河童が覗いたニッポン (新潮文庫)

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著者 : 妹尾河童
  • 新潮社 (1984年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101311029

河童が覗いたニッポン (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「河童が覗いた」シリ−ズ第2作。今回は最初から出版を意図された凝った作り。前作の倍以上字が小さくまた細かくなり、恐ろしく読むのに時間がかかります(泣)。内容は京都の地下鉄工事、北海道の集治監、入墨と刺青など、河童さん独自の観察眼(「見慣れているから見落としたもの」、「近付けないから見ることができなかったもの」)が際立っています。

    ルーペを覗きながら描いたという見開きの皇居全図は、圧倒的かつ変態的にすごいです。

  • 河童さんのことが大好きになったので、読んでみた。ここでも少年おじさんの河童さんは、皇居や刑務所など普通のひとが覗けないようなところも好奇心全開で不審者扱いされながらもスケッチ。刺青のところも面白かった。昔は罪人は、額に入れ墨を彫られていて、一回目だと「一」二回目だと「大」の右の払いがないやつ。三回目だと「犬」と彫られてしまうと書かれていて、間抜けすぎて笑った。

  • なかなか覗けないような場所を、河童さんが丁寧な説明と、緻密なスケッチ入りでレポートしてくれている。
    今でこそ、裁判傍聴なんかは一種のブームみたいに素人が出入りしてレポートやらイラストエッセイやら描いているが、この当時(昭和50年代)はそういう雰囲気ではなかったと思う。
    つくづく先駆的な方だし、仕事も丁寧で細かい。
    「刺青と彫物」が特に興味深かった。

  • 【日本縦断参考本】

  • 相変わらず細かいスケッチが素晴らしい!
    じっと見ていると目が疲れますが…
    特におもしろかったのは「集治監」「皇居」
    「他の人と興味を持つところが違う」ということで皇居警備の人に何度も捕まる河童さんが面白かったw
    しかも上から見たいからとヘリまで飛ばすとは!
    好奇心の固まりが服着て歩いているという言葉は、この人の為の言葉
    インドに比べて河童さん個人の思想記述が多め

    2012/10/05-06

  • 河童さんの作品はほぼ全部読んだ。
    この俯瞰図が好き。

    日本の知らないところがたくさん書いてあって面白かった。

  • 入墨と彫り物、刑務所の話題に関して、特に興味深かった。

  • 妹尾河童の、丁寧な手書きの文庫。
    緻密で、興味深いものばかり。

  •  小説もあるがやはりこの手が面白い。ものを見る目が常人と違うのである。地下鉄のつくりかたや、黒テントの建て方など、なるほどと手を打ってしまう。文章の方は平明であるけれどかゆいところに手が届くようで、なによりも大声ではないが確かな批判精神のようなもの、それも知る事柄から自然と浮き出してくる怒りのようなものを感じる名文だと思う。
     文庫本で読んだのだけど、絶対に大きな版の本で読んだ方がいい。イラストの力が全然違ってくるのも大きな理由なんだけど、なんとこの本、文字が全部手書きである。なれるまで、ちょっとだけ目が疲れた。
     もうひとつ思うのは、もう古い部分がたくさんあること。だって20年前だもの。まだまだ元気な筆者のこと、ぜひ21世紀版を書いてほしい。

  • 少年Hで著名な妹尾河童さんの風土記です。こういった本は理屈抜きに楽しくて、河童さんのような視点があると旅が上手になるのでしょうね。これは地理と関連してのオススメ。

  • 相変わらず細かい描写。

  • 河童さんは本当に好奇心豊かな人ですが、単なる好奇心だけではここまで物事を整理して人に伝えられる情報量は得られない。やはり論理的にきちんと理解しようと心がけているのでしょう。読んでいる側も知らないうちに興味が深まり、それが一つ一つ満たされてゆく楽しみを感じる良い本です。

  • 細かい図表と軽快な語り口に惚れて購入した一冊。姉妹版(?)に「ヨーロッパ」「インド」「幕の内」も。

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