品です

    ついつい 話の中に引き込まれてしまうので
    時間を忘れてしまう
    そして、気がつくと あとこれだけしか残っていない
    と 読むのが惜しくなってしまう

    素敵な「大河小説」に出逢った時の
    あの 「活字中毒」ぶりを遺憾なく発揮させてもらえます

  • 松坂熊吾が、敗戦直後から、松坂商会を起こして再起をはかる話。主人公は嫌いだけど、面白かった。そういうのもめずらしい

  • 宮本輝の自伝的大河小説。
    作者自身が、ライフワークと呼ぶ、文学長編小説。

    流転の海(1)~花の回廊(5)迄、文庫化されているが…。
    敗戦から2年、裸一貫になった松阪熊吾(父)は、大阪の闇市で
    再起をはかるが、そんな折に妻の房江に諦めていた子宝(伸仁)が…。

    理不尽で我儘な熊吾が、伸仁を溺愛して自身の人生も
    大きく変わっていく生涯を描いている。

  • 息子が生まれたら、これを読ませる。一番好きな作家は?って聞かれるといつも困るんだけど、今なら間違いなく宮本輝一択です。この小説故に。そんくらい、私には面白かった。楡家の人々とか、血脈とかすきなひとは、イケる小説だと思うよ。

  • 読み応え、あり。

    主人公の人情味溢れる、血の気の多さ、

    私はとにかく苦手なタイプ。

       だ け ど

    戦後の日本の商いの様子や、

    人間の悪戸さとか、汚さとか、

    そうゆうドロドロした感じを楽しめてしまう。

    なんだかんだで、はまって読んだ。

    そんな、5部作の1部目。

  • 実業家 松坂熊吾の仕事と女(遊び)。熊吾のキャラクターに憎めないものを感じるから読み進められるけど、明るいより暗い、澄んでいるより濁ったストーリー。戦後という時代感もあるかも。

  • 友人と互いに読書披露した際に、宮本輝といえば「流転の海」だと言われ、だよね~と思ったが実は読んでなかったのでチャレンジ。
    松坂熊吾は破天荒な方法でこれまでのし上がって来たが、50歳にて授かった息子とその母である妻をとりまく、物語。はちゃめちゃではあるが、ときどき心に響くことがある。でもとてもこのような旦那にはなれんなと思いつつ、子供たちに対してはこんなのもよいかもと思ったりもする。

  • この先、実にドロドロしそうな予感。

  • 宮本輝氏の「父と子」をテーマとした全五部作の序章。剛毅で奔放な実業家でありながら、人に対する誠実さを備える主人公を描く巧みな筆致からは、いつもながらの宮本さんの人間に対する温かい眼差しが伝わってきました。

  • (要チラ見!)/文庫

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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