明治天皇〈1〉 (新潮文庫)

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制作 : Donald Keene  角地 幸男 
  • 新潮社 (2007年2月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (471ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101313511

明治天皇〈1〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 明治維新まで
    従来の天皇から一線を画し、今上天皇まで続くモデルの萌芽を見る

  • 孝明天皇の考え方(特に攘夷に対する)を踏まえた上で、明治天皇の誕生〜江戸遷都(戊辰戦争終結)頃までを収める。

    孝明天皇は書簡も多く残っており、性格や考え方などを推測できるが、明治天皇の気持ちなり考え方を述べた資料は少なく、周りの人達の手記や「明治天皇記」等に残された行動から推測するしか無いと言う。

    そのため、筆者は文献を多くあたる事により、周囲から明治天皇像を浮き彫りにしている。資料が多ければ多い程、より正確な明治天皇像に近づのであるが、当然ながらそれらをまとめ、誕生からの時系列に並べ一冊の本にするには大変な忍耐と根気と努力が必要である。そういう作者の気概が伝わってくる。

    内容は単純に楽しい。幕末の幕府はイヤイヤ開国したかと思っていたが、実は主立った重役達は開国を前向きに捉えていた等、イメージとは異なる幕府があり、「燃えよ剣」や「龍馬が行く」等で描かれている幕府とは随分違うことを発見した。

  • 第一巻は孝明天皇を中心に展開。幕末通史としても読むこともできる。幕末維新の書物を多く読んでいるが、天皇の視点からの書物はこれまで読んだことがなかったので、新しい考察もあった。
    明治天皇の青年期の人柄、姿勢、教育など個人的な側面を知ることもでき興味深い。
    第一巻末尾より引用
    『これまでのところ、未だ明治天皇は自らの気概を見せる機会に恵まれたとは言えない。・・・・長命と強い使命感が、この若者をついには歴代の天皇の中で最も名高い天皇に仕立て上げることになる。』
    第二巻以降が楽しみだ。

    本書が外国人によって書かれていること、また多くの書物に基づき(それを明記している)書かれていること、即ち、客観性が高いということで史実としても貴重なものではないか。まさに労作且つ傑作。

  • 淡々と当時の天皇を取り巻く情勢を作者の見解を交えて綴っているという感じですので純粋な小説ではありませんが、数少ない明治天皇の生涯を取り上げた作品ということで読み始めました。
    1巻目は幕末の西洋諸国が続々とやってくる頃から始まります。
    孝明天皇による朝廷の威信と権力への影響力の拡大など、当時の幕末の様子が分かって興味深かったです。
    1巻目は戊辰・函館戦争が終息する頃で終わっています。

  • たんたんと事実と思われることを順を追って紹介してくれている。小説ではないけど、楽しんで読めた。
    アーネスト・サトウの「一外交官のみた明治維新」も読んでみようかな。復習もかねて。

  • 気になっていたドナルド・キーンの「明治天皇」を発見。
    新潮文庫から出てるみたい。
    忘れないようにメモメモ

  • 読みやすくて重宝してます。

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明治天皇〈1〉 (新潮文庫)の作品紹介

1852(嘉永5)年9月22日、京都御所を取り巻く御苑の北の端、板塀で仕切られた屋敷内の質素な家で産声が上がった。皇子祐宮、のちの明治天皇の誕生である。厳しい攘夷主義者の父・孝明天皇の崩御により、皇子は14歳で第122代天皇に即位。開国・維新の動乱に立ち向かうことになる。極東の小国を勃興へと導き、欧米列強に比肩する近代国家に押し上げた果断な指導者の実像に迫る記念碑的大作。

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