- Amazon.co.jp ・本 (479ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101311067
作品紹介・あらすじ
神戸の海辺の町に「H」と呼ばれた少年がいた。父親は洋服の仕立て職人。母親は熱心なクリスチャン。二つ年下の妹の四人家族。Hが小学五年生のとき、戦争が始まった。父親がスパイ容疑で逮捕され、Hが大好きな映写技師のお兄ちゃんも、召集を逃れて自殺する。戦争の影が不気味に忍びよってくる。Hは何を見て何を感じたか?戦争を子供の視点で描いた感動の超ベストセラー。
感想・レビュー・書評
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ちょうど映画が上映されていたので本屋で平積みになっていた本。
とりあえず上巻読了。
主人公 Hの小~中(?)学校までのエピソードが中心。
中?学校と書いたのは、戦時中の学制がよくわからんので・・・。
ドラマや映画になってるけど、内容は普通。
実際にあった事(作者の自伝)のように書いてあるけど、当時の事をこんなに覚えている訳がない。
たぶん、脚色しながら書いている所も多分にあると思われ・・・。
妹尾河童は昭和5年の生まれ。
私の父とは3つ違いだけなので、父も同様な体験をしていた事が解る。
今年亡くなったので、これらの事を聞く事はもうできないが。
ちなみに、講談社版と新潮社版があり、新潮社版は漢字にフリガナが添えられている。
作者が子供達にも読んでもらいたいからとの事。
読書感想文の対象になるような本だもんね。
これを読んで感想を書けと言われたら、辛いだろうな。
昔の人は大変でしたね。
戦争は辛いね。
戦争はおこしちゃいけないと思います。
まあ、そんな事しか書けんと思いますよ。
そもそも、読書感想文なんて嫌いでしたが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戦争体験を、実体験として語る貴重な資料。全てが事実なら強烈な記憶力だが、それほどの印象がある作品。子供目線で見てるから、都合よく書かれている部分もあるが、それを含めて強烈な印象に残る。コロナ禍で読むと、情報が無く混乱状態なのが、一致していて面白い。
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レビューは下巻にて。
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「少年H(上)」妹尾河童著、新潮文庫、2000.12.01
479p ¥660 C0193 (2018.08.27読了)(2014.01.19購入)
【目次】
赤盤の兄チャン
タンバリン
オトコ姉ちゃん
ナイフとフォーク
二銭糊
地図と卵
愛
海の子
水害
『三つの宝』
アラヒトガミ
日独伊三国同盟
軍事機密
紀元二千六百年
『不可侵条約』
十二月八日
踏み絵
隣組
防毒マスクとスパイ
汽車の旅
夏休み
欲しがりません勝つまでは
神戸二中入学考査
カミケル号
田森教官
少年Hへ、そして私への手紙 しまおまほ
(「BOOK」データベースより)amazon
神戸の海辺の町に「H」と呼ばれた少年がいた。父親は洋服の仕立て職人。母親は熱心なクリスチャン。二つ年下の妹の四人家族。Hが小学五年生のとき、戦争が始まった。父親がスパイ容疑で逮捕され、Hが大好きな映写技師のお兄ちゃんも、召集を逃れて自殺する。戦争の影が不気味に忍びよってくる。Hは何を見て何を感じたか?戦争を子供の視点で描いた感動の超ベストセラー。 -
昭和30年生まれの著者が、神戸で過ごした少年時代を綴った自伝。
かなりの悪ガキだった著者。多感な少年Hが、当時の風潮や戦争についてどう感じ、どう生き抜いたか、細かく。丹念に綴られている。
都合よく描かれているように感じなくもないが、当時の暮らしぶりや戦時の暮らしにくい世相が子供の目線で描かれていて分かりやすい。 -
・・・とおもった。
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2016/04/24BookOff購入
2016/05/15 -
74
戦争前後の神戸の街と人の暮らしを子供の目線で記述していく。
戦争に入るに従い、生活は縛られ、特にキリスト教を信仰し、外国人との取引も多かったHの家には幾多の困難が待ち受けるも、逞しく生きる人たちがそこにいる。 -
子供の目から見た戦争。
理不尽な事だらけです。
純粋で正直だからこそ見える矛盾が心を打ちます。
楽天的な子供の目線で書かれていて読みやすいけれども内容的には重い小説です。