イケズの構造 (新潮文庫)

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著者 : 入江敦彦
  • 新潮社 (2007年7月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101322711

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イケズの構造 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 京都人はけして意地悪を言っているわけではない、イケズなのだ! と
    そんな内容なのですが…最後まで読んで言える事はただひとつ。
    知人に持ちたくない、です。

    どうして京都人はあんな意地悪な事をいうのか、という説明は
    よく分かりましたし理解はできましたが、それはそれこれはこれ。
    構えていても、分かっていても、こんな事を日常茶飯事で言われると
    精神的に参って、閉じこもりたくなるかと思われます。

    故に、自分自身のために結論を出すのなら
    京都人とは知己にもなりたくないです。
    やってる事の意味とか、理解できるし、それは当然県外人が悪い、と
    思う所も多々ありましたが、いいです。
    京都人だけとは遠慮します。

  • 俺は大阪人。
    嫁は京都人。
    言い争いになると、決まって俺が感情的になり最後には泣かされる。
    一方嫁は。
    終始穏やか。
    姿勢一つ崩さず、眉一つ動かさない。
    そして、静かに、ポツリ、ポツリと二三言葉を発する。
    これがクリティカルヒットする。
    全弾命中である。
    俺はもう轟沈するしかない。
    しかも。
    それでは終わらない。
    二三日後、その爆弾は炸裂する。
    「だーーああ!あのときの言葉はそういうことやったんかああああああっ!!」
    即死必至の言葉意外に、時限装置内蔵の言葉も発していたのである。
    これでは勝てるわけは無いのである。
    それもそのはず。
    嫁は生粋の京都人。
    先祖代々、言葉のルチャリブレを繰り広げてきた彼女に適うはずがないのである。

    「イケズ」「イヂワル」
    同じ言葉でどちらに受け取るかは絶えず受け取る側の器量、スキルが試されている。

    縁あって京都在住の今。
    彼女の眉がピクリと反応するぐらいはスキルを上げたいものだ。

  • 読みたかった本が電子化されてたので読了。

    いままで、京都の精神を半分も、いや、全く理解していなかった!
    そして、読了したいま、私の祖母がイケズを放ちまくっていた事に気がつかされた一冊。

  • 京都人の特徴とも言われる『イケズ』とは何なのか、を京都で生まれ育った著者が分かりやすく解説してくれる本。
    著者の弟さんのそうめんの話は怖かった…。察しなさい、と言われても察するスキルが無い自分には理解できない恐ろしい世界です。
    京都はたまに観光で訪れるくらいが自分には丁度良い。しかも身の丈にあう観光が、と思ってしまう本でした。

  • 他府県の人々を怯えさせる京都人のイケズを、京都出身の著者が徹底分析。
    「イケズってなに?」「ぶぶつけの誕生」といった基本知識から京都言葉講座まで、笑えるエピソードを交えつつ多方面からアプローチしている

  • 著者のいう「イケズ」がどういうものかだいたいわかったよ。
    そして、いっそう京都人に近づきたくなくなったよ。

  • 京都の深層文化、「イケズ」
    面白いんだけれど、なんていうか、うん、まどろっこしいよ!
    結局のところ、「よそさん」の私は「こわいなあ」なんて思ってしまうわけだが、1度や2度くらいは言われてみたいものだ。ただ、鈍感ゆえに気づかないかもしれないけど。

  • 京都好き、必読の一冊。

    あたくしもかつて4年ほど京都に住んでおりましたが、その時アタマでは理解できなかったことが、これを読んでスッキリ。

    なるほどなー、京都は外国で、京都人はガイジンやったんかー。どうりで…。

  • イケズはイケズ。決していいものではないし、概してする必要のないものである。ましてやイケズは京都独自の文化・風習ではない。
    それを「京都」と絡めたらおもしろおかしくなるだろうと算段し、さも京都に生まれ育った自分は京都のことをすべて知っているがごとく騙るあたり、そうとう卑しい部類の京都の庶民で、そうとう強いコンプレックスをもっているであろうことを読者諸兄は肝に銘じて、それでもこの本を読むのであれば読んでいただきたい。

  • 京都の文化やったら、入江さん。
    この人の書きっぷりは、京都人っぽいです。
    ああ、こんな人、確かにいてはります。何と言っても言葉の使い方が秀逸。

  • そんじょそこらのホラー作品よりずっと震えること必至の京都の「ふぶづけ」伝説から始まり、イケズとはなんたるものか、が親しみやすい文章で書かれている。親しみやすい分、身近なこととして感じられ、かなりのスリルと緊張感。
    こわい、こわい、といいながら、怖いもの見たさでついつい読み進んでしまった。東西の古典のイケズ訳は最高に面白い。いたい、いたい、と笑いながら楽しく、あっという間に読んでしまった。

  • 「空気を読め」というのは、同じ知性、文化的背景を共有している間にのみ期待してもいい事。
    「イケズ」は、空気を読むことを期待されている相手に、行間を読むことを期待して発せられる言葉。

    イケズをするのは広い意味で仲間と思っている相手にだけなので、名誉なことですらあり、イケズの応酬は知性のぶつかり合いである。

    そう捉えると、なんともイケズがいいものに思われました。
    イケズの対極である、論理的で簡潔で、主観で意味がブレない言葉のやりとりが望ましいグローバル化する社会において、「文化」としてのイケズという見方があるのだなあと感心しました。

  • 京都人をよく知っているならおもしろいかな

  • 今年の年末から正月にかけて、京都旅行をする計画をたて、
    京都を知るための参考書として読んでみた。
    イケズは難しい。取扱説明書があってもなかなか浮かばない。京都人の頭の回転の良さは『イケズ』という、習慣から
    なのか。『イケズ』はおもしろい。京都人はおもしろい。
    京都に行くのが楽しみだ。『イケズ』に出会えるだろうか。

  • イケズという文化を知れてよかった。
    イケズな自分に酔った文体となってるのがマイナス。

  • 京都人がイケズとは何ぞや、を書いたエッセイ。

    中学の修学旅行の時に行ったのですが、現地の方にイケズされた記憶がない、というか深く関わった記憶がないです…

    源氏物語の部分部分を作中で訳されているのですが、しっくりおさまっていて、ぜひ全編訳してほしいと思いました

  • 日本人特に 関西人は必読の書籍。 イギリス在住の京都下町育ちの作者がつづる。 こわおもしろい意地悪の本ですがとっても好きです。 イギリス人も言葉の2重構造があり とてもイケズなのだそうです。

  • イケズは意地悪にあらず。
    言葉、コミュニケーションを愉しくするスパイスである。

    日々の生活にもうひと工夫、もうひと刺激欲しい方にとてもオススメ。

  • くだらない。
    これなら京都人はただの傲慢な人種であるとしか読み取れない。
    擁護したいのならこの本を出すこと自体取りやめるべき。

  • いけずの例えにシェイクスピアや源氏物語などをとりあげて説明してあるのが、とても興味深い!
    思わず"なるほどっ"と思ってしまった。。。

  • 『バカ』と言われたら直接的すぎるしきついけど、関西風に『アホ』と言えば、なんとなくかわいらしさ漂うし、全面否定された感じもしない…のと似て、『意地悪』は陰険な感じがするけど『イケズ』にはちょっとユーモアがある…そんなふうな自分的解釈で、『イケズ』という言葉はいろいろなニュアンスを溶け出させた"出汁(だし)"のようなものだと思っていました。
    その、出汁の元を知りたくて。
    タイトル買いをしました。

    2~3ページ…いや、2、30ページ読んだところが…
    この本こそ、関東人に対するイケズなんじゃないか?と思った。
    読みきる自信が無くなった。ちょっと嫌な気持ちになった。
    それで、いったん本を閉じたのですが…
    いや、こんなことで負けてはいられない!
    もったいないではないか?(積読の本はたくさんあるんですが)
    ここでやめたら、"しまつ(倹約)"にうるさい京都人に何か言われるのではないかと思い、読みきらなあかん、と決心しました。
    きっちり読み切って、そのあとブックオフに売ってやるわ!10円かもしれないけど。
    …と思い返し、再び本を開いたらですね…
    遠ざかっていた1~2日の間に毒が回ったのか、なぜか面白くて仕方ない。
    はじめは京都だけの話が、時間軸的にどんどん古今の文学の話に広がり、地理的に世界の話に広がり…
    作者も書いていますが、京都人とフランス人は似ていると、よく言われますが、私的には、イケズに関してはイギリス人がフランス人の上をゆくのではないかと思いました。
    あと、他のエッセイストの方から寄せられた感想で、都会に暮らしていたら多少の意地悪は身に着かない方がおかしい。要はそれを自覚していればいいこと。というのがあった、と、あとがきに書かれていましたが、私はそれに一つ付け加えたい。
    接客業をしていたら、以下同文です。
    慇懃無礼な態度で、いけすかない客の息の根を止めたいわ~ゲフゲフ…
    業種は違っても接客業の友人や家族に読んでもらって、一緒に盛り上がりたい一冊です。
    でも、個人的には「えっとォ~、雑誌で見たんですけどォ~」と、買い物に来るギャル(死語)も、なかなか可愛いと思うんですよね。
    あれ?でもそれって、イケズのカモが来た!的な可愛さかな?


    追伸
    とあるページ、ちょっと汚してしまったので、ブックオフには売れなくなりました。
    かと言って捨てるのも惜しい。
    ひさうちみちお氏の挿絵もとても素敵で面白いので、そっと保管しておこうと思います。

    あ~あ、京都行きたいなあ~
    行って、お店の人にイケズされたい!!!
    ナマのイケズされたら、それこそプライスレスな思い出になりますよね?

  • 今まで読んだ京都人論の中でも、こちらが一番納得いきました。
    そうそう、こんな感じやんなぁ!!って。
    ほんま、たまらん。だいすきです。

  • 再読。入江氏の文章がとても好きだ。
    そして解説は斎藤美奈子氏。とっても得した気分。

  • 京都人と話したくなりますね。
    あ、今のイケズ?とつっこんでみたいものです。

  • イギリスとの繋がりに納得。入江敦彦氏に是非本格的にシェイクスピアを京ことばに翻訳していただきたい。

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