タタド (新潮文庫)

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著者 : 小池昌代
  • 新潮社 (2010年1月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101307817

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タタド (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 海の近くの物語。人生には波に弄ばれるように、不安と背中合わせの快楽にどうしようもなく溺れてしまう瞬間がある。それに名前をつけようとするのは無駄である。それはまさに名前を失くすことの快楽だから。

  • 3篇のうちタタドが印象深かったが、最後は意外な結末。タタドとは伊豆半島の多々戸(たたど)浜だそうです。川端賞受賞作。他2遍もなかなかの傑作。

  • この揺らぎ、嫌いじゃない

  • なまめかしくねっとりした空気感に最後まで馴染めず読み終えてしまいました。

  • エロス。
    詩的な表現は素敵だけど、
    好き嫌いがわかれるとおもう。

  • 人と人、男と女の関係が、あるときは極端に近づき、あるときは物理的に離れ、そうしながらも人と人をつなぐ間柄はたしかに魅力的に作用し続けることを淡白に描き出した素晴らしい短篇集。表題作以外も見事に創られている短篇集に出会うことは幸せ。

  • 静かな文章だけれども、強い存在感のある本だった。


    おとなっぽい。

    「波を待って」が、なんともいえない。

  • 川端康成賞受賞の表題作を含む、日常にたゆたうエロスを描く3編。

    単行本のときから気になっていた本だったのだが、読んでみて感服。
    あまりにも長い時間波に揺られ続けてふやけてしまったような日常に、音もなくぐぐぐっとせり上がって来る巨大な波。その予感と余波。そして静寂。ただただ・・・静かな波音が、耳の中で絶え間なく響くだけ。

    たなぞうの皆さんには「45文字」が人気のようだったけれど、私は表題作にもっともざぶんと魂を持っていかれた。
    崩壊。けれども漂白。まっさらな静けさと、ごつごつした荒々しい手触り。声にならない悲鳴と歓喜、そして取り返しのつかないような、けれどもいっそすがすがしい喪失。
    言葉にならない。薄い涙が、日常という茫漠なしょっぱい海を忘れさせる。味のない涙を流したいと思う。

    ひさびさに心を攫われたと思った一冊。

  • 好きというのとはちょっと違うかな。でも、ただ感心する。言葉の選び方の一つ一つに。

    「45文字」がよいですね。

    最後まで読んで、解説が片岡義男氏であることに驚く。
    なるほどねぇ。

  • 表題に惹かれ手にとった一冊。

    中年男女の『諦め』と同居する相反する『期待』のような感情が描かれている短編集だった。

  • 凄い。とにかく凄い。

    表題作のタタドはちょっと「??」ってカンジがしないでもなかったんだけど、同時に収録されている「波を待って」のその存在感というか、空気感がすごい。

    物語は子供をつれて海に来ている母親の視点で描かれ、夫は最近始めたサーフィンで沖に出ている。基本的にはそれだけなのに、読み終えたときにこう、ため息が出るような感じがする。

    この著者のほかの物語も読んでみたいって思った。

  • 少しだけ「感性」を研ぎ澄まして読むべきの
    海の香り漂う大人の小説。

  • 表題作よりもあと二作のほうが印象に残った。「波を待って」の海の描写が本当に海だなぁと思わせる。体中に砂を感じる。

  • 10/02/20読了 短編集。短い文章で繋ぐ独特の書き方。違うのも読んでみようかな。

  • 2010.02.14 朝日新聞に掲載されました。

  • 私がお子ちゃまでした。
    よくわからない。

    かろうじて、「45文字」という、いちばん最後の作品は
    なんとなくわかった。
    フェルメールの絵を、45文字で表そうとするところの、
    あのあたりの感じがよかったので。

    この作家「ことば汁」という本が評判な風なので、
    それを読むまで評価はお預け。

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