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みんなの感想・レビュー・書評
知人が登場するので読み始めたのだが、最初はかなり読みづらかった。そもそも里見甫を知らなかったし、中国の地名や人名が難しいし、時代もあちこちするし、登場人物はやたらと多いのに、里見本人の実像がなかなか見えて来ないし…。児玉誉士夫や笹川良一など名前は知ってるが具体的なことは知らない世代なので、ピントが会わないせいもあったかと思う。主人に聞いたり、ググったり色んな人を調べたりしたので時間がかかった。でも... 続きを読む »
もつれにもつれた「昭和史」という糸を
途中で投げ出すこともなく
途中で「もうええ!」とキレてしまうのではなく
ていねいに
根気よく
解きほぐしていく
佐野さんの作家魂と想像を絶する根気強さに
大拍手。
最後の最後まで
じっくり読ませてもらえました。
昭和史大好きなので、満州!!阿片!!てことでわくわくしながら読み進みました。しかーし、読んでるうちにトーンダウン↓
だいたい里見甫という人物に興味があるわけでもないので、そんなに掘り下げて細かく語られてもかったるいだけ。
「東電OL殺人事件」は最高におもしろかったんだけどなぁ。
残念ながら途中で挫折しました。
里見甫と阿片取引に関する人物がかなりの数登場し(有名な人もそうでない人も)、しかも時代も頻繁にいったりきたりするので、かなり読みづらかった。が、歴史に埋もれた事実がこれでもかというくらいに書かれているので、その衝撃がおもしろく、読むのに時間はかかったが、読んでよかったと思った。非常に勉強になった。特に、日本軍の慢性的な資金不足を阿片密売で補っていたというのは全く知らなかったことで、本当に極悪というか、日本人がここまで非人間的に振る舞えたのかと思うと本当に悲しくなった。
阿片王―満州の夜と霧・目次
序 章 団子坂の怪人
第1章 異形の人脈
第2章 男装の麗人
第3章 魔都放浪
第4章 秘密工作
第5章 アヘンの国
第6章 不逞者
第7章 風雲の上海
第8章 孤高のA級戦犯
第9章 女人変転
第10章 家系図の迷路
終 章 石つぶて
(文庫カバーの紹介文より)
アヘンを制するものは支那を制す。中国人民の尊厳と国力を奪うアヘン密売の総元締めとして、満州における莫大な闇利権を一手に差配し、関東軍から国民党までの信を得た怪傑・里見甫。時代の狂気そのままの暴走を重ね、「阿片王」の名をほしいままにしたその生涯を克明に掘り起こし、「王道楽土」の最深部にうごめく闇紳士たちの欲望劇のなかに描き出す構造十年、著者の最高傑作!
里見甫は阿片王と呼ばれてたらしい。知らなかった。
策謀渦巻く満州帝国を、闇で牛耳った一人の男がいた。最も危険な阿片密売を平然と仕切り、巨額の資金を生み出した怪傑・里見甫。その謎に満ちた破天荒な人生を克明に掘り起こし、麻薬と金に群がった軍人、政治家、女たちの欲望劇を活写する。誰も解明できなかった王道楽土の最深部に迫り、戦後日本を浮き彫りにする著者の最高傑作。
佐野真一が書く「阿片王」里見甫の物語。
満州帝国を裏から支えた人物を追った力作ですが、この主人公にそれほど興味が湧かなかったので、出版社が言うように最高傑作と呼べるのかどうかは判らない。内容もやや尻すぼみの印象で、あまり記憶に残らなかったのが残念。
本書の主役は里見甫なのだが、周辺人物の描写と寄り道の多さで里見本人の人物像はぼやけたままだ。もう少しコンパクトにとめられたのではないだろうか。
大正から昭和にかけ中国大陸で活動し、満州立国、日中戦争、その後の敗戦の時代に暗躍し阿片王の名で歴史の暗部に名を残した”里見甫”に関してのルポルタージュ。
里見個人と里見を取り巻く魑魅魍魎の面々そして関東軍を中心とした時代背景を筆者が丹念に資料を調べ、関係者にインタビューを行った事実を纏め上げた文章は、じっくり読まないと頭に入ってこないので時間をかけて読破。
”里見甫”ジャーナリストとして大陸に渡り中国人との強力なコネクションと優れた統治管理能力で阿片売買組織”里見機関”で関東軍に協力し満州で絶大な力を持っていた怪物。
私の浅薄な知識では満州の闇の帝王といえば”甘粕正彦”しか知らなかったので書店で本書を手に取った際は「へ~そんな人がいたのね」的興味を持って読み始めましたが、いやはやなかなかいろんな意味で凄い人物です。
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わかりやすく言ってしまえば、
戦中の満州で、裏ルートで阿片を捌いてた総元締めのお話。
当時の文献や関係者の証言を拾いながら、
その総元締めの里見甫の人間性と人脈を暴いていくのだが、
数々の証言からわかってくることは、
戦中から戦後にかける大陸の空気感、
阿片が通貨同然に流通していたこと、
阿片人脈が戦後の政府・財界などの表舞台に大きく影響しているという、驚くべき事実ばかり。
里見甫という男の人間性も魅力的だが、
そこに迫る過程でわかってくる、それらの事実のほうが興味深く読める。
佐野本らしく、事実に迫っていく筆者に
追体験するような感覚が、読み始めると止まらなくさせる。
資料や生存者も少なく、取材は大変だったと思うが、「前掲の○○」と言われても、はてそれは誰だったっけ?と、すぐにはピンと来ず、大変読むのに苦労した。里見甫のことを、著者は怪物と何度も呼ぶが、その怪物らしさがあまり伝わってこなかった。ただ、里見が蒋介石にも資金を調達していたとの記述、GHQによる尋問部分は興味を引いた。甘粕正彦との交流部分はほとんどなく、甘粕に関しては、別に本を書いておられるようですね。
たいして中身も確認せず、ウラに貼りぱなっしだった「補充」シールを見て買ってしまった。時代小説のようなものかと思っていたが、ルポタージュ形式の本だった。満州国やその時代に関する知識を全く持っていないので、新境地開拓気分で読んでみたが、全然馴染みのない固有名詞のオンパレードで、しかもルポ書式だったので読むのがしんどかった。教科書では満足に伝えられない戦争のウラに潜む暗い部分についてあらためて考えさせられた。






