天の夜曲―流転の海〈第4部〉 (新潮文庫)

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著者 : 宮本輝
  • 新潮社 (2005年3月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (591ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101307534

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天の夜曲―流転の海〈第4部〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  •  提婆達多の逸話が秀逸。

  • 人間はかくあるべしとやたら説教がましく道徳的。右翼の教科書にはもってこい。日教組だ共産党だとかは子供をダメにするとか・・・・熊吾の博識ぶりには恐れ入る。
    沖縄の密貿易の女王「ナツコ」とはウマが合うだろか?
    同じ時代を生きた男と女同士で。

  • はたして人の運命というのは生まれ持った天命なのか、はたまた人が手繰り寄せる人命なのか。破天荒ながら義理人情に厚い松坂熊吾を中心に、様々な人間臭いドラマが次々に巻き起こる。重厚な人間ドラマを描いた超大作。いや、何が大作って、1990年に第一部が出版されて以来、いまだに完結されてないっていうね。ちゃんと完結される日が来るのだろうか。

    とりあえず4卷まで読み終えて印象に残ったフレーズ。はちゃめちゃな熊吾さんだが、こう生きて行く上でとても重要な「核」になるような発言が散りばめられてて、ハッとすることが多いのがまたこのシリーズの魅力。
    ・子供ってのは、血がつながったかけがえのない存在だが、それでもやはり理解が及ばない他人でもある。だからこそ、心を砕きに砕いて分かろうとする。この他人だけども真剣に分かろうとする相手が子供。子供がが居ないとこの経験が出来ない。その結果、やはり他人に対してどうこか機微を知らん奴が多いように思う。
    ・自尊心より大切なことがあることを知らにゃいかん
    ・この子が将来どんな素敵な子に育ち親を喜ばせるかわからん、草の根を食ってでも育てにゃいけん。

  • 昭和31年中華店食中毒大阪から富山へ。共同経営者煮え切らなく単身大阪へ。踊り子西条あけみと関係。中古車販売順調に見えたが部下が資金持ち逃げ。息子伸人仁を富山に残し大阪へ。高度成長期

  • 暴力をふるわない熊吾のこの時代、好きです。

  • 3人家族がなかがよいことがこの物語のすべての救いですなぁ。。

  • 熊吾大阪に戻る。
    房江とノブちゃんは富山に残る。
    私的にあけみさんはけばいお姉さまだと思ってたけど意外とヤンキーっぽいところがあった。後2作で完結。

  • 自尊心より大切なものを持って生きる。

  • 日本の教育と教師の問題を、この時代からすでに指摘しているとは…すばらしい。

  • 熊吾は、家族を連れて富山に移り住む。接する人たちは全て良い人たちばかりではない。運命は降りかかってくるものではなく、自分が選んでいったもの。13.12.10

  • 何かこの巻あたりから読むのがしんどくなってきた。
    イライラして感情移入できないまま終わった。

  • 主人公の熊悟はとにかくいろんな事にチャレンジしたり、世話を焼いたり、裏切られたり、感謝されたり、心配させたり、次々に事に対峙して行く様は常にアクティブだ。年を重ね若干強引さやパワフルさが影を潜めたが、生命力に溢れている。また、子煩悩であり、なんだかんだやっても妻を愛している。今後の展開が楽しみだ。

  • 熊吾が、家族を連れて、富山に行く。
    高瀬勇二、桃子の家に身を寄せることにするが、
    高瀬の小さな器量に改めて、ビックリする。熊吾は、人を見る目がないという。
    観音寺のケンから,妊娠した百合を預かることに。
    それで、熊吾は、結局は、大阪で一旗あげるべく、画策を始める。
    資金もないので、関孫六を因縁のある エビハラに売りつける。
    房子は、富山で、不安となり、更年期障害がひどくなり心因性喘息にかかってしまう。
    一方、熊吾は、西条あけみの災難が降りかかる。
    逆に、そのことで、深い関係となる。金の切れ目が、運の切れ目。
    新しく旗揚げした 中古車の販売の仕事は、スタートしたが、
    久保に、会社の持ち金をすべて、盗まれる。
    そこでも、人を見る目がないと嘆く。
    熊吾は、転がり落ちて行く。運が悪いと片付けられなくなる。

    そういう中で、伸仁は、すくすくと育って行く。
    読みながら、熊吾の苦しい思いが伝わってくる。

  • 流転の海の第4部作目。熊吾がこの苦しい状況を、この先どうやって乗り越えていくのか、続きも楽しみです。

  • 個人的にはこの卷の富山の話がそれまでの中でいちばん興味が持てた。雪深い地が情景美しく感じられて。

  • 富山で再興を期しながら、再び大阪での事業再開を目指して妻の房子と息子の伸仁を残し帰阪。西条あけみとの関係も危うく断ち切り新たな復活を予感させる一巻。続編が気になる。

  • 多かれ少なかれ熊吾の浮き沈みに共感できるのが、この大河ドラマのいいところなのだとしたら、どち、かといえば、右頬を叩かれて、返す刀で左も、みたいに打たれてばかりの今回は、さらに共感間違いなし。といいたいところなのだが、日教組とか健康保険のコトとか、若干思想がかったきな臭さが以前にも増して濃くなったように思い、その部分では興ざめ。前巻で糖尿病のくだりが、どうも筆者も面識があるはずの京都の江部医師にしか見えず、こいうことは、それ以外の何かも何かしらの紐がついている感が抜けない。ただ、そんなコトはさておき、十分満喫。次回作は暫く読まないでおく、という贅沢。文庫本の巻末に筆者と児玉清さんの対談が収録されていて、こんなモノに気づかずとおり過ぎた日々を思う。

  • ついに4部まで読んでしまいました・・・あ~もったいない。
    4部までに20年の月日がかかってるので、一気に読むのが申し訳ない気持ちです。

    自尊心より大切なものを持って生きないといけない、と言う熊吾。
    4部では転落の予感を感じつつも、またひとまわり器が大きくなった感じでかっこいいです。
    心根をしっかり持って乗り切って欲しい!

  • 流転の海シリーズ 第四部。毎回熊吾の言葉、特に伸仁に対して語られる言葉に胸を打たれます。読むべき本。

  • シリーズを読破してしまいたくないためだけに先に引き伸ばしているのだけれど、ややもすれば明日にでも本屋に寄りかねない勢いにさせられてしまう中毒性の読み物。第4作は宮本さんが主人公の年齢により近づき、主人公の心理描写にリアリティが増しているように感じる。運命の岐路に立つ波乱万丈の主人公とその家族の行く末がまるで自分のことのように案じられるまでにただただどっぷりと作品に浸かっている自分を発見するのみである。

  • 久し振りに流転の海シリーズを読みました。
    第四部目ですが、やはり素晴らしい!!
    非常に面白く、人生の奥深さをさり気なく触れさせる。
    イイです!

    作者、20年の歳月をかけての第四部目と
    これも凄すぎる。次の花の回廊も楽しみだなぁ。

  • 父・熊吾と息子・伸仁の会話が好きです。子供には分からないような難しい話を聞かせる父。でも、息子には何かが伝承されていく。自分に子供がいたら、こんな風に堂々と接することが出来るのか、自信がありません。
    過去の羽振りの良さから一転して、金に困り・人に欺され・生活にも困窮するこの章。人としての弱さを実感してから、逆に包容力が深くなった熊吾。人生の奥深さを教えてくれる、一冊です。

  • 新しい土地で再出発したのに、次から次へと失敗。離れ離れになった家族はそれぞれに苦労しながらなんとか一年を過ごす。特に主人高の妻の孤独さの表現はなかなかで、今まで激動だった前作より心の深い描写が際立っていたと思う。

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