少年H〈上巻〉 (新潮文庫)

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著者 : 妹尾河童
  • 新潮社 (2000年11月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (479ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101311067

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少年H〈上巻〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • ・・・とおもった。

  • 2016/04/24BookOff購入
    2016/05/15

  • 74
    戦争前後の神戸の街と人の暮らしを子供の目線で記述していく。
    戦争に入るに従い、生活は縛られ、特にキリスト教を信仰し、外国人との取引も多かったHの家には幾多の困難が待ち受けるも、逞しく生きる人たちがそこにいる。

  • テレビで映画が放送されてたので見た。水谷豊が出てるやつね。
    今感想書いてる時ににあえて商品に新潮文庫版を選んだのはこの表紙のイメージがめちゃくちゃ強かったから。少年Hというと俺の中ではこの表紙のイメージ。
    感想は映画版なのでカテゴリは映画。

    言わずと知れた作品で、妹尾肇少年とその家族を中心とした視点で戦時中を生きるお話。
    神戸を舞台に洋服店を営む妹尾家はクリスチャンで、外国人との交流もあるおかげで国際感覚がある。映画を見る限り水谷豊演じるお父さんは当時の戦争に対して非常にまともなことを言っていて、日本が劣勢になるであろうことや新聞が本当のことを言っていないであろうこと、自分たちが生き抜くためには宗教に関わらず町の人に協力しなきゃいけないことなんかを的確に理解している。
    だからそこそこ上手く立ちまわれて、家族も辛かっただろうが不幸はあまり描かれていない。だいたいトラブル起こすのは妹尾少年の余計な一言である…と。

    文庫本を読んだのは確か小学校の最後あたりか中学入りたての頃だったと思うんだけど、赤盤の兄ちゃんやおとこ姉ちゃんなんかの話はツライものがあるものの、家族は皆無事でいれたことで特に悲しい物語の印象はなかったかな。
    読みやすいし時間があれば一読するもよし、映画をみるもよしだと思った。

  • 子供の目から見た戦争。
    理不尽な事だらけです。
    純粋で正直だからこそ見える矛盾が心を打ちます。
    楽天的な子供の目線で書かれていて読みやすいけれども内容的には重い小説です。

  • 昭和戦前から戦後のH少年の体験記ってかんじでしょうか。
    いろいろと批判があるようですが、フィクション(小説)と考えるならばとてもおもしろい作品だと思いました。
    小説の中のHは生き生きして昭和という時代の少年像を映し出しているようで私は好きでした。
    (上・下読破)

  • いつもは素晴らし絵のついた旅行記で見せてくれるかっぱさん。
    話題になっていたのは知っていたけれど、なんとなく敬遠していたけど、借りてみたら、やっぱり造り物より実際に体験した方の戦争のお話しはすごいと思った。
    辛かっただろうに、どこか胃がいたくなるような書き方はせず、読みやすい。
    私たちみたいに、戦争を体験していない世代は、是非読むべき一冊だと思う。

    妹尾さんは、幕の内かなんかで、その自由奔放ぶりにショックをうけたんだけど、その臨機応変ぶりの基本を見た気がした。

    神戸在住の方は読んで、真に迫るものがあると思う。

    確かに、彼の母親にはイライラする時がある。
    私も結構きれいごとを言いがちなので、気をつけなければならないと思った。
    父親は賢いヒトである。
    それに当時の大人の戦争中は正直に言えなかったけどという本音や、戦争中と後の態度がころっと変わるヒトの存在など、リアル感がすごいと思った。

    上巻での父親の生田川埋立の自然に対する人間の暴挙に対してのコメントのシーンは、わたしには印象的。
    下巻では、母親にいら立つ少年Hにわかめのようにしなやかに生きろとアドバイスをする友達も、今の戦争を体験していない同世代ができるアドバイスではないと思った。

    また、戦後に看板屋で文字の修行をしたというのが興味深かった。
    それに、オペラの舞台芸術家のデビューのきっかけとなる藤原さんのアリアとであったのも戦争中であったとか。
    神戸出身者とかっぱさんファンで他の本も読んでいる人には、楽しめる伏線が効いている。
    元から、かっぱさんの文字は読みやすいと思っていたので、スティーブ
    ジョブスの講演の「点が線になる」、おそらく無駄な体験は何もないの一例であると思った。
    私も、辛い時でも頑張りたいと思った。

  • Hは昭和5年生まれ、まさに戦争中に子供時代を過ごした。戦争中の日本の庶民の暮らし方がよく分かる・・・

  • 映画化されるということで買ってみた。けっして悪くはないが、良くも悪くも小学生の作文レベル。そういう設定と言ってしまえばそのとおりなのだが、小説としての深みはない。戦争のことを斜に構えてみている少年Hには違和感。戦争が終わった今だからこそ、そんなセリフがはけるのだ!本当に当時そんなことを考えていたのか!、と突っ込みたくなった。それでも小学生だからこその戦争の受け止め方があって、それはそれで新鮮に思えた。下巻は買わなくてもいいかな。

  • 2013/09/11
    from K.F.

  • 子供目線での戦争体験。流されて行く群集心理と疑問を持ち続ける純粋な目の対比が面白い。

  • 保有状況:所有&購入日:41469&購入金額:704

  • 洋服屋の父親とクリスチャンの母親に育てられた、好奇心と正義感が人一倍旺盛な「少年H」こと著者・妹尾肇。
    “戦争の時代”を生きた著者が自らの少年時代を振返って初めて小説を書いた。愛と笑いと勇気の物語。
    後世に語りつがれ世に残る痛快活劇大ロマン小説!

    ↓利用状況はこちらから↓
    http://lib.nit.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00009576&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • ・11/19 読了.それにしてもこの人、子供の頃のかなり昔のことをこんなにも鮮明に覚えてることが驚異だ.事実と違うとか論争にもなったようだけど、そりゃあうろ覚えのことも当然あるだろう.当時の新聞の記事もここまで正確に覚えてるはずがないから、しかも空襲で記録や資料が焼失してるだろうから、恐らくこういった内容だったという推測で書いてるのだろうけど、そうだとしても子供の頃のことをよくここまで覚えてるものだと驚いた.

  • 戦争をテーマにしたドラマや映画をいくつ見ても、
    実際の戦争を知らない私はいつも
    「そんな酷い状態だったのか…」とア然としてしまいます。

    この小説では、
    人だけではなく馬や二宮金次郎像にも召集令状がきたり、
    列車から海側の風景を見る事が禁止されたり、
    防毒マスクや国債を無理矢理購入されたれたりと、
    言論統制や配給ぐらいしか把握していなかった庶民に対する規制が、
    実はそれ以外にも非常に多かった事に驚きました。

  • 小学校の時の読書感想文の為に買った本。
    当時は本嫌いで、所々読んで書いてたけど…
    身の回りの鉄・銅の回収、空襲後の警報、新聞記事の矛盾、、、
    読んでみると、歴史だけでは学べない実際の戦争を感じられた。

  • 上下二巻です。

    戦争の真っただ中の世界を小学生から中学生になっていく少年の目を通して描かれたものです。
    作者の実際の経験談を描いています。
    ちょうど作者の誕生日が亡くなった祖父の誕生日と近いこともあって興味深く読みました。よく話されている戦時中の教育内容よりももっと細やかに描かれているので手に取るように当時の学生の気持ちが理解できます。
    悲惨である戦時中の日常ですが、それでも子供たちの生きる力のが輝いているのに救われます。

  • あれ、中学ぐらいの時に読んだ気がする・・・ま、いいか。

    少年「H」の視点から書かれた戦争体験記的なもの。
    戦争時の酷さがありありと書かれている。

    これを読んでると今に生きていてよかったと本当に思う。

  • 戦時の神戸を小~中学生の”H(エッチ)”の視点から描いた作品(上)。刻々増していく圧力と「正しい」ことが不明瞭な社会の中で、必死に自分を納得させようとする人々、様々な迷いや怒りを抱えた人々の生活が、素朴かつ鮮やかに描かれていると思う(素朴すぎて切なさが際立つ)。アカ狩り、外来語の排除、召集を逃れた兄さんの自殺、洋服屋を営む父親の逮捕、クリスチャンへの周囲の視線…おばあちゃんが私の年齢だった頃の日本。後世の私たちに選択肢を増やしてくれた「再建」の世代に、「ありがとう」と言いたくなった。

  •  中学生の頃に読んだ(はずだ)けど、そのときとはまた違った印象。戦争中の日常が少年の視点で生き生きと描かれている。Hの父、盛夫さんの言動がいちいち素敵すぎる!

  • 彼の文章が好きだ。

  • 戦前、戦中の政治や社会の状況だけではなく、当時の子どもたちの様子や、街の風景などもわかって興味深い。
    上巻は特にそう。主人公Hと、Hの近所の人たちとの触れ合いの様子が読んでいて楽しい。人間関係や世の中は、こうあって欲しいなと思えてくる。

  • 妹尾さんの本、初。
    いやいや、この克明な描写に感服。
    描写の克明さが量感を持つと、ある所から、それは究極のリアルという臨場感をもたらすのだな、と思った。
    文体は、極めて冷静、淡々と場面描写をしているだけなのだが、その文体とは裏腹に、ものすごく生々しいリアルな情景が浮かぶ。

    下巻も楽しみ。


    2010.12 訂正
    情けないことに、完全にだまされていた。
    己のリテラシーの低さが情けない。

    この本は、戦後民主主義と「昭和2万日の全記録」という年表図鑑で創られたフィクションであるという。

    はあ。

  • 神戸の海辺の町に「H」と呼ばれた少年がいた。父親は洋服の仕立て職人。母親は熱心なクリスチャン。二つ年下の妹の四人家族。Hが小学五年生のとき、戦争が始まった。父親がスパイ容疑で逮捕され、Hが大好きな映写技師のお兄ちゃんも、召集を逃れて自殺する。戦争の影が不気味に忍びよってくる。Hは何を見て何を感じたか?戦争を子供の視点で描いた感動の超ベストセラー。 (amazonより抜粋)

    作者の幼少時代の戦争体験小説。
    あの時代を少しだけ優しいタッチで綴った印象。それでも親しい人たちは戦争にとられ、死んでいってしまう。行数が少なく、そのぶんページ数が多いので、ある意味読みにくいですが、普段本を読まない人にはおすすめ。

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