世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア横断2万キロ (新潮文庫)

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著者 : 下川裕治
  • 新潮社 (2011年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101315539

世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア横断2万キロ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • タイトルのポップ感と相反して内容は良質のルポルタージュ。鉄道で横断する旅を通してその国の現状や歴史的背景に触れられており、自分がいかに(ああゆる意味での)清潔な国に住んでいるか実感させられる。学生時代、青春18きっぷでアチコチ電車の旅をした自分などはいますぐにでも旅に出たくなる。

  • ロシア東端の駅から中央アジア経由でのユーラシア大陸横断鉄道旅行。ほぼ車中泊。コーカサス地方をはじめ国の情勢等も織り交ぜながらの紀行文。紛争はじめ、10年でいろんなことが一変するような国々の"いま"を切り取っている。東欧などは、宮本輝「異国の窓から」の頃と現在を比較すると感慨深い。この種の紀行エッセイは、世界を帰納的な手法で読者に思い描かせてくれる。はやいはやしおもしろい。

  • 「鉄道でユーラシア大陸を横断!」て聴くと夢とロマンに溢れた旅を想像するのは私だけだろうか。でも、この本からはリアルな列車旅の様子がよく伝わってくる。車内連泊、入国・出国の緊張、カップ麺ばかりの食事、風呂は数日に一回、、、正直、誰もがやってみたい旅ではないかもしれない。だからこそ、日本にいるだけでは絶対わからない、地図には決して描かれない世界のすき間が浮かび上がってくるのだろう。

  • 旅行記を執筆する作家さんは多いが、本作の著者である下川氏は昭和29年生まれのベテランである。爆破テロに遭っても冷静に引き返し、街頭で娼婦に声をかけられても見向きもせず、樺太からポルトガルまでを坦々と進む印象を受けた。感情を爆発させる若者の旅行記も面白いが、祝杯の肴にイワシの炭火焼を選ぶような、渋い旅人の旅行記もまた面白い。

  • 旅に求めるものとは何か?感動や興奮、人とのふれあい、自分を見つめ直す・・・、といったところか。では、多くの旅行記を書いている著者にとって「旅」をする理由は?・・・義務?

    この人の旅行記はしぶしぶ始まり、途上も行くんじゃなかったと後悔を繰り返し、旅が終わっても達成感はなし。そんなつまらなそうな旅行記だが、読み出すとクセになるのは、著者の無感動な文体のせいなのか、著者に期待していない読者のせいなのか。

    今回も数ヶ月にわたる列車によるユーラシア大陸横断という大旅行なのだが、著者のテンションは驚くほど低い。もう年なんだから、やらなきゃいいのに。

  • 第1章 サハリンから間宮海峡を渡る
    第2章 シベリアのおばさん車掌
    第3章 中国は甘くない
    第4章 ダフ屋切符で中国横断
    第5章 中央アジアでの炎熱列車
    第6章 アストラハンの特別ビザ
    第7章 憂鬱なコーカサス
    第8章 ヨーロッパ特急

  • 読書録「世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ」4

    著者 下川裕治
    出版 新潮社

    p197より引用
    “ 多くの人々がその状況を測りかねていた
    という。しかしそのうちに、ルーブルで貯め
    ていた口座が凍結され、やがて消えた。”

    目次から抜粋引用
    “サハリンから間宮海峡を渡る
     シベリアのおばさん車掌
     中央アジアの炎熱列車
     憂鬱なコーカサス
     ヨーロッパ特急”

     旅行作家である著者による、ユーラシア大
    陸を鉄道を主に使った旅行記。
     ロシア極東からポルトガル西端まで、日本
    にいては起こりにくい出来事に多数遭遇しな
    がら旅されています。

     上記の引用は、中央アジアの国々の独立に
    ついて書かれた部分の一文。
    旧ソ連から急に独立を押し付けられたような
    ものだったそうで、そんなことになったら、
    大抵の人はどうしていいのか途方に暮れそう
    です。お金は大切ですが、こんなことが絶対
    に起こらないとも限らないので、そうなった
    らどうするか普段から少しは考えておいても
    いいかもしれませんね。
     旅行だ旅行だ楽しいな、といった雰囲気で
    はなく、全体的に気だるい感じの文章で書か
    れています。読んで、自分も行きたいと思う
    のは、少数派かもしれません。
     命に関わるトラブルと、紙一重で合わずに
    住んだことなども書かれていて、国の機関が
    あまり近寄らない方がいい、としている国や
    地域には、やはり近寄るべきではないのでは
    ないでしょうか。

    ーーーーー

  •  シベリア鉄道でユーラシア大陸横断じゃなく、ロシア最東駅のワニンから中国へ、そして中央アジア経由でトルコ→ポルトガルまでの鉄道旅行ってことらしい。最近読んだ、冒険投資家ジム・ロジャーズと比べるのはなんだが・・・これぞ正しくションベン旅行、文中にも小便をする場所に苦慮する著者の姿が語られている(笑 内容は無くても旅行の楽しさは十分に伝わる良書である。

  • 隣の国と陸で接していても、うまくいくものではないよね

  • ユーラシア大陸をシベリアからポルトガルまで鉄道で横断しようという旅。当然時間はかかるわけだし、いまや飛行機の方が安かったりもする。鉄道ならではの味わいがあるとは言え、よほどの思い入れがないとできない旅だろう。

    トラブルに次々見舞われ、忍の一字、という感じの道中だ。車両のありさま、同乗する人々、車掌さんたち、駅周辺の様子、そうした諸々から通過する国々の姿が実感として伝わってくる。特にイミグレーションの職員の態度にはその国の状況がよく表れるのだなあとつくづく思った。正直言って、ロシアや中国を旅したいという気持ちがすっかりなくなる一冊であった。

  • 花泉図書館。

    次から次へ、旅のトラブル話はスベらないなぁ。自分には降りかからないで欲しいと思うが。
    下川さんがお元気そうで、なにより!

  • 旅行記というより移動記という感じだが、ロシア,中央アジアの情勢や鉄道事情について知ることができたのは収穫。

  • ロシアからポルトガルまで電車で旅をする。旅というかただ移動しているだけのような気もする。文章が少し読みにくいところがあり、読んでいてもワクワクするといった楽しさが伝わってこなかったのはやや残念。

  • 中央アジアに行ってみたくなった。やっぱり、旅行記は楽しいなぁ。

  • 歴史と地理の勉強にもなり、お国柄の違いもわかり、それなりに楽しめたのですが、こういう旅行はしたくないので旅の参考にはならないなあ。

  • 時間と気力があればこんな旅も面白そうだし憧れるが、いかんせん金と時間がないのが残念だ。

  • ユーラシア大陸の東の端から西の端までを鉄道で行ってみよう!という本。

    日本で新幹線や特急列車に乗ることを考えてみると、予約も一発でできるし、鉄道職員はみんな親切だし、まちがった路線に乗ってもすぐに軌道修正できるし、大変便利な乗り物なのであるが、ここで書かれている鉄道というものは、そういう常識が全く通じない乗り物である。
    走るのか走らないのかわからない、予約した客車がついていない、などなど・・・。

    よく言われるように、一部の先進国(特に日本の鉄道はヨーロッパあたりの常識からしてもものすごい正確さとサービスらしいが)を除けば、世界の大半は、そんなかんじなんでしょう。

  • 著者がロシアの東の端からポルトガルまで鉄道で旅をした旅行記。
    こういう旅行記は、読んでいて何も考えなくて良いし、読みだけで旅した気分にもなるので、休日の旅行のお供としては最適といえる。
    あと、国境一つ越えるにしても、色々な苦労があるのだなと思い、改めて日本は平和だなとを実感した。

  • アジアを東端から西端まで、ぐるっと経度にして約150度、鉄道にこだわった旅。
    運行は遅れ、切符が取れなかったり、爆破テロで足止めされ、ストライキで足止めされ。
    当事者は地獄のような旅だったかもしれないが、読んでいて、これぞ旅の醍醐味なんだろうな、と思う。
    自分ではとてもできないと思う、ほとんど言葉もわからない土地の旅。
    居ながらにして、心が西に飛ぶ、旅に遊ぶ。
    旅に沿って、鉄道にまつわる歴史や、今まで複雑でよく分からなかった西アジアの政治事情なども説明される。
    こうしている間にも世界は変わっていってしまうのだが、少しでもアジアを知る手助けになりました。

  • ロシア編が面白かった。

  • 保有状況:所有&購入日:40857&購入金額:746

  • ちょっと旅疲れしているようなかんじでした。

  •  作者とカメラマンの道中記。わりと最近でも、旧共産圏の旅は一筋縄ではいかないことが分かりました。旧ソ連がメインで、ヨーロッパはあっさりしています。ヨーロッパ最西端の駅も、とくに感慨なさげでした。
     途中で、旅を2回中断していて、かなり旅費もかかったと思います。巻末に、書下ろしです、とあったので元が取れているのか心配になりました。

  • 面白い JTCウズベキ建設路線?の記述あり

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世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア横断2万キロ (新潮文庫)の作品紹介

鉄道でユーラシア大陸を横断できないだろうか。そんな案が頭に浮かんだのが、災難の発端だった。シベリアの大地をのろのろ走るロシアの車両に始まり、切符の購入も死に物狂いの中国、中央アジアの炎熱列車、紛争の地コーカサスでは爆弾テロで停車し、Uターン。フランスではストライキに巻き込まれ…。様々な困難を乗り越えながら、最西端ポルトガルを目指し西へ向かう鉄道紀行。

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