戦争の法 (新潮文庫)

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著者 : 佐藤亜紀
  • 新潮社 (1996年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101317120

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戦争の法 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 最も好きな作家、佐藤亜紀の小説ん中でも、今んとこ最も好きな作品。
    ものすごくおもしろい。何回読んでも全然飽きない。

    でも、そのおもしろさを説明するのは難しい。っつか、わたしには無理です。
    あらすじをかいつまんで聞かされても、どこがどうおもしろいんだかわからない。
    ただ、文章を読む悦楽、快楽がある。なんつって、わかったようなことを言ってみた。

    つーか、いきなり新潟県が独立を宣言し、そこにソ連が駐留、独立政府+ソ連vs日本政府+米軍なにらみ合いになり、とはいえ緊迫の盛り上がりというよりぐだぐだな状況、そこに反独立政府だったりなんだかよくわかんない主義主張を建前にただ暴れたいだけかもしんないゲリラがぐだぐだごろごろ暴れる、とか、または、田舎ってやつの土着な泥臭さ、陰鬱で鬱陶しい空気がもったりうっそり充満しつつ、キレ者でハンサムで傑物なんだけど実はしがらみまくりのぶちキレ伍長とか、繊細な美貌の天才狙撃手なんていう冗談みたいなキャラだてな千秋とか、因業極まる超ドライ商人な父親とか、真性イカレ野郎な爆破名人、勝沼少尉(すげえ好き)とか、強烈な人物がぞろぞろ登場しまくり、なんていう、なんかすげートンデモなお話なんじゃないのかと思うんだけど、浮き足立って軽薄なところは微塵もなく、それどころか全体に薄暗い諦観が漂っていて、心地よく胡散臭い。
    えーと、いやいやこんな話じゃないんだよな。やっぱりうまく言えないっす。最も好きな小説だってのに、我ながら腰が引けてるわー。情けないな。

    実をいうと「フランス、アルザス、フランス、アルザス」ってなんのことかわからないのです。
    他にも本読みならこんくらい知ってて当然だろうよ的に本歌取りが凝らされていたりするらしいのだけど、ちっとも皆目さっぱりわからない。
    でも、おもしろいことはわかる。そーいうもんじゃないすか。

  • 佐藤亜紀、好き…!!!
    単語と文章を方程式が如く使いこなす鬼才。内容や雰囲気以上に「文体」にハマった作家は初めてで、個人的にここ数年の中で一番ハマっている人です。どれ位かっていうと、絶版になった新潮文庫版をユーズドで買っちゃう位(他の出版社からハードカバーで出ていますが、このデザインが好き。新潮社装丁室のクオリティの高さよ!)
    出版界の事情から、知るひとぞ知る状態なのがもったいないなあ…

  • N****県の分離独立騒動でゲリラとして戦った主人公が書いた手記というスタイルの小説。『信頼置けない語り手』であり最初や途中でずいぶんと自己言及的な言い方をしてくる。著者のほかのエッセイや小説論を読んでいるので狙いがわかってニヤニヤしながら読みすすんだ。普通の小説としても楽しめるが、「小説らしい紋切り型表現」「あざといキャラ」にうれしくなってしまった。

  • またこの人の本を読めてよかったと思った2作目。

  • 紙質とか新潮文庫が大好きだったのに、この本が絶版になっててガッカリです…

    この本を絶版にしちゃうくらいだから…と思ってしまいました。

  • 佐藤亜紀3作目。文句言いつつ文章が好みすぎるのでついついこの作者さんの本を読んでしまう。
    どうでもいいんですが1人の女を2人の男が共有するってシチュエーション、今まで読んだ佐藤作品全てに登場するんですが私的にちっとも萌えないので勘弁してほしい次第。
    と、思いつつ読んでたんですが、ラスト近くの加世さんの手紙読んで、(少なくともこの作品においては)それなりに意味がある設定だったんだなあと納得。

  • 1975年、日本海側にあるN***県が独立を宣言、街にはソ連兵が駐留するようになった。中学生の「私」は崩壊した家を捨て、友人の千秋と共にゲリラの一員となるが…。<br>
    著者の博識ぶりと充実したディテール、流麗な文章には溜息しか出ない。他作品に比べると読みやすいのでお勧めです。

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戦争の法 (新潮文庫)の作品紹介

あの戦争に関しては皆が健忘症にかかってしまったらしい。シェルショックと言う訳か。1975年、我がN県は突如独立を宣言し、街にソ連兵がたむろし始めた。中学生の私は千秋と一緒に山へ行き、奇妙なゲリラの一員となった…。変えようもない宿命に抗う術を探す、猥雑で凡庸で滑稽で物悲しい人々の姿。日本ファンタジーノベル大賞『バルタザールの遍歴』の異才が放つ長編第2弾。

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