カリスマ 上巻―中内功とダイエーの「戦後」 (新潮文庫 さ 46-1)
- 新潮社 (2001年5月1日発売)
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感想 : 23件
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- Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101316314
感想・レビュー・書評
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戦後日本の流通業発展の歴史において外すことのできないカリスマ経営者中内功氏の人生に迫るノンフィクション。実の弟たちとも全面対決してしまう、主人公の恐ろしさに引き込まれてしまう一冊でした。カリスマ性がある人とはある物事に対し狂気的な執着心がある人だと思いました。
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2002年9月2日
“良い本です。情報が詰まっているデータベース” -
この著者は中内功氏に対して批判的です。
刊行が古いだけあって進出間もないフランスのスーパー、カルフールを絶賛しています。
※後に日本撤退。うまくいきませんでした。ダイエーの方が正しかった。
批判的で、厭な書き方をしていますが、むしろこういう書き方の方が中内功氏の悲しみが深く理解できます。
戦後の日本の流通を改革し、流通王とまで言われ、確実に経済史に名を残すであろう男が退任の際に、「これまでで楽しいと思ったことなんて何もなかった」と言ってしまうほどの深い孤独と悲しみ。
これを読んで中内氏を支持する気持ちが生まれました。 -
中内氏にすごくよく迫っています。なぜダイエーが頂点を極め、そして転げ落ちていったかがよくわかります。家電と牛肉の話がおもしろかった。