エンキョリレンアイ (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101309729

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  • 出会いは京都の書店。アルバイト最後の日に「絵本を探しています」と声をかけてきた“あのひと”。そこから、海晴と花音のアメリカと東京に離れたエンキョリレンアイが始まった。
    初めから遠距離恋愛で、もちろん体ごと繋がったこともない(キスもまだ!)20代の二人が、ずっと気持ちを維持できるこのエネルギーは何なのだろう。と、つい理屈っぽく考えてしまったが、そういうものではないのだろう、きっと。
    現実でもびっくりするような出会いや偶然というのはあると思うし経験したこともあるので、そこは否定しないが、全体的にちょっとファンタジックな印象もあり、好き嫌いが分かれるところだと思う。ついでに言うなら、最後の場面の子どもたちの登場は必要だったか?なんだかそこだけ説明的でもったいない。

  • ラストは現実味が無さ過ぎて何が何だか全く理解できなかった。(読解力が無いだけ?)
    作中は引き込まれて楽しく読めたので間をとって☆3つ

  • ストーリーはベタだけど、叙情的な文体がベタさをカバーしている感じ。心の中の言葉にできない思いを、キレイな言葉で表現している。文章がステキな本。

  • 出会いは本屋さんで。それは出会い方は私の理想そのものだったけれど、出会い、思いが通じてすぐ日本とアメリカとの国をまたぐエンキョリレンアイに。

    まず、装丁がとてもきれいで思わず手に取ってしまいたくなります。文章もテンポよく、読みやすいので、さっくり2~3時間で読了。
    主人公2人のコミュニケーションの主はメールのやりとり。読んでいると、行間から想いがあふれ出て、遠距離の寂しさやせつなさ、葛藤が伝わってきます。とてもきれいで出来すぎたお話だけれど、主人公の感情表現がすごく身近にあって、感情移入できてしまうんです。こんな一途に思い、思われる恋愛、してみたくなります。

  • 映画みたいな、詩みたいな、運命的な恋の話。

    うまくいきすぎな展開にはついていけない部分もあるけど、素敵な小説だと思う。
    花音という名前。登場する絵本や曲。本屋で出会う2人。
    世界観はロマンチックなのに、主人公の心情は痛いほどに伝わってきて、リアル。好きな人からの連絡を何日も待つ花音に、きっと女の子はいつかの自分を投影させるだろう。


    読んでいる2時間、映画を見ているような気分にさせられた。

  • すごく切なくなりたくって山大生協の書籍でパッと選んだ本。

    ある日、本屋のバイト中に出会った男の人。
    その人がステキだなと思っていたら、留守番電話。
    会いに行って、その男の人はアメリカへと旅立ってしまい、遠距離恋愛突入。

    そんな素敵な恋が出来たらいいのに!ってつい思ってしまうラストでした。よくあるパターンだけど、最後の手紙は思わず泣いてしまいそうになりました。どうしても泣きたいときにはこの一冊かな。

  • すっきりしていてすらすら読める感じ

    ただ、個人的にはうまく感情移入できなかったなぁ…

  • 「涙あふれる13年間」はいったいどこに書かれていたのだろうか。

    実際に書かれているのは13年間のうちのほんの一部に過ぎない。


    内容自体も、ほぼ彼からのメールが主体で彼女側の視点が少ない。

    なので、主人公である彼女の気持ちに入り込むことが難しかった。

    ただし、唯一描かれていた彼女の気持ちを表すシーンだけはリアリティーがあってよかった。



    全体的に、名前(タイトル)負けしているように感じた。

    再読する必要はないだろう。

  • 「欲しいのは、あなただけ」を読んで、好き!と思った小手鞠さんなんだけれど、わたしが歳を取ったせいかな(笑)「ふーん…」という感じ。
    この彼に好意を持てないのも原因かな。
    綺麗な恋愛小説という感じ。読み返すことはないと思う。

  • あまりに奇跡のような出会いだったから、ずっと二人は本当に愛し合っているんだろうかと、とても信じれないまま読み進み、あぁ…やはり初めて会った女の人の言葉を信じてしまうような仲だったんだと納得し…
                                                   
    そして、どうして彼女がわざわざ会いに来たことが分かったのに、手紙1通出しただけで、12年も何もしなかったのか、納得のいかないことばかり

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著者プロフィール

1956年岡山県生まれ。同志社大学法学部卒業。ニューヨーク州在住。
『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞、『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(講談社)でボローニャ国際児童図書賞を受賞。主な著書に『優しいライオン やなせたかし先生からの贈り物』(講談社)『星ちりばめたる旗』(ポプラ社)ほか、主な児童書に『心の森』(金の星社)『やくそくだよ、ミュウ』(岩崎書店)『シナモンのおやすみ日記』(講談社)など多数。

「2024年 『新装版 まほうの絵本屋さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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