ヤメ検―司法エリートが利欲に転ぶとき (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101320526

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  • ○ジャーナリストの森氏の著作。
    ○裏社会で数々の役割を果たした「ヤメ検」弁護士の活動を取材したルポ。
    ○正義の味方から裏社会の仕掛け人へ。興味深いルポタージュ。

  •  検事を辞めて弁護士になった者のことを「ヤメ検」と呼ぶ。彼らの中には、社会的にグレーな存在と関わり、自らも被告として法廷に立つ者もいる。そんな「ヤメ検」の実態に迫ったノンフィクション。
     読む人が読めばかなり面白いんだろうけど、僕には少し難しかった。利害関係が錯綜しているし、ある程度政治や法律の知識がないと読みにくいかも知れない。あと、なぜ「ヤメ検」が誕生するのか、つまり、なぜ検事を辞める者が後を絶たないのかについて突っ込んでもよかったのではないかと思う。

  • 近年の著名な事件をケーススタディとして取り上げながら、
    それらの事件にヤメ検がどう関わったのかをみてゆく。

    とりわけ、関西検察における人事構造が、
    退官後も大きく影響を及ぼすといった分析がなされている。

    それにしても、退官後に立場が間逆になるとは……
    所詮、検察官も人でしかないのだろうか。

  • おもしろかった。司法という巨大なブラックボックスの中でも、最近話題の検察、しかもヤメ検という暗い雲の存在。そこへ見事に切り込んでいて息をのんだ。田中森一の「女遊びは自腹を切らないといけない」などは、金言だろう。検察の行く末についても参考になる。

  • ヤメ検(検察官をやめた後,弁護士になった人のこと)を書いた本。一応独自取材はしているが,目新しいのは則定元東京高検検事長のその後のことぐらいです。

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著者プロフィール

森 功(もり・いさお) 
1961年、福岡県生まれ。ノンフィクション作家。岡山大学文学部卒業後、伊勢新聞社、「週刊新潮」編集部などを経て、2003年に独立。2008年、2009年に2年連続で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞」を受賞。2018年には『悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』で大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞受賞。『地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団』『官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪』『ならずもの 井上雅博伝――ヤフーを作った男』『鬼才 伝説の編集人 齋藤十一』など著書多数。


「2022年 『国商 最後のフィクサー葛西敬之』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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