笑う怪獣 ミステリ劇場 (新潮文庫)

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著者 : 西澤保彦
  • 新潮社 (2007年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101308517

笑う怪獣 ミステリ劇場 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • これはひどい(良い意味で)。

  • カバー装画が漫画家の喜国雅彦であり,タイトルが「笑う怪獣 ミステリ劇場」。こういった点からも想定できるが,本作品は非常に軽い作品である。
    そもそも怪獣が登場するという設定だけでもバカバカしいが,中身も非常にバカバカしい。怪獣が,暇つぶしとして,タバコを詰め替えるように,人間を移し替えるというオチの作品(怪獣は孤島に笑う)や,怪獣が暴れている真相が水虫であるという作品(怪獣は高原を転ぶ)などがその筆頭。
    多少ミステリ的な趣向がある作品もあるが,トリックらしいトリックはない。バカミスといえそうだけど,正直,バカミスとしては楽しめなかった。
    バカミスの傑作とは,作者は本気で書いているけど,何らかの事情でバカになってしまったというものであって,本作品のように,もともとバカげたものを書こうと思ってできた作品ではないのだろう。
    軽く読めるという点だけは評価できるけど,あまり好みの作品ではなかった。★2で。

  • 選集『死神と雷鳴の暗号』に採用されていた「通りすがりの改造人間」が面白く、他のも読んでみたくなった。
    バカミスの一種だが、怪獣とミステリ(謎解き)部分は、原則関係ないってところも笑えた。でも怪獣は実は3バカのピンチを実は救ってる?

  • 怪獣や宇宙人や人造人間などに遭遇しやすい?3人組のおかしなおかしな話。特に面白いってほどでもなく、ギャグ漫画みたいに読むのがいいのかも!

  • どこで笑うのか、わからない。SFとしてもなんだかなぁ。
    喜国イラストが完璧すぎて想像力を奪ってしまったというパターン?

  • なぜか超常現象に遭遇しやすい3人組が,怪獣(3回),地球外知的生命体(2回)や幽霊や改造人間に遭遇しながら,ちょっとした謎を解く話。
    ワケ分からな過ぎてワケ分からないが,「まあ試しに一度,海か山で巨大怪獣に遭遇してみるといい。大概の超常現象は,あっさりと丸呑みできるようになります」というセリフの説得力は異常。

  • 3+
    本作の特徴が表紙によく表れている。喜国雅彦が装画家として表紙を手掛けた綾辻行人の作品のそれとは全く違い、キクニがギャグ漫画家としていつもの絵を描いた本作。自然と読む前から心構えも決まろうかというもの。案の定、何と言う脱力系。しかしながらいつもの西澤節。著者の作品なら何でも読みたい向きにも好悪が分かれそうな短編集だが、しかし嫌いじゃない。ただまあ、怪獣やら怪人やらが出てきても、それを笑い飛ばせる程度に心の余裕があるときに読みたいものだ。いや勿論ニヤニヤしながら読んでもいいのだが。

  • 西澤先生はしゃいでるなぁ…。

  • シリーズ短編集。
    自分はイマイチ好みじゃなかったです。西澤さんならもう少し、という思いがあって辛めなのかもしれませんが。

  • これぞ西澤ミステリ!
    不条理な設定にどこか不思議な登場人物、そして抱腹絶倒な状況で本格ミステリ。嫌になるくらい本格ミステリ。
    なんども笑って、最後に「さすがだ、やられた!」てな本。
    電車の中では読めないなぁ…だって笑うもの。色々な意味で。

  • 日々ナンパに明け暮れる、アタル、京介、正太郎の三人組。そして彼らのもとに突然現れる、全長80メートルの怪獣。怪獣が現れる時、何故か必ずミステリーも現れる。連続殺人、密室、誘拐事件…等々。そんな彼らが解き明かす、コメディミステリー。

    西澤保彦得意のSFミステリなのだが、まさか怪獣が出るとは。もう何でもアリだなと笑って読んだ作品。くだらない会話と、意味なく現れる怪獣の裏に、ロジックのしっかりしたミステリーがあるミスマッチが面白い。作家の自由さが素敵な作品。

  • 3人の男友達が巻き込まれる…呼び寄せる? 奇想天外な、話??
    最初こそ、どうしようもない落ちではありましたが
    それから後は何となくミステリー?

    しかし、どうしようもないくらいどうしようもない男どもです。
    いや、これが正しい欲望いっぱいの男どもなのは分かるのですが
    毎度同じ轍を踏んで、どうして懲りないのでしょうか?
    そんなものなのでしょうか?
    ここまで、特撮ヒーローものでしか味わえないような状態ばかりなのに
    微妙にミステリーちっくになる最後がすごいです。

    とりあえず、ナンパには気をつけた方がいいと思います。
    する方もされる方も(笑)

  • 西澤保彦2冊目。昔の田中啓文的な期待をしたが意外にまともすぎるような。最初はだるいが3話目くらいから楽しめるようになった。喜国さんの絵としては1話目がかなりおもしろかった

  • もう、最高。



    西澤保彦さんは私の偏愛的作家なのだけれど、残念ながら私には理解不能なものもあり・・で、
    今回はどうなの?アタリかハズレか?なんて思いながら、はらはらしながらページをめくる。




    ・・・うーん、正解!!!大正解!




    相変わらずのとぼけた、でも精緻な論理が組み合わさった西澤ワールドに、
    ルールを横やぶりする怪獣が加わっただけ(だけ?って言っていいのかな?)で、
    ここまでゆるゆるぐたーっと、不可思議なものになろうとは。
    基盤となっている推理小説の部分はきちんと筋道立っているのにへんな横槍でルールが大揺れ。
    その大揺れのぐるぐるが、予想外で楽しい!



    遊園地のアトラクションに乗っていたら、思いがけずの突風で逆に面白い~~
    なんて人にはお薦めです。



    わからない・・なんだ?とおっしゃるあなたには、
    これも私の敬愛する作家である石持浅海さんが、
    ばしーん!と論理だった解説を書いてくださっています。
    こんなヘナチョコ解説じゃなくてきちーんと素晴らしい解説なので、
    なんならそっちを読んでくださいませ。

  •  短編集であるが、そのすべてに巨大怪獣や宇宙人、改造人間などが登場します。
     基本的に大馬鹿ギャグな話の連続であるが、驚いたことにミステリ作品としても成立しています。
     しかも、例えば怪獣などの要素が密室などの不可能犯罪に絡むのかといえばそうでもなく、ただもう何の脈絡もなく怪獣が出現し、ミステリとしての展開には特に影響しなかったり。
     なかなか好い馬鹿らしさですが、最も好感が持てたのは、エロさの微塵もない変態度の高さであります。

  • アタル・一応会社員。主人公で、いつもアパートをたまり場にされてる。
    京介・アパレルメーカーを経営する青年実業家。別荘やクルーザーを所有する成金だがケチ。
    正太郎・市役所に勤めてる。純情なところがある。「役所は毎日夏休み」とからかわれると怒る。

    いい年して、ナンパにせいを出す3バカトリオ。ナンパ成功率は、限りなく0に近い・・・。こんな三人が、脅威的な事件に巻き込まれる短篇集です。

    「怪獣は孤島に笑う」
    地元では、有名な海水浴場に来た3人。ナンパしてクルーザーに乗せ孤島に連れて行こうと計画する。40代だけどスタイル抜群のおばさん。整形美人のおかま。寸胴で顔も良くないけど若い女の子をナンパして、クルーザーに乗せて孤島に到着。ペアを組んでそれぞれテントを張ろうとしたのだが、そこに怪獣が現れて・・・。
    「怪獣は高原で転ぶ」
    京介は、高原に別荘を買った。その別荘の近くでは、元女優の別荘があるらしい。車が動かなくなって、その別荘を訪れてあわよくばと、計画を立てる。そして計画を実行して、別荘の扉が開いた。そこには、元女優・女優・友達と美女が三人。お邪魔して仲良くなろうとすると、地震?違う奴が現れたのだ・・・。
    「聖夜の宇宙人」
    クリスマスイブの夜、ナンパに出掛けた三人だったが、成果も無く街を歩いていた。そして、一人でただずんでた少女と出会う。声をかけたら食事に一緒に行く事に・・・。女の子は、ステーキ二人前・土佐巻き四人前をまたたく間に一人でたいらげた。さらに・・・。
    「通りすがりの改造人間」
    正太郎はに美しい彼女が出来た。いちゃいちゃしながら、正太郎の部屋に入っていく2人の姿を京介が見たのだ。しかし、正太郎はやつれてる。幽霊と付き合ってるのでは?と疑いを持った京介とアタルは、二人を尾行する。そして二人が見たものとは?
    「怪獣は密室に踊る」
    京介が結婚した。若くて可愛い嫁をもらったのだ。住まいは、住んでた豪邸じゃなく、マンションの一室だった。結婚して一週間後、電話が携帯にかかってきた。京介からで、「助けてくれ〜」と、どうやら監禁されてるらしい。アタルと正太郎は、京介を助けようと動きだしたのだが・・・。
    「書店、ときどき殺人」
    アタルは、突然読書に目覚めた。理由は、書店の店員の白人と仲良くするためだ。アタルは彼女と店の外でも会うようになり、幸せな日々を過ごしてた。今度、レストランに誘いプロポーズをすると言う。世間では、謎の通り魔殺人が多発してた。プローポーズの日、アタルが外を見ると事件が起きた・・・。
    「女子高生幽霊綺譚」
    ナンパするたび、女性と付き合うたびに、怪獣・宇宙人・人造人間に出くわす三人は、命あっての人生と考え、三人でアタルのアパートにたまってた。そこに現れた幽霊の可愛い女子高生。彼女は、15年前に殺されたらしい。「せめて雨さえ降っていなければ」彼女が最後に聞いた犯人の言葉だ。三人は、幽霊から詳しく生前にあった事を聞いて、事件を推理する。

    ま〜こんな感じです。本格的な推理物もあり面白く書き上げた作品かな?スケールはデカイのに探偵役がおバカとは、これいかに

  • 西澤保彦は気が狂ってるんじゃないだろうか。
    ミステリとナンセンスの究極の融合。
    ひたすら破天荒に下品なギャグ。
    アンフェアすぎる設定だから本格好きにはオススメできない。

  • 2007年2月21日読了

  • ナンセンスですわ。
    つい買っちゃったけど、売りました。

  • 西澤保彦氏の異色作が文庫になって帰ってきた!!


    突如現る巨大怪獣!!

    謎の宇宙人!!

    襲い来る脅威の改造人間!!


    良い年齢してナンパが大好きな3馬鹿トリオを救うヒーローは・・・・・・いない。


    あろう事か怪物たちは、密室・殺人・誘拐などのさらなる厄介事まで持ち込み・・・・・・


    抱腹絶倒の本格特撮推理小説をお楽しみください。

  • おバカ3人の不運な話。怪獣って狙って出てくるの?って思うくらいの遭遇率です。
    そして、彼らってばしぶとい!

  • 西澤作品にしてはイレギュラーなものでした。これってどうなの?と思う人もいるのでは。怪獣やら宇宙人やら幽霊やらでケリをつけるのがこの作品。ワタシとしては他の西澤さんの作品を知っているだけに。うーん・・・あんまり好きじゃないです

  • この島には怪獣がいるのである

  • 2007/2/10購入。
    2013/3/25〜3/27

    西澤さんは、様々なチャレンジをする作家さんだが、この連作短編集はすごい。不思議な設定も、その世界の中でフェアに進むのですんなり読めた。いつもの難読苗字がないのもGood。

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