閔妃(ミンビ)暗殺―朝鮮王朝末期の国母 (新潮文庫)

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著者 : 角田房子
  • 新潮社 (1993年7月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (466ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101308043

閔妃(ミンビ)暗殺―朝鮮王朝末期の国母 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 情けない事に、この史実は知らなかった。

    本書により、明治初期の日韓外交史の事をだいぶ教えられた。福沢諭吉の韓国での評価も知らなかった。

    この事件から、100年以上経つのに基本的には日韓の関係は進展がないように思う。それを打破するには、筆者があとがきで書いているように、日本人が真実の歴史を知る事が大事なのは間違いない。申し訳ないという気持ちを持つ事も大事かもしれない。ただ、韓国の方も被害者意識だけで今生きている日本人に接しても何も生み出さない。根深い感情が横たわっているのは否めないが、乗り越える努力はお互いに必要であろう。

    世界の中において、東アジアの地域が今の中東情勢のようにならない事を強く望む。

  • 今年行った景福宮で配られているパンフにこう書いている「日清戦争に勝利した日本は、本格的に朝鮮に対する内政干渉を始める。ここに親露政策を立てて、日本に正面から対立した明成皇后は乾清宮で残酷な死に至る。1895年8月20日、日本公使館の職員、日本軍などが乾清宮に乱入し、王妃を刺し殺し、その死体は裏山で燃やすという蛮行を犯した。これが明成皇后殺害事件、いわゆる乙未事変だ」まさにそのとおりだと思います。
    読了日:2010 04/09

  • 大学近くのTSUTAYAで買った記憶が。

  • 日清戦争前後の朝鮮に才色兼備、剛胆な凄い女性がいたということはご存じでしたか。国母と呼ばれる閔妃。最後の国王の母親ですが、無力な夫の国王に代わって実質的に権力を握り、国王の父親(つまり舅)と権力闘争を繰り返します。折しも清には西太后が君臨し、東洋は女性の時代だったようです。そして、この人が日本公使たちによって辱めを受けた後に殺されたのですが、それが何故、朝鮮人による犯行とされたか、究明していきます。日清戦争の前後の国際情勢、朝鮮国内情勢が楽しく読めます。今から100年前とそんなに遠い時代ではない(拉致事件は24年前)話しであり、朝鮮国王の母を惨殺した日本の非道さを韓国・朝鮮の人たちが許し難いのは当たり前だろうと思います。著者によれば、韓国では福沢諭吉が毛嫌いされているとか「脱亜論」が朝鮮蔑視に満ちた内容だからとのことで、諭吉の思想からは成る程と思わないでもありませんでした。

  • 1895年、日本の公使と浪人たちが朝鮮の王宮に乱入、王妃を殺害した。まさに野蛮としか言いようのない暴挙。この史実を初めて知った時にはとても信じられず、なぜこんな重大事件を学校で学ぶ機会がなかったのかと愕然としたものだ。
     本書は、日本人の多くが知らないこの王妃殺害事件に至る経緯を日韓の資料からまとめあげた力作である。大院君と熾烈な権力闘争をくりひろげた「悲劇の王妃」の生涯は実際、ドラマのように波乱万丈興だが、作家の筆は一貫して冷静だ。王妃を美化したり、個人間のドラマに矮小化することなく、朝鮮への利権をねらって相争う日中露、腐敗した朝鮮王宮内部で権力闘争にあけくれる個人の、マクロとミクロの権力関係を実に見事に浮き彫りにしている。
     作家は、王妃殺害は日本政府が直接計画・関与したものではないとの結論をみちびいているが、日本の公人と民間人が一緒になって類のないテロリズムを引き起こした背景に、日本の官民に共有されていた驕りと朝鮮への侮蔑視、民衆の無知、そして「国益」のためならば何をしても許されるといった思考が存在していたことを、冷静にみつめている。
     本書は刊行当時ベストセラーになったというが、今の日本に本書をきちんと受け止めることのできる余裕はあるだろうか。「愛国無罪」というテロリズムに通じる心情を育てるものの正体をみつめる必要は今こそある。

  • 日韓併合問題と、三浦梧楼の関係で読んだ本。ノンフィクションのようですが、ちょっと小説仕立てになっています。出版当時かなり話題になっただけあるな、という感じ。小難しくはないので割とらくに読めます。しかし、現在では反論され、それが実証されている問題も当然あり。そのへんを考慮して読むと面白いです。現地調査や現地での聞き取り情報もところどころ出てくるので、この問題に対する一つのサンプルとしてオススメです。なお、三浦は後半出てきますが、なんかちょっとかっこいい(笑

  • (欲しい!) 近代韓国/文庫

  • 拒否反応を示す人に興味を持ったので逆に読みたくなった。

  • 政治学の授業で紹介されて読んだのがきっかけで、読みました。
    朝鮮王朝が日本軍によってどう扱われ、そしてどう消えていったのかが分かります。

    とても読みやすくて良い本なんじゃないかしら。

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閔妃(ミンビ)暗殺―朝鮮王朝末期の国母 (新潮文庫)の作品紹介

時は19世紀末、権謀術数渦巻く李氏朝鮮王朝宮廷に、類いまれなる才智を以て君臨した美貌の王妃・閔妃がいた。この閔妃を、日本の公使が主謀者となり、日本の軍隊、警察らを王宮に乱入させて公然と殺害する事件が起こった。本書は、国際関係史上、例を見ない暴挙であり、日韓関係に今なお暗い影を落とすこの「根源的事件」の真相を掘り起こした問題作である。第一回新潮学芸賞受賞。

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