真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐B〉 (新潮文庫)
- 新潮社 (2007年6月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101322520
感想・レビュー・書評
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双子のうち生き残ったのは、本当はどちらだったのか? かすみは自分を殺して妹のゆかりになりすましたのか?その辺りからぐんぐんおもしろくなってきたが、最後はなんだかがっかりした。いくら一卵性双生児でも、親や恋人でも区別がつかないとか、挙句の果てに自分が誰だかわからなくなるとか、そんなことやっぱりあるわけない。
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sideーBの『B』は、ビジネス? 内容は面白い。 全く別物でもないんで、一冊にまとめてもう少し厚くても良かったような。
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ただ面倒な雑用が増えただけにしか感じられなかった 八木課長 スペインで列車が脱線 007がロシアに潜入していた ソムリエは威張った講釈好きだったし、料理の味も大したことがない代わりに、値段だけは大したものだった。 逡巡 やはりそれは突飛な妄想 実写的な野毛さんと、特徴がデフォルメされた野毛さん、人間以外のものになった野毛さん 西麻布のワインバー キャンドルが乗るガラスのトレイやソファーカバーに女性的なセンスが見受けられた つかえている棒を一本外してやれば、たぶん驚くぐらいに客は雪崩れ込んでくる。きかがく幾何学的な模様 礼拝堂 聖母像 ロザリオ数珠の輪 「順調だよ。がっぽり税金を払ってるよ」渋谷の老舗バー 「ロマンチシズムを見限ったロマンチストらしいお店って意味よ」占い師の話っす 「ああ。辛くて幸福な人生だよ。文句あるか?」自分自身を哀れむことの愚かさを僕は初めて自分に許していた。一日の二百八十八分の一だけ、僕はその静けさと穏やかさの中にじっと身を潜め、自分の中から湧き上ってくるものにそっと身を委ねる。
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すっきりしない終わり方が、引っかかる感じ。
一つすっきりしたことといえば、ちゃんと過去の自分に一つけじめをつけれたことかな?
主人公のような器用な人間になってみたいものです。 -
2周目読了。
初め読んだとき、Side-Aにはかなわないと思った。でも改めて読んでSide-Bもものすごいよかった。
あと出てくるひとの魅力が半端ないな。
私は野毛さんと小金井さんがほんとにすき。
小金井さんみたいな上司についていきたい。 -
2015/07
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前作のAに比べてなんだか宙ぶらりんな印象。
人は顔に恋するのかそれとも・・・といったテーマで描きたかったのか?? -
妻をなくした男性の、ゆったりとした再生の話かと思いきや。
サイドAから読むどんでん返しの話?
なんとなーく悲しい雰囲気の漂った話 -
かすみとの幸せな時間が流れるかと思いきやside-Bに入った途端の急展開。
かすみかゆかりか…知りたくて読む手が止まらない。
ただ、夢のお告げ、教会の話、指輪の謎はなんか曖昧なままですっきりしなかった。
恋人と共に過ごした時間の積み重ねがあってこそ愛が生まれるんだと思う。
だから尾崎さんはゆかりに疑問をもったのだろう。
最後はみんなそれぞれに実体のある本当の自分を見つけたのでしょうか。 -
必ずsideAから読んでください。