精神病棟の二十年―付・分裂病の治癒史 (新潮文庫)

  • 79人登録
  • 3.06評価
    • (2)
    • (4)
    • (25)
    • (4)
    • (1)
  • 14レビュー
著者 : 松本昭夫
  • 新潮社 (2001年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101326313

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
多島 斗志之
三島 由紀夫
三島 由紀夫
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印

精神病棟の二十年―付・分裂病の治癒史 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • とても興味深く読みました。岩波明先生の解説の中で、サリンジャーのくだりも面白かった。
    昭和56年と今と、薬はどんどんよいものが出ているようですが、精神疾患への理解とか、社会の関わり方は変わってない印象を受けました。

  • タイトルが素敵
    内容は入らなかった

  • 03043

    学生時代に精神分裂病を発症、その後二十年にわたり入退院を繰り返した著者の手記。自らの症状や詩作、文学に傾倒する自己の性格を客観的に見つめ、電気ショックやインシュリンに頼る当時の精神科診療、\社会の偏見を批判した書き方で綴る。好意を抱いた女性が他の男性と関係しているという幻覚、妄想に著者は苦しむが、そこに相手との精神的交流はない。独り相撲に終始する恋愛体験の繰り返しはあまりに哀しい。最終的に愛する女性に受け入れられたことが著者の回復のきっかけとなるが、その体験から「精神病の最大の原因は愛の欠如」であると著者は結論する。手記を読んだ精神科医の著者の症状に対する見解が付記として載っているのも興味深い。

  • 小学生の作文に毛が生えた程度の表現方法はあえてそうしているのか?他のレビューにもあるように利己的に描かれているので嫌悪感すら感じる時がある中で、矛盾を見つけると「これがロングセラーなのか?」と疑いたくなる。今では知ることのできない旧世界の精神病棟を記録した数少ない作品ということで★★。

  • 受験勉強をしていた二十一歳の著者を襲った幻覚、幻聴、妄想。統合失調症と診断され入退院を繰り返し、その期間は約20年。病棟で体験した電気ショック療法やインシュリン療法、ロボトミー手術の怖さ、理不尽さを語り、週1回や月1回の問診をする医師に対し、治癒出来るようなカウンセリングが行われていない、と精神病院の処遇について静かに告発する。この著者が再発を繰り返したのは服薬を怠ったからだと思うし、罹患の原因をフロイトの言うリビドーと異性からの愛の問題だとするのには首を傾げた。

  • 著者の書いた部分だけなら★はっきり言って、本として世に出せる水準の文章じゃない。しかも、自己中心的というか自分の知識に酔っているような記述が多くて…詩人だからしょうがないのか?巻末に医師によって書かれた感想文(のようなもの)と解説があって、そこで、本人の書いてることに対する客観的な受け止めができて、ようやく落ち着く。まあ、患者さんの体験談なんだから自己中心的で当然かな。

  • これは面白い…!

  •  仕事の関連で読まないといけなかった本です。そういえば、昭和時代の精神病院はどうだったのだろうか、と気になっていたのもあって、読みましたが、期待していた内容と違うので、ちょっと個人的にガッカリ。

     けれど、こういった告白本は貴重です。探してもありません。殆どが黙って死ぬのですから、病院側の記録しか残りません。本人の苦しみ、幻覚などは闇に葬られたままなのです。

     しかし、こういった本が出たというのは、稀なので、やはり、私も食いつきました。いかにして幻覚が見えるのかも興味がありましたから。本人の苦しみなのに、他人である自分が好奇心で……っていうのは無礼でしょうが、こうして告白し、世間に公開するということは少なからず私みたいな好奇心で読まれる事もあるということでしょう。

     それはさておき、分裂病(総合失調症)とはどういうものか、の解説もついていますので、非常に分かりやすい本ではないかと思います。けれど、私みたいに精神病理を学んでいる者や今まで精神病理について詳しい人ならさくっと読めますが、全く知らない方が読むと衝撃を受けますので、その辺は気をつけた方がいいかと思います。

  • 投合失調症の理解におすすめ

  • 統合失調症から社会復帰するまでの
    20年を自身で書いた本

  • この本は著者本人の体験談であり、20年前の精神医療の内情を批判しています。
    批判とはいわないまでも、私も心理学を勉強している中で、たまに腑に落ちない学説なんかもあったりします。
    それから、あまりにも学問に片寄って一般的な視点を見失わないためにも、色んな視点から見た精神医療の本を読むのは役立つわけです。
    そういった本の中には精神科医やカウンセラー、心理検査や精神医療などに対する痛烈な批判を書いた本もありますが、そういうものも特に避けることなく読みます。
    これもそのうちの一つ。

  • ちょっと読むのがつらかった。作者さんが前作より、少し傲慢というか開き直りというか、ちょっと人としてどうなのよ。と思う思想になっている感じがした。それが疾患の実情なのかもしれないけれど。なんとも。

全14件中 1 - 14件を表示

精神病棟の二十年―付・分裂病の治癒史 (新潮文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

精神病棟の二十年―付・分裂病の治癒史 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

精神病棟の二十年―付・分裂病の治癒史 (新潮文庫)の作品紹介

受験勉強に没頭していた二十一歳の青年を、ある晩突然襲った「地獄」。思いを寄せる女性が友人と絡み合う生々しい幻覚、次いで二人して自分を嘲笑う幻聴。精神病棟での長い療養生活の、それが始まりだった。電気ショック、インシュリン療法、恐怖の生活指導。絶望の中で青春を送り、四十にして社会復帰を遂げた著者が赤裸に綴る異様な体験。精神医療の内情を静かに告発した超ロングセラー。

精神病棟の二十年―付・分裂病の治癒史 (新潮文庫)はこんな本です

ツイートする