- Amazon.co.jp ・本 (433ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101327211
作品紹介・あらすじ
康夫と加津子は離婚四年目。康夫は高校生の娘を、加津子は小学生の息子をそれぞれ引き取って暮らし、年に一度に会う約束をしている。ところが四回目のその日を目前にして、二人とも仕事上のトラブルを抱えてしまった。強がって「幸せなふり」をしてきた二人は、男と女のプライドもからんで、互いに相談することさえままならない。泥沼にはまりこんだ2人はついに…。
感想・レビュー・書評
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非常に読み易かった。最初 分厚くて読むのに時間が掛かると思いきや、漫画を読むように読めた。赤川次郎の本を読んだのは初めてで、赤川=サスペンスのイメージが強かったので、
「別れのち晴れ」に関しては意外な印象だった。
この作品では殺人によって誰も死なない。家族の大切さが書かれているので良い作品!
本に登場する娘、息子が魅力的に書かれている。
あんまりにも上手くいきすぎだなあと思ってしまい、そこは現実離れしているが、家族の温かさを感じる作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いろんな人生、いろんな人間が居るなぁと改めて思った。
登場人物それぞれがしっかりとキャラクターを持っていて場面が結構変わったりしたけど読みやすかった。
みんな幸せになって欲しいと思ってしまう心暖かくなるストーリーでした。 -
相変わらずテンポよく、ぞっとするところなんかもありつつ暖かく終わる。
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映画監督の大林宣彦が、あとがきを書いているのだけど、これが物凄く物凄く良い。心の奥に隠れていた遠い子どもの頃の幸せな気持ちを、ほんの少し思い出させてくれる。赤川次郎は数が多すぎて、たいていはいちいち感想を書く気にはならないけど、この本はあとがきがあまりにも琴線に響いたので書いてみた。
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毎年、離婚した日に会ってお互いの近況を報告し合う両親。
強がって幸せなふりをしてきた二人。
ふたりの子どもたちが、前向きでたくましい。
強がった先、「別れ、のち」のラストが結構好きかも。
晴れは、やっぱり子どもたちのおかげ。