平松洋子の台所 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101316529

感想・レビュー・書評

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  • 大好きなものに囲まれた、これこそ「豊かな生活」
    なんだろうなと思わせてくれる1冊

    自分がよいと思ったものにこだわるって
    お金もだけど、心にも余裕がないとできないだろうなぁ

    白黒の写真も素敵

  • 趣味が良い。いろいろ参考にしたい本。

  • 文庫でも読みましたが、写真とかモノクロだし、数も減らされているので、断然単行本で読みたい本。

  • 食器マニア、台所グッズマニアって結構多い。
    用もないのに東急ハンズのキッチン売り場をうろついてしまう私。
    高いから買えないというより、行き遅れの自分にとってしょせん台所は母のもので聖域だという概念があるからかもしれない。
    それでも家族共有のものであるからして、主婦である平松さんもなにやら大変らしい。
    電子レンジを撤去するにも一苦労で旦那さんと娘さんの抗議デモが繰り広げられる中、二人が家にいない時をねらって友人宅に運び入れたというどっかの政治家のようなことをされている。
    かわりに来たのはせいろやミルクパンを使うスローライフ。
    それは確かにかわいそう…。
    もちろん、便利な道具もたくさん買っています。
    フランス田舎町へ行ってそこで作られているあのカラフルな高級鍋買ったりとか、通販でタジン鍋のふたみたいな(これってシリコンスチーマーのふたをフライパンに組み合わせるあれですね)のを注文したりとか、美意識と実用を基準にそろえたそれは多岐にわたる。
    この表紙の米櫃すてきでしょ?
    いかにもシンプルライフでしょ?
    これの前身を本書で知ったときはびっくりした。

    だがなにも伝統的なものがすべていいとは書いていない。竹ざるを使いこなせなかった経緯もきちんと書いている。
    ようするに平松さんは今なんちゃってのナチュラル派ではなく、自分にとっての美しき便利な生活を突き進んでいるのだ。
    ご立派です。
    読みごたえはあります。
    ただ、アジア(はっきりいうと中国、韓国)が嫌いな方は、平松さんはちょっとひいきすぎるほどここの食文化をほめているので、それが嫌いな人にはすすめません。

  • 2013/08/18 同じ素材が新しいエッセイになって使いまわしの感を出さない。

  • すっきりとした文章が好き。
    モノを見る力をつけなくちゃと考えさせられます。

  • 何度読んでもお腹が空き、器をめでたくなる内容。結構気に入っているものがかぶっていて、そうそう!というところも多くて嬉しい。

  • 「食べ物」というよりは台所用品の本ではあるが。
    参考になる道具がたくさん出てくる。
    そうか、湯沸しポットも電子レンジもなくて大丈夫なんだ。

    ほっこりとした文体で読んでいて落ち着いてくる。

  • こだわりのある台所、とってもあこがれてしまいます。が、この人の子供だったら、きっとぶうぶう言っただろうなあ。だって、電子レンジを捨てちゃうんです。ご飯は蒸した方がおいしいし、牛乳はミルクパンであっためなさいって。いやー。でも、自分の大好きなお鍋は山のように持っている。ご飯も石鍋や土鍋を使い分けて炊いたり。それぞれにおいしさが違うらしい。ケトルやポットは一切なくって、南部鉄瓶のみ。味覚や美意識がすごいなあ。あこがれるけど、できないなあ。お買い物好きで、モノ(料理器具など)に一目ぼれしてしまう気持ちよくわかる。けど、家族だったら、これ以上、モノ増やさないでよ!って怒ってしまいそうです。 写真もいいです。単行本で読めばよかったなあ。

著者プロフィール

平松洋子=1958年、倉敷生まれ。東京女子大学卒業。エッセイスト。食文化、暮らし、本のことをテーマに執筆をしている。『買えない味』でBunkamura ドゥマゴ文学賞受賞。著書に『夜中にジャムを煮る』『平松洋子の台所』『食べる私』『忘れない味』『下着の捨どき』など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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