身体巡礼: ドイツ・オーストリア・チェコ編 (新潮文庫)

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著者 : 養老孟司
  • 新潮社 (2016年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101308425

身体巡礼: ドイツ・オーストリア・チェコ編 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • ヨーロッパの死生観と身体性。
    前半で語られるハプスブルク家を代表とする貴族、並びにユダヤ人の埋葬習慣は、現代の日本で主となっている火葬になれた人間としては非常に奇怪な風習に感じる。読み進めていく中に示唆される、「死者」との距離とその結果としての身体性を表現した墓のあり方が、年齢を重ね親族の死に立ち会う回数の増える自分には非常に興味深かった。

  • 「考える人」の連載から。多分、連載中もいくらか目を通していたのかもしれない。文庫になって、写真もきれいだし、ウィーンには思い出もあるし、ということで久しぶりの養老本購入。どこかで読んだことがあるような話題は多いのだけれど、初めての情報もあるのかも。心臓を分けて埋葬するというのはおもしろい。胸が熱くなることもあるから、そこに何かがあると思ってもおかしくはない。日本の土は酸性で骨が残らない。ヨーロッパはアルカリ性で、骨の保存状態がいい。なるほど。カタコンベ、入ってみたいような、気味が悪いような。そう言えば、ウィーンでペスト記念柱を見た。どさっどさっと、死体が山盛りだったんだろうなあ。ミラーニューロンについては、どこかで、否定的な話も読んだけれど、養老先生のポルノ論もおもしろかった。見るだけで感じ入るわけだけれど、末端に刺激がないと、最後まで行きつかない。歳のせいか、以前からもそうだったのか、どうも断定を避ける文章が多い。確かそうだったと思う、など。もう調べるのも面倒くさいのか、ウラは取っているけど、そういう表現にしているだけか。解説がSF作家のようだけれど、これは、若い人にも養老本を読んでもらおうとの意志がはたらいているんだろうか。「メメント・モリ」高校の聖書の時間にならったなあ。

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身体巡礼: ドイツ・オーストリア・チェコ編 (新潮文庫)の作品紹介

ハプスブルク家の心臓ばかりが埋葬された礼拝堂をウィーンに訪ね、ボヘミアでは骸骨装飾で名高い納骨堂に足を運ぶ。プラハのユダヤ人墓地やカタコンベ、フランクル、マーラー、エゴン・シーレなど歴史的有名人の墓参りで浮かび上がってきた文化と埋葬、生者と死者との関係はなにか? 長年、人間の身体を切り分け、観察しつつ思考してきた解剖学者が明かす、ヨーロッパ独特の死生観。

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