おいしい日常 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101316512

感想・レビュー・書評

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  • 平松さんの食へのこだわりがすごい。
    日常使う水をいろいろ使い分け、ごはん鍋は5つを使い分け、各調味料のこだわり、日常のおいしい散歩コースなど。
    どれだけこだわり抜いているんだろう。
    巻末には東海林さだおさんとの対談もあり、おいしいものをテーマに笑えます。
    時間を言い訳にしてはいけませんが、私も少しでもこだわりを持ちたいと思いました。
    そして出汁は参考にしながら、今度挑戦したいと思います

  • 『サンドウィッチは銀座で』などのエッセイが多い著者。
    「お豆腐」や「子どもの頃のクリスマスケーキ」の思い出、醤油やごま油などのお気に入りの調味料、京都のお餅旅や常磐のあんこう鍋を巡る話がおさめられています。
    著者の食への貪欲さと、まるで著者と一緒に料理を食べているような臨場感溢れる一冊。
    〈 熱い湯気のなかにくぐもった甘やかな馥郁とした香りが、鼻先でふわあっと立つ。〉炊きたてのごはんが目の前にあるようです。
    カラーで紹介されているキャベツと海苔の和えものやしょうがごはんをつくりたくなります。

    東海林さだおとの巻末対談も必読!

  • 自分が料理の本にはまったきっかけ。
    口語調で臨場感ある語り口が、全く知らない土地の話なのにどんどん読み進められちゃうし、店の雰囲気まで目に浮かぶよう。
    インターネットで簡単に全国の飲食を調べられるようになったからこそ、こうやって文字だけからいろんな想像を膨らませるのがすごく新鮮で楽しいし、大切にしたいと感じた。

  •  「人間は、自然の命を頂かなければ生き長らえることはできない。自然を生き抜く様々な命の中に『おいしさ』を見出す」という言葉が印象的であった。この本を読んでいると、料理に気軽に加えていた素材や調味料の1つ1つにも愛着が湧いてくる。全てのものが「おいしさ」につながっており、自身の身体を作ってくれているのだと思うと、食べる前の「いただきます」と言う言葉にこれまで以上に力が入りそうだといえる。

  • 調味料についてのページを読んでいるだけでニヤニヤしてしまいました~。

  • 残念ながらちょっと寝ぼけながら読んでいたため、お風呂で読んでたのですが、うっかり湯船に落としてしまいました…(笑)

    平松さんのエッセイは、食べ物のことを大切に考えてらして大好きなのですが、これはもうね、ジャケ買い。網にのったこんがり焼けたトーストに、ジュワッと溶けたバター。反則ですよぅ!パン食べたくなっちゃいました。

  • 平松洋子のエッセイは良いぞ、と聴いたので読んでみた。

    細やかな調味料の使い分け、季節を読み込んでの料理、調理器具へのこだわり、鋭い味覚…これを日常とすることは、俺にはちょっと高いハードルだけど、参考になる部分は非常に多い。

    まずは紹興酒、バルサミコ酢あたりを買い足して使いこなせるようになりたいなぁと思った。まずは舐めて味わってみて使い方を考えてみる。そこから始めてこそ、料理を考える事ができるようになるんやなと。

    後は、おみやげへのこだわり。PAなんかで名所の名前を冠したまんじゅうを買ってごまかしていたのではあまりにも勿体ないなぁと以前から思っていたが、やはり地元ならではの品ってあるわけで、そこをかぎわける嗅覚をもちたいと思った。

    平松洋子、ぼちぼち読み続けてみるつもりである

  • 「おいしい」ものに目がない平松さんの食エッセイ。おいしいごはんのためなら、調味料を揃えたり、全国各地はたまた日本を飛び出して食べにいったり。食に貪欲。時には「ん?」というものもあるだろうけれど、ともかく食べる。いまいちと思ったものが「好き」に変わる瞬間の喜びや楽しさ。とにかく食べることを楽しんでいて、パワフルだなと感じる。

  • 最後の東海林さだおとの対談がジェンダーバイアスごりごりで、はあ。ってなってしまった。
    アジアのいろんな調味料紹介してくれるのおもしろかった。ナムプリックパオ、買ってみたい。

  • シシリア

    この前買ったナンプラーまだ開けてないや
    カオマンガイとガパオつくりたい

    川越のお醤油屋さん今度行こう

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著者プロフィール

平松洋子=1958年、倉敷生まれ。東京女子大学卒業。エッセイスト。食文化、暮らし、本のことをテーマに執筆をしている。『買えない味』でBunkamura ドゥマゴ文学賞受賞。著書に『夜中にジャムを煮る』『平松洋子の台所』『食べる私』『忘れない味』『下着の捨どき』など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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