- Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101308739
感想・レビュー・書評
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魚住久江シリーズ第二弾。
警察小説であり純愛小説。
グロテスクなところがあるのに、なぜかほわっとする不思議な作品でした。
誉田さんの作品には女刑事主役の作品が他にもありますが、どれも明らかな黒誉田さん。
このシリーズは黒であり白であり…魚住刑事の人柄が作品をやわらかくしてるのかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かなり久しぶりに読んだ誉田哲也さんの本。
パンチが効いていてキャラ立ちが素晴らしい。
誘拐事件と村瀬編の二本立てが上手い具合に錯綜して
絶妙なタイミングで重なってはくる辺りはさすが。
恋愛要素がふんだんに盛り込まれている割に甘々になりすぎなかったり
魚住さんと金森さん、そして峰岸さんの刑事の絡みも良いスパイスに。何層にも楽しめるお話になっていて
あっという間に読了。
魚住さんシリーズのドルチェは過去に読んだけどまるで記憶になく
ブクログたどるとイマイチだったらしい。
再読してみるとまた違った感想が持てるような気がする。 -
ドルチェに続いて、魚住さんが主役の長編。
今回は「誘拐事件」ですが、もう一つ、恋のお話と交互に語られます。
この話を読んでいくと、誘拐事件の裏が見えてくる、という。
かなしくもあり、ほっこりするところもあり。
どぎつくないのもgood。 -
女刑事・魚住久江シリーズ第2弾。警察小説に純愛物語がプラスされた長編作品。
輝く瞬間を経験することなく、社会の底辺で生きてきた村瀬が出会ったキャバクラで働く中国人女性・瑶子。二人の運命は神が弄ぶかのように悲劇に向かう。読んでいて、こんなに切ない気持ちになったのは久しぶりである。同時に人を愛することの美しさも覚えた。二人の気持ちを思い図る久江の存在も心をくすぐる。 -
誉田哲也のドンナビアンカを読みました。
練馬署のアラフォー女性刑事魚住久江が主人公の警察小説で、ドルチェの続編でした。
今回は練馬で起きた誘拐事件が舞台です。
捜査本部で捜査を行う久江たちと、被害者の男性が事件に巻き込まれていく経緯が交互に語られる形式で物語がすすんでいきます。
捜査本部には隠密に捜査をしなければならないための苦悩があるし、被害者の男性にはまた別の苦悩があります。
久江たちのパートの最後に久江の独り言が挿入されていて、それがこの小説のトーンを決めています。
久江と元同僚の金本や現同僚の峰岸の掛け合いも面白く読みました。 -
ストロベリーナイトの姫川玲子シリーズがハードだとすれば、こちらの魚住久江シリーズはソフトと位置づける事ができると思う。
魚住シリーズも凄惨な描写はもちろん、ある。
だけれど、その描写の合間に主人公の魚住の人間味に溢れた(人情的と言ってもいいかもしれない)感情を現す文章だったり、恋愛模様だったりが物語全体に暖かみをプラスしているので読後もさほど嫌な思いはしない。
私はこのドンナ ビアンカから読んだのだけれど、普通に楽しめた。続編、ぜひ出して欲しいです!誉田さん、お願いします! -
大人の恋愛小説と言ってもいいのでは?というくらい、大人たちの恋が溢れています。
一方は、両想いの二人にどうしようもない大人が横槍を入れるという展開ですが、もう一方は、これから先が気になる状態です。魚住さん、モテ期です。峯岸くんが1番、恋愛上級者で大人な気がします。
犯罪の部分は、誉田作品なのでもちろんエグい部分あり。
姫川作品は、憎悪や事件の内容や警察内での力関係の方が際立ってきますが、人を大事にしたいという魚住さんは、人間の物語で話が進んでいく気がします。女刑事でも、性格が違うと、事件の捉え方や考え方も違うのでしょうね。
スリルのあるミステリーを読みたい方よりは、スリルの間にほっこりしたい時に読みたい作品です。 -
魚住久江 中国人女性との結婚
会社員2人の誘拐の話
面白かった。 -
途中から真相が見えてきた
ドンナ ビアンカ 男たちを魅了するんだね